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たった25歳の生涯…しかし 想像を絶する密度で駆け抜けた彼女、改めて感動!でした。 幼い頃は比較的裕福だったのに、母親の考えで、小学4年で学業を中断… 主席だった賢い奈津(一葉)は、その後歌や書を学ぶ「萩の家」に通い、 すぐに頭角を現したようですが、父親、さらに兄の死で家長となって、 家族の生活を背負うなんて、過酷すぎます。 草履を編む内職や「小間物屋」をやってみても やっぱりうまくは行かなかった様子。 それでも小説を“生活の糧”=「糊口をしのぐものは書きたくない」って… それがあの文語体の格調高い小説になっていったのでしょう。 「奇跡の14ヶ月」と後に言われた“名作を連発”した頃、 なるべく原稿料を多く支払おうと心を砕いた博文館の社長のことは 初めて知りました。 医者嫌いだったという彼女、受診したときには手遅れの結核でした。 彼女が傑作を書いたのはここ台東区竜泉ではなく、本郷丸山町だったようですが、 一葉の代名詞ともいえる「たけくらべ」の舞台にもなっているということで、 記念館や文学碑もここ台東区竜泉にあります。 閉館間近、外にでると目の前が児童公園で、子どもたちの元気な声が響いてきました。 その声になごみながら、軒先がくっつき合うような密集した住宅地を抜けて、 三ノ輪の駅に急ぎました。 時間を見つけて「たけくらべ」などを読み返してみようと思います。
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博物館
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よく利用する「ぐるっとパス」のエリア分けで、「臨海エリア」の施設はわずかに5カ所。 今まで行ったことはありませんでしたが、今回はスタンプラリーのために 少し足を延ばして、「地下鉄博物館」に行ってみました。 もともと鉄道関係はけっこう好きなため、この展示も存分に楽しんできました。 日本(アジアでも)最初の地下鉄は浅草〜銀座間の「銀座線」。 地下鉄工事の掘削方法は地面を掘って埋め戻す方式(開削方式)でした。 開発に尽力したのは地下鉄の父・早川徳次(東京地下鉄道)。 しかし東急(東京高速鉄道)との直通運転の交渉がうまく行かず、 晩年は経営から退いたという…厳しい世界だったのですね。 会社統合は戦時体制(1941)の時に行われ、「帝都高速度交通営団」が発足しました。 当然ですが、地下鉄は全部「電車」。蒸気機関車は煙がでるから不可能だったのでした。 路線はどんどん増えて、線路は地下深く潜り、大きなシールド(掘削機械)が モグラのように掘り進む工法になりました。 実物のシールドの半円のものが展示されていましたが、とにかく大きい! 室内で7メートルという直径は大迫力でした。 ジオラマの展示には、小さい子どもが鈴なり。 興奮して床を踏みならす子、電車!と叫ぶ子…普段訪れている静かな空間とは違う こんな施設もたまにはいいものです。 電車の運転シミュレーターもありましたが、私はこれが大の苦手。 以前、国立科学博物館で娘と“航空機の操縦”を一緒にした時、墜落させてしまい、 係の方に「(ここまで下手な方は)珍しいですね」と呆れられたことがあります。 特集展示は「千代田線の車両の技術変遷展」。6000系とか16000系とか、
今までは新幹線でしか馴染みがなかった表現ですが、 すべて電車はこういった名前が付いているので、 いろいろわかるようになると、さらに楽しいのでしょう。 |
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この1年に日本中から発掘された埴輪等が展示されていましたが、 |
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信濃町駅からすぐ、慶応病院の並びにあるこの施設。 |
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まず「マクベス」。マクベス夫人(坂東玉三郎)のグレーのビロードの衣裳に 竹ビーズの襟飾り…繊細な細工でした。 キモノのように広がった袖口の裏を見せて、そこにも ビーズ刺繍がびっしり、という、えんじ色の衣裳もありました。 次は「サド侯爵夫人」。登場人物の年齢にあわせ、夫人ルネ(小川真由美) 妹アンヌ(高林由紀子)、男爵夫人(杉葉子)、モントルイユ夫人(南美江)と、 ずらりと並び、うっとりと眺めました。 主役ルネは胸に幾つもリボンが並び、フラゴナールの「ポンパドール夫人」の絵を 彷彿とさせます。同年代の夫人たちは襟や袖には優雅なレース、 スカートの縁には細かいフリルやブレードの飾り、 色もモスグリーンやベージュで上品。 年配のモントルイユ夫人は全面にゴブラン織りを用いて、 縁は小さな房飾りがずらり…手が込んでいます。 これらを着て演じている姿もとっても見たくなりました。 この演目は三島由紀夫原作、演出は芥川比呂志で、 “衣擦れの音が感じられるような衣裳”を、という依頼に応えたのが、これらでした。 さらに「ハムレット」。ハムレットのクレープ生地の オフホワイトのシャツは、レイアーティーズとの決闘を連想しました。 ガートルードとクローディアスはともに黒の作品。 スラッシュ部分も丁寧な仕上がりで、重厚さが漂いました。 この作品の上演は1984・2、日生劇場。 キャストはハムレット=片岡孝夫(当時)、レイア=荻島真一、そしてホレイショーに山口嘉三、 アンサンブル田代隆秀と、四季でよく拝見した名前も。 山口さんは2年前の四季の「ハムレット」でもデンマーク王で出演していましたが、 「ウェストサイド物語」のドック、「鹿鳴館」の清原なども観ています。 田代さんは最初に見たときの「ユタ」のペドロ親分で、 「南十字星」の島村中将、「春のめざめ」など、2人とも好きな俳優さんです。 思わぬところで“若い!写真”を発見し、嬉しかった。 この日は、オフィーリアの衣裳の展示が無く、
展示替えがあるので、会期中是非もう1回行こうと思っています。 |




