涅槃までの14万歩!ハッピーリタイアできない100kmウォーカー

2017年11月にタイトル変更・・・中身は変わりません。 ぷらっとして行ってください。

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戦争責任と一言で書いてもその解釈や説明は複雑だ。

 日米戦争に反対を表明していたとされる山本五十六戦争責任はあったのか?

 もちろん私は「山本に責任有り」と思う。

 辞書をひくと戦争責任とは
  1. 帰責事由に基づく分類
1. 開戦責任:戦争を開始したことに関わる責任
2. 戦争遂行責任:戦争を遂行した過程に関わる責任
3. 終戦責任:戦争を終結したことに関わる責任
4. 敗戦責任:戦争に敗北したことに対する責任

2. 責任の相手方に基づく分類
1. 国際責任:他国家、他国民に対する責任
2. 国内責任:自国家、自国民に対する責任

3. 責任の内容に基づく分類
1. 法律的責任:不法行為をなした場合に課せられる法律的制裁
2. 政治的責任:権力の行使によって生み出された結果に対する政治行為者の責任
3. 道義的責任:上述の責任を免れたとしても自己の良心において負担する内的な責任
 と記載されている。


 山本の場合少なくとも「開戦責任」「敗戦責任」「国際責任」があろう。
 ここでは山本と海軍の「開戦責任」について触れてみたい。

 当初山本は「三国同盟に反対」「日米戦争に反対」であったが
 連合艦隊長官(実戦部隊の最高指揮官1939年8月新補))になってから俄かに変心する。
 (米国の航空技術移転が不可能となりドイツの航空技術が欲しくなり3国同盟に傾いたようである)
 山本は戦艦を馬鹿にしていたが自分が育成したと自負する海軍航空隊の急成長ぶりに
 対米戦への自信を深め真珠湾攻撃攻撃の約1年前から鹿児島の錦江湾と桜島をハワイの
 真珠湾基地に見立て空母艦載機による実戦的な演習を開始する。

 尚、真珠湾攻撃のアイデアは山本や部下の源田実の着想ではなく無く英海軍艦載機による
 イタリア タラント軍港への夜間奇襲攻撃をヒントにしたものと思われる。
 タラント港奇襲は1940年11月11日夜間に英軍空母1隻からソードフィシュ雷撃機
 21機(4機。照明弾、6機、爆弾 11機、魚雷)が夜間攻撃しイタリア戦艦3隻を
 大破着低(座礁)させた。
 (余談だが日本海軍は最後まで敵艦への夜間攻撃は実施しても成功しなかった。)
  しかしタラント港の水深は12M(真珠湾も水深12M)しかなく日本海軍の
 九七式艦上攻撃機は魚雷を投射すると水深30m以上潜り港底に激突してしまう。
 考慮の末、時速200キロ前後(九十七式艦上攻撃機の魚雷装備での最大速度300キロ前後)
 で超低空で魚雷投下、投下 魚雷には水平板を付け着水時の沈下を防ぐ事で水深12M
 での雷撃に自信を深めた。

 こうした技術、戦術的向上で「対米戦」への自信を更に深めた山本は
 「開戦に当たり真珠湾攻撃(不意討)を実施出来ないなら長官職を辞す」と
 海軍軍令部に迫って行く。

 1941年10月19日山本は軍令部から真珠湾攻撃の認可を受ける。
 東条内閣は12月1日の御前会議において、日本時間12月8日の開戦を決定した。
 しかし実際は11月22日に攻撃部隊が択捉島に集合、11月26日出撃、
 12月8日真珠湾攻撃(日米開戦)となった。

 途中、何度も開戦回避の努力がなされたが米側のハルノートで日本が「開戦決意」
 したとされるが戦後の海軍、外務省の言い訳である。
 米側からみて日本の開戦が許せない点は「外交」を隠れ蓑にしながら
 時間稼ぎし油断させた挙句、最終的に「卑怯な不意討」を実施したことである。
 米側では日本の外務省による不手際で最後通牒が1時間遅れたとかは
 問題以前なのである。

 これは右翼の方は認めようとはしないがれっきとした日本も批准した
「パリ不戦条約」違反である。
 日本海軍と外務省、皇室の一部で陸軍が「対ソ連戦」に移行すると
 日本の権力のすべてが陸軍に集約され相対的に海軍、外務省、皇室の
 権力は減殺されると考えて「新しい敵」アメリカを創ったのである。

 よく米国に石油を「禁輸」されてジリ貧タイマーが動き出し止む無く
 日米戦争開始と思われているが真実は以下の通り複雑だ。

 実は日本政府(海軍主導で)は、当時はオランダ植民地政府(現在のインドネシア)
 を恫喝交渉し日本の年間必要量の30−50%の石油輸入の契約を取り付けていた。
 又「日ソ不可侵条約」の見返りとして少量ながらも当時ソ連領だった樺太北部の
 オハ油田の採油権も得ていたのである。
 (実際オハ油田の採掘石油は1943年まで日本に輸入された。)

