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 「浅草国際劇場の“夏のおどり”や“秋のおどり”は、必ず初日に観に行ったのよ…。」
母から何度も聞いた、四季折々の「おどり」や、華やかなSKDのレビュー。
私は“国際劇場”を観たことはなく、気付いたらホテルになっていたのが朧げな記憶です。

 その“松竹歌劇団=SKD”の展示があると知り、開館した頃に行って以来の
不忍池の畔の「下町風俗資料館」に足を運びました。

 企画展示室は2階。1期生・水の江瀧子さんの凛々しいプロマイドや60年以上前の
パンフやプログラムが、驚くほど変色もなく綺麗に保管されていました。
 戦前は「松竹少女歌劇団」、1937年に浅草国際劇場ができたことでここを本拠地にするも、
戦争が激しくなると慰問などに駆り出され、空襲で劇場は被災。

 戦後は劇場を復興させ、SKDの略称が定着し…1950年代〜70年頃が
人気のピークだったのでしょうか。母がよく観ていたのは1950年代後半、
ちょうど“○○のおどり”が出来たばかりの頃だったようです。
 
 ここ出身の映画スターは倍賞千恵子・美津子姉妹の他、逢初夢子、旭輝子、加藤治子
桂木洋子、草笛光子、野添ひとみ…彼女らの出演した映画ポスターも飾られていました。

 展示物の中で一番見入ってしまったのが、国際劇場の稽古場に掲げられていた「心得」。
綺麗な文字で“挨拶を”“清掃をきちんと”“ラインダンスの稽古ではズボンはやめましょう”
などというものまで、10項目以上ありました。
 スケジュールを書く黒板や、劇場の座席表示も。定員は約3,600人。30列に座席番号は
1〜80番位までの、巨大な劇場。ここでのレビューはさぞ華やかだったことでしょう。

 私の中では『SKD(松竹歌劇団)』というアルファベット3文字の略称は覚えやすく
今日の『AKB48』にも繋がっているのでは?と感じているのですが、
これは、ある一定以上の年齢の人限定の感想かもしれません。

「氷川丸」との再会。

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昨日からの続きです。

 この「氷川丸」も「日本丸」と同様、間近に来るのは2年ぶり。
前回は招待公演「エルコスの祈り」(神奈川県民ホール)の日。
ここへ来る前、「みなと博物館」を大急ぎで切り上げたのは、どうしても
「氷川丸」の中を観たくなったからでした。

 日本郵船歴史博物館で開催中の企画展「船上のインテリア」を観たのは8月。
それからずっと「氷川丸」の内装が、気になっていました。
 ようやく再会して、デッキを通って入船すると、素敵なクリスマスツリーが出迎えてくれました。
一等児童室に描かれた子どもの絵は創建当初のもの…道理で和服姿の男の子がいるはずです。
一等読書室は照明が創建当初のもの、食堂は再現されたお料理がとても美味しそう!
シックな内装は、実物をみるとその質感に見惚れます。

 先日、遠山記念館で聞いた講演の中で、“玉杢”という言葉がありましたが、まさにその
杢がきれいに浮き出た欅材(たぶん)が舞踏室に使われていて、前回は気にしなかったところが
今回は見応えたっぷり…何度来ても飽きないと、改めて思います。

 そして前回も楽しく見た特別室のステンドグラスと、ベッドにはくるりと巻かれた花毛布=
毛布を折り紙のように巻き貝や花の形に折りたたんだものです。
初めて見る巻き方で、とっても楽しめました。

 展示解説も、チャップリンの好物が“お座敷天ぷら”だったとか(氷川丸は料理に定評があった)、
嘉納治五郎はIOC総会で1940年の東京五輪招致に成功するも、船上で帰らぬ人となったことなど、
読み応えがありました。

 冷たい雨が降りしきり、屋根のないところを通る「操舵室」「船長室」には行かなかったため、
また今度“氷川様”が祀られているあの部屋にも必ず来ようと、氷川丸を後にしました。
 
 この日の「キャッツ」横浜2周年は、こうしたイントロの後、
たっぷり楽しんできました。

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 「キャッツ」横浜開幕前、横浜駅前のデパートで「キャッツ展」が催され、
まだ工事中だったシアターを観に行った日。
“あの大きい観覧車に乗りたい!”という娘と桜木町駅に降りたところ、
真っ白な帆を張っている途中の「日本丸」に遭遇。わぁ綺麗…。
この“総帆展帆”(そうはんてんぱん)を楽しんでから、2年と少しが経ちました。

 冷たい雨の中、再会した「日本丸」を観ながら、あの日に来られなかった「みなと博物館」へ。
外観は小さく見えましたが、造船所だったこの場所では、広大な地下スペースに
盛りだくさんの展示。とても全部きちんと見る時間がなかったのが本当に残念です。

