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80年代後半から90年代にかけて「IF戦記」と言われる
「架空戦記物語」が流行した。
ほとんどが荒唐無稽であり勝てるはずが無い日本やドイツがアメリカに
勝つというレベルの話が多かったが所与条件や前提抜きの話が多く私は
全く読む気にもならなかった。
極端な話、バチカン市国でもソ連に勝てそうな話だと逆に面白みも薄れ
紙資源と読書時間の無駄と思われた。
しかし見渡してみると日本はSFやIF戦記まで海外規範の輸入をしているように思える。
SFの与太話で海外の作家がタイムマシンの話を創ると日本のSF作家は
その規範(ルール)を守って戦国自衛隊のような話を忠実に再現する。
90年代これも外国作家が考えた時空モノやパラレルワールド(山本五十六が異次元で活躍)
を創りだすと日本のIF戦記作家達は又そのルールに乗っかってコピー作品を量産する。
読者が飽きるのも時間の問題ではなかろうか。
この表題の本は本屋では見かけなかったので発行部数は少ないと思われます。
福岡市総合図書館で借りました。
本書の特長は名のある歴史、戦史研究家達が書いた「IF戦記」なので読み応え
があります。
私が感心したのは日本海軍の機雷戦についての記述です。
フィリピン、台湾、沖縄、南西諸島や津軽、宗谷海峡に数多くの機雷(8万個以上)
を置き機雷堰を作っていたら米潜水艦による被害は激減したのでは?という部分です。
又、日本本土決戦の部分は誰が読んでも寒気がするでしょう。
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