 つまり日本は海軍主導で石油の確保はある程度の見通しが出来たのに、
 尚且つ「対米戦」の必然性が相当減少したにも関わらず、省益の為に
 国民、陸軍を騙し対米戦へと駆り立てたのである。
 もちろん山本五十六も海軍のトップ人脈でその海軍事情をインサイダーとして
 理解し「非戦から」「不意討開戦」への準備を1年前から行って来たのである。
 もし山本が「真珠湾攻撃」=日米開戦を前向きに考えなかったら海軍首脳の
 永野、島田、米内らも「対米戦」への決意を固めなかったろうと思われる。

 結果的に真珠湾攻撃は開戦前の奇襲でもあり一応の成功を収めるが山本が
 狙った米空母3隻は攻撃時1隻も真珠湾内には存泊せず戦艦に損害を与えた
 のみに終わった。
 (真珠湾での米空母打ち漏らしで日本の対米戦への見通しが暗くなった事を山本は
  誰よりも知っていたと思われる。 「米空母の打ち漏らし=真珠湾攻撃の挫折」)
  
 しかし大破着低した戦艦群もアリゾナを除く6隻は浮揚し改修後に戦場に復帰した。
 山本は賭博好きで有名で「真珠湾攻撃」も「ミッドウェー海戦」も投機的
 な作戦であった。

 真珠湾では敵空母を撃ち漏らし、打ち漏らした空母の誘い出しを図った
 「ミッドウェー海戦」では完敗した。
 ミッドウェー敗戦の部下を責めなかったというが要は自分が責任を取りたく
 なかったからだろう。
 天皇も陸軍もミッドウェーの敗戦を正式に知ったのは2ヶ月以上経過した ソロモン戦の初頭である。
 山本は海軍の省益と自己の功名心に奔り「対米戦」に日本を突入させた責任は大きい。

以下=2006年12月18日追記
 山本は米内派閥で当初海軍国でないドイツとの連携、同盟に反対していたが
 日米関係の悪化による昭和15年後半以降、米英からの航空機技術の導入がスムーズ
 に行かなくなり、ドイツの航空技術が欲しくなり内心は3国同盟に協調して行ったのでは
 なかろうか? 
 エリコン社(ドイツ系企業)の20ミリ機銃も、彗星のダイムラーエンジン
 も、石炭から石油を作り出すドイツ(人口石油)化学力、レーダー、ジェットエンジン等
 欲しかったはずだ。 
 実際1939年(昭和14年)夏に部下の源田実にを大戦中の
 ドイツと英国に武器買付けの出張を命じている。 

 写真 真珠湾で大破した戦艦アリゾナ

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五十六に開戦責任があると言うのはちょっと違うのではないでしょうか?では彼はどうすればよかったのでしょうか?もし貴方が同じ立場に立たされたらどうしますか?

2006/9/10(日) 午後 6:26 sw5491 返信する

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SW様‘はちょっと違うのではないでしょうか?‘とは具体的にどうちがうのでしょうか? 私が同じ立場に立つ事は無いと思いますがもしその立場なら「対米戦」に 勝つ見込み無く司令長官の職責を辞し海軍も辞めると思います。 逆にその時山本は「航空兵力」「大和級戦艦」「酸素魚雷」の兵器と 真珠湾の不意撃ちで勝てると考えたのでしょう。

2006/9/11(月) 午後 10:19 naomoe3 返信する

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彼は「勝てます」とは一言も言っていないはずです。開戦後、暫くは大いに暴れてみせます。とは言いましたが。また、真珠湾攻撃隊発進後、作戦中止の命令があったら直ぐ引き返せ。の指示に反対した南雲等に・・「国家が百年兵を養うは何の為か!従えないものは直ちに辞表を出せ!」と叱っています。彼は軍人なのです。判りますか?軍人は戦う為に存在するのです。負ける戦だから私は戦いませんと言うのですか?

2006/9/12(火) 午前 0:44 sw5491 返信する

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強く勝てると考えたのでしょう? 山本はラインの長ではなく本来は政戦畑です。 1940年は開戦に否定的でしたがは1941年は「真珠湾攻撃(卑怯な不意打ち、パリ不戦条約違反)させないと辞める」と言い張ってます。 軍人というより政治家の 考え行動です。 つまり1940年の考え通りに「自身が無いから職を辞す」とは部下に言うより自分で実行すべきでした。 鳥居民、別宮暖朗、佐藤晃、中川八洋氏の著作も一度読まれてみませんか?

2006/9/12(火) 午前 7:03 naomoe3 返信する

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SW様の質問ですが「負ける戦だから私は戦いませんと言うのですか? 」とありますが 「負ける戦いはしない方がいいと思います。」山本の判断で日本国民は先の大戦で300万人が死亡しましたが「自分の見栄」や「省益」を優先した史実通りの判断は正しかったのでしょうか?

