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第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展・日本館帰国展。 この日本館は最高賞「金獅子賞」を受賞。ニュースでは知っていましたが、 映画だけでなく、“建築”にもヴェネチアがあったのね、と驚いたものでした。 その「凱旋」。会場に入ると…。 グランプリ!というと華やかなイメージはなく、小さな「模型」(スタディと呼ぶらしい)が いっぱい並んで、白木の丸太があちこちにある、素朴な雰囲気。 「ここに、建築は、可能か」=岩手県陸前高田市に「みんなの家」を建てるまでの コンセプトの展示です。 最初はただ不思議な感じでしたが、幸い、見に来る前に「あの日からの建築」という 伊東豊雄氏の著作を読んでおいたので、観ていくうちに思い出して来て、 白くて小さな模型がたくさん並ぶなかでも戸惑うことなく、楽しんで見ることができました。 「建築は可能か?」の問いかけは“建てることができるか”という技術的な話と、 避難所からあちこちの仮設住宅に散って行った人たちが集まる“場所”を作ることは可能か、 という意味のようです。 「みんなの家」のために地域の人たちと「協働」していろいろな事を決めていく。 従来の建築家の枠を超えた、伊東先生の発想と行動力が たくさんのスライドショーの写真、大きなパノラマ写真のパネル等からも伝わってきました。 |
建築
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ヴェネチアで受賞された「陸前高田のみんなの家」(2012年11月竣工)が気になりましたが、 ここは垂直性のある、高い作り(2階建)。 塩害で枯れてしまった杉の丸太を使っています。 立地も、設計も、みんな地域の人たちと練り上げたもの… そのパワーは写真からも伝わってきました。 同じ「みんなの家」の仙台市宮城野区のものは、一番早い2011年初冬の竣工。 寒い地域なのに設計者が意外に感じるくらい、「縁側」が好評だったというのが、 “人と人とのちょうどいい距離感”を感じさせるからかな、と思いました。 熊本アートポリスのプロジェクトだったため、 来訪者の“熊本土産”が並ぶ棚の写真を見ると観ると、温かな雰囲気が伝わりました。 「ヤオコー川越美術館」は短期間に2度行ってしまった、お気に入りの場所。 外観は「四角い箱」に見えますが、アプローチのカーブがそのまま中の壁のカーブに続き、 展示室の壁の色、採光、柱の形状などが、みんな違う…道理で心地よいはずです。 また、ケーキセットを食べに行きたくなりました (目的が違う?でもケーキもとってもおいしいのです)。 今回、ヤオコーの社長さんも講義にいらしていました。 岐阜の「メディアコスモス」(計画)の図書館も、曲線を描く傘というか 帽子のようなものが天井から下がっていて、その下に放射状に書架が並ぶ…居心地がよさそう。 隣を流れる長良川の水をエネルギー(ヒートポンプ)にするという 省エネもポイントです。 表参道のビルとか、仙台メディアテークとか、 もっと紹介して欲しい建物はいっぱいありましたが、時間に限りがあって、 名残惜しく終了。 とってもいい時間が過ごせた余韻を感じつつ、遠山邸の見学へ。 講座のためにまだ飾られたままの「お雛様」に見入りました。 ※庭の新緑が映るガラスごしの、見事な段飾り。
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毎回参加している川島町の遠山邸研究会「くらしと建築の美」。 |
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「ニ川幸夫・建築写真の原点」と題された、モノクロの“建物写真”の展覧会。 |
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皇居のお堀端に勇姿を見せる美しい列柱。 |





