|
・ 20年ぶりに図書館で借りて読み返しています。 著者は帝国海軍の砲術の権威、黛治夫氏。 実際にレイテ島沖海戦では重巡洋艦利根の艦長として 参戦し米護衛空母群まで8キロと迫り猛激したことで有名な方です。 (しかし、信じられないくらい低い命中率でした。)
未だ全部は再読してませんが、熱く読ませる文章です。 日清日露戦争の各海戦に日本が何故勝てたか詳しく砲術面から
語られています。
第一次世界大戦でも英独の海戦を研究し考察しています。
日本海軍の山本五十六大将や源田実、黒島亀人ら開戦当初の 連合艦隊の航空主兵論者を手厳しく論破しています。 黛氏は大艦巨砲主義者で命中率が3倍と予想された日本戦艦の 命中率に活路をいだき飛行機で真珠湾攻撃など行わず太平洋で 米戦艦を正々堂々迎え撃ち撃ちあいにより米戦艦と乗員を海に沈めるべきだったと説いています。 日米戦艦の命中率3倍のよくわからぬ説明や、水中を趨る?機密兵器である九一式徹甲弾 等戦後も27年を経過して書かれた書物にしてはIF戦記のように 日本びいき過ぎる内容ですが、読めば面白いのです。 しかし、黛氏は利根艦長当時にサマール島沖で敵空母に8キロまで近寄ったのに 20センチ主砲を400発以上発射しながら命中弾は僅かに4〜5発と効果は1%前後。 戦前の日本海軍が想定していた距離25キロでの命中率10%〜14%との予想を 実戦では戦前想定より近距離であるにも関わらず遥かに下廻った理由は この書ではスルーして書いておりません。 黛氏の定説のように日本戦艦は米戦艦を撃ち合い倒すことができたかは
私はかなり疑問に思えます。
戦後に世に問う本なら米軍のレーダー管制射撃との対比に重点をおくべきだったと 思うのですが。。。。 悲しい事に戦前までの術力調査研究で終わってます。 (どうも戦前の日本海軍が一方的に米艦隊より命中率が3倍も高いと錯覚していたようです) 又、対水上射撃ばかりがかかれており対空射撃や陸上射撃の事はあまりというか触れられていません。 このあたりも日本海軍は負けるべくして負けたと感じ入りました。 旧海軍参謀の「夢よもう一度」という演歌調な気分は充分に伝わります。 よくも悪くも、当時の雰囲気がよく伝わる名著というべき本ではあると思います。 私は山本五十六は超戦艦大和や武蔵を揃えても米戦艦に勝てないとの 確固たる判断ができたからこそ空母集中運用による真珠湾攻撃を行ったんだと思います。 もちろん真珠湾攻撃を評価するわけでもありません。 |

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用