2006/9/13(水) 午後 11:23 naomoe3 返信する

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少し話がズレるかもしれませんが、山本五十六のみならず、開戦に加担したすべての高級軍人に罪があると思います。太平洋戦争の緒戦は大勝利と言いますが、これは南方の派遣軍や駐留軍で装備や士気で2線級でした。その後、連合軍が本気を出すと、いきなりジリ貧になっています。国を守る軍隊として戦争で一番大事な情報を的確に把握できなかったことは、大変なミスであり、責任があると考えます。

2006/9/17(日) 午前 8:40 mig21 返信する

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migさん当時は文部大臣等すべての閣僚が軍出身者で占められていましたから仰る通りだと思います。 チャーチルやルーズベルトも現地軍(植民地軍)に降伏や脱出の許可は与えていました。 マッカーサーは比島から脱出し比植民地軍の士気は低下しますが占領した日本軍の方が(制海権、制空権もあるのに)死傷者は多かったとの事です。

2006/9/17(日) 午後 1:17 naomoe3 返信する

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こんにちは。 大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。 12月8日についてもとりあげています。 かったら、寄ってみてください。 http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611

2006/12/13(水) 午後 11:37 [ kemukemu ] 返信する

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kemukemuさん、拝見させていただきました。 タルコフスキーの映画はソラリスと鏡を見たことがあります。日本の首都高速の映像には?となりました。鏡は自伝のようなストリーでしたが景色しか思い出せません。

2006/12/14(木) 午前 8:19 naomoe3 返信する

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賛成 大賛成です あれは完全な不意打ちを狙った作戦でした ついでに二列に並んだ陸側の戦艦を攻撃したのは戦艦の徹甲弾を爆弾に改造した攻撃機による水平爆撃でした 高度三千メートルからの爆撃で、神業に近い訓練が必要とされます 内部で破裂したためアラバマはどうしようもなくなりました

2007/10/18(木) 午後 9:32 ure*ruh**oshi 返信する

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ヒロシさんコメントありがとうございます。
私もヒロシさんのブログも参考にさせていただきます。
今後もよろしくお願いします。
山本五十六がもし終戦時まで生き残っていたら間違いなくA級
戦犯に列せられていたと思います。

2007/10/19(金) 午前 7:35 naomoe3 返信する

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>>日本海軍と外務省、皇室の一部で陸軍が「対ソ連戦」に移行すると
日本の権力のすべてが陸軍に集約され相対的に海軍、外務省、皇室の権力は減殺されると考えて「新しい敵」アメリカを創ったのである。

-1940後半以降、皇室、外務省ルートで英米との(特に英王室との)密約があったのではないか。当時、チャーチルは生き残りのために米の参戦に奔走していた。

山本たち海軍首脳部の変心もこのように上からの命令によるのではないか。

マレーやシンガポール、ビルマ失陥も陸軍主導だし、さらなる大陸への侵攻やインドネシアからのオーストラリアへの西部、北部への最短での現実的な上陸作戦を避けるために山本はソロモンへわざと戦線を拡張したのではないのか。

また、陰謀論であるが、山本は実は戦死しておらず、(空戦中に行方不明などよくあること)米軍に収容されアメリカのどこかで余生を全うしたとか。これも事実なら遺族や皇室しか知らないだろう。

以上、全て仮説です。

2012/4/1(日) 午後 0:00 [ iro*an*hong* ] 返信する

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山本五十六は、アメリカ西海岸を攻撃する、真珠湾を攻撃すると、はったりを言って軍備を拡充してきたそうです.
真珠湾攻撃は、あの時、初めて思いついたものではありません.
満州事変を成功させた陸軍に対抗して、中国大陸で戦争をしようと考えた山本五十六は、長距離を飛べる爆撃機を開発して、中国大陸を爆撃しようと、96式陸上攻撃機を開発しました.
支那事変が始まった1937年当時、揚子江方面の海軍第三艦隊は、紛争が起きたときの作戦方針内安を準備していて、第一段階は揚子江流域の居留民引き上げ、および上海の確保、第二段階は南京渡洋爆撃、陸軍により南京占領すると言った内容でした.南京占領以降の計画は何もありません.
1937年7月29日の通州事件の後、海軍は8月1日より揚子江上流部の居留民の引き上げを開始して、大山大尉の事件の前日の、8月8日には居留民の引き上げを完了し、同時に、木更津航空隊は大村へ、鹿屋航空隊は台湾へ進駐して、渡洋爆撃の準備も完了しました.
以降は、良く知られている通りですが、支那事変も山本五十六の思いつきによって始まったと言っても構わないと思われます. 削除

2013/3/20(水) 午後 10:27 [ ルミちゃん ] 返信する

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