 印象に残ったのは、「横浜開港」は当時あまり人口が多くなかったことが原因で、
地形が水路で外人居留スペースを“出島状態”に切り離せることだったということ。

 開港してからは続々と拡張をし、輸送形態の変化に合わせ、港湾も常に形状を変えていく。
このあたりの本格的な展示は初めて観ました。

 さらに、横浜の“建築”といえば、大きく取り上げられていたのが妻木頼黄。
現在の歴史博物館(旧横浜正金銀行)と赤煉瓦倉庫の設計者です。
進歩的な気風の土地に、日本初と思われる
エレベーターやスプリンクラーのような装置を備えた倉庫を建てたことは
大きく評価されているようです。

 港に入港する大型客船。戦前の秩父丸、戦後は外国のクイーンエリザベス2世号など、
船の模型もたくさん。
 特集展示は「憧れのクルーズ」。ため息が出そうな豪華客船の写真や食事の再現、
世界各国をめぐる旅の写真。本当に憧れ…(ずっと実現しそうもない)、でも見るのは好きです。

 「日本丸」にも入れる入場券を求めたのですが、とても時間がなくて、
乗船はまた次の機会にして、名残を惜しみながら「みなとみらい駅」へ急ぎました。
つづく。

岩崎ミュージアム

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 ファッションの歴史の変遷を二分の一の大きさで再現したものを見たくて、
先日、近代文学館の後に行ってみました。
 実物大のロマンチックスタイル時代のドレスの復元、
エミール・ガレのガラス作品・木工品、ミュシャの版画など、
アール・ヌーボーの素敵な作品もたくさんありました。

 歴史の変遷については、ギリシャ時代の布を纏う“キトン”は肩でピン留め、
ヴィクトリア女王が着ていたような立ったレース襟の襞も見られて、
平面の絵ではわからないものの実際の感覚がわかって嬉しかった。

 実物大ドレスは、みんなかわいいデザインでしたが、気になったのは素材で、
袖口のレースが“ラッセルレース”*で、質感がちょっと軽く、
もう少しアンティークなものだったらと、惜しい気がしました。
でも大きいドレスはそれだけで存在感たっぷり。観ているだけで楽しくなりました。

 一方のガレのガラス作品はうっすらライトの光を透かして展示してあり、とても美しかった。
彼の作ったテーブル(寄木細工で絵が描かれている)には、植物と“猫”の絵が。
大〜小4台を組み入れられるものですが、脚の形も優美な曲線でした。
 先日「洋上のインテリア」で観た「天洋丸」を思い出します。

 ここには「カフェ」があり、パウンドケーキに珈琲をオーダーし、ゆっくり味わいました。
クルミやナッツがぎっしりのパウンドケーキはしっかりした食べ応えで、
美味しく頂き、これで十分お腹が一杯になって、
さあ「キャッツ」へ!と、足取りも軽くシアターへ向かいました。

*ラッセルレースは、大量生産でき、比較的安価。薄くて軽やかな感じには適しています。
 19世紀半ばに編む機会が発明されたようなので、もしかしたらこれが
 最新流行?という見方もできますが。

※カフェのケーキセットは
 オリジナルの絵ハガキ(たくさん種類がある中から1枚選ぶ)が付いて、600円でした。

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あ 「横浜開港資料館」の企画展示は毎回見逃せませんが、
今回は先日行った「都市発展記念館」と同時開催の、
広瀬始親(ひろせもとちか)氏が撮影した横浜市内の写真展。
 昭和30年代の横浜を舞台にした映画「コクリコ坂から」の風景をイメージした、
文字通りノスタルジックなものでした。

 写真の数々に映っていた“子ども達”を捜し出し、現在の姿を追った新聞記事も展示され、
興味深く読みました。昭和30年代からの約50年は、比較的平穏な、いい時代だったようで、
立派になった熟年の方々を見て、叔父、叔母の世代を見る思いでした。
 私自身はこの写真が写された頃の少し後の生まれなので、似たところもありますが、
記憶とは若干ずれています。

 犬と人間を写したコーナーでは、街角でガラス越しに商家のお姉さんと視線を交わし合う姿や、
優しそうなおじさんの懐にすっぽり嵌った犬を見て、思わず微笑んでしまいました。

 「横浜」は、私にとっては亡父が戦前に鶴見に居住していたというだけで、
育った街ではないのですが、展示を見ている年配者の方々はみなさん饒舌。
懐かしそうに語り合っていました。

 開港資料館記念ホールでは「コクリコ坂から」原画展もあり、
手描きの筆致がよくわかる、美しい絵に見入りました。
横浜は、本当に“絵になる街”です。

 8月末で終了したスタンプラリーの大きな地図が置いてあり、横浜の名所満載で
喜んで頂いてきました。まだまだ行ってみたいところはいっぱいあります。

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