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その時一緒に見学したのが、この文化会館と同じ前川國男設計の 「東京都美術館」。ここは、今の建物に建て替わる前、岡田信一郎設計の “円柱が並ぶ正面玄関”の階段を上ったことをぼんやり覚えています。 小さい頃に習っていた「書道の展覧会」の会場だったためです。 その後、TVで今井正監督の映画「また逢う日まで」のワンシーンを見て、 たぶんここだ!と驚きました。確か久我美子演じるヒロインは“画学生”だったのでは…。 建て替え後の“四角い箱のような建物”は、最近まで なんとなくつまらないなあ〜と思っていたのに、 講座を受けてから改めて見ると“名建築”。美術館のリニューアルオープンが待たれます。 そして「東京文化会館」には、来月バレエ公演を観に行く予定。
これも期待に胸が踊ります。 |
建築
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邸宅の内装は黒田清輝が担当。創建当時の優美な家具などはGHQ接収時に すべて失われたのが残念、ということです。 大学の担当者の女性は明朗快活で、島津藩の歴史や 当時としては進歩的な当主(家族全員が同じ玄関を使用)のお話などを、 たっぷり語っていただき、あっという間の2時間でした。 ここの庭園のシンボル、大きな“ふうの木”。かわいい実が生っていました。 低木は皐月、満開の時は見事な色合いということです。 そして、高台にあるこのお屋敷の庭園の正面には 建設中の大きなビルがありました。 これは、「五反田キャッツシアター」跡に建っている東洋製罐の新社屋。 来年秋に竣工予定のようです。 シアターはこの会社の東京工場の跡地に“期限付き”で存在していたのでしょう。 あの、楽しかった“五反田キャッツ”の思い出は今も鮮明ですが、 高層ビル化も、時代の流れ…このお屋敷は大正初期から関東大震災、 東京大空襲にも失われずに残り、未来にずっと続いてほしいと思いました。 ※見学後に起こった東日本大震災でも大きな被害はなかった様子で、
震災以降中断されていた見学が4月から再開された模様です。良かった。 |
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ちょうど1ヶ月前の「自由学園・明日館」の講座・3回シリーズの最終回は、 初回(上野)、2回目(神保町〜竹橋)の“幾つかを見て歩く”ではなく、 五反田駅から10分ほどの閑静な住宅地にある、この1か所だけをじっくりと。 講師は米山勇先生と、清泉女子大の担当者も数名付いて下さいました。 旧島津公爵邸は、現在「清泉女子大本館」、現役の校舎です。 設計はジョサイア・コンドル、竣工は1917(大正6)年で、彼の晩年の傑作。 まず正面から車寄せを眺め、窓が大きいことが特徴と解説、層オーダー、 トスカナ式の柱頭を確認して、北側へ回ると、厨房、旧食堂の外観。 そこからは中に入り、旧食堂は現在「礼拝堂」になっていて、 荘厳な雰囲気を味わいました。壁は板張り、これは大きなテーブルでも話が届くよう、 反響を考えてのこと。天井の漆喰飾りや廻り縁も丁寧な造りです。 1階はオフィシャルなスペースで、内装はとっても綺麗なのですが、 2階が島津家のプライベートな空間。ここは本当に素気ないほど簡素な内装で、 質実剛健な家風が好ましかった。 玄関のステンドグラスには粒々に凹凸がある「モロッコグラス」が使われていて、 現在は手に入らない貴重品ということ。 2階部分の“教室”として使用されている部屋の照明は、普通の蛍光灯。 贅沢な空間だなあ、とちょっと羨ましくなりました。 続く。 ※天井の漆喰飾りは、優美な花の模様でした。
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先日、ホテルオークラの敷地内の「大倉集古館」に初めて行きました。 |
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ミュージカル、美術鑑賞とくれば、やっぱり「建築」も外せません。 まずは「貨幣博物館」=旧韓国銀行本店(設計/辰野金吾・1911年)へ。明洞の中心地にあります。 玉葱形の小さなドームは可愛いけれど、全体的には重厚な造り。 次はそのお向かい、「新世界百貨店」=旧三越(1930年)。 高層ビルの中にある石造りの建物たちですが、案外周囲になじんでいるように見えました。 繁華街の中の「明洞芸術劇場」=旧明治座(玉田建築事務所・1936年)。 2009年に芸術劇場に新装なったばかりの綺麗な外観ですが、装飾には昭和初期の香り… 縦に入った飾りなど、神田神保町にあった書店を思い出しました。 そして“徳寿宮”(トクスグン)の中の洋風建築、「石造殿」(ハーディング英・1909)、 「国立現代美術館」(中村與資平・1937)、「静観軒」(サバティン露・1906)も 楽しく見てきました。 ただ、「石造殿」は修理中で入れなかったのが、残念! 07年5月に「ヘドウィグ」を見に来た時に訪れた「雲峴宮」(ウンニョングン)の中の洋風建築、 「徳成女子大」(1907)の設計は、片山東熊と、今回初めて知りました。 確かに、瀟洒な宮廷建築の趣がありました。 もっともっと見たかったところもあって、また行く機会があることを願っています。 ◎参考文献 「図説ソウルの歴史」砂本文彦 河出書房新社 2009・11発行 ※写真上「貨幣博物館」、下「明洞芸術劇場」(2階から上の部分)です。
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