涅槃までの14万歩!ハッピーリタイアできない100kmウォーカー

2017年11月にタイトル変更・・・中身は変わりません。 ぷらっとして行ってください。

L書籍・映画 (借物有り)

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30年くらい前に本書を読んでしまったことが、
私自身が海軍善玉論から悪玉論に傾くきっかけになりました。
今でも年に一回くらい読み直します。
(SF小説ではハインライン「夏への扉」を毎夏再読してます)

イメージ 1

著書の池田清氏(1925〜2006年)は海軍将校として重巡洋艦摩耶に乗りこみ
レイテ海戦で沈没、二十歳でその後潜水艦イ47で終戦を迎え、戦後は
東大に入学し政治学者になられた人物です。
著書は戦後、多くの陸海軍関係者や政治家など70人以上に
インタビューを行い、その纏めた印象を本書の骨子としています。

イメージ 2





















元海軍士官ながら海軍的ロマンや情緒はなく学者として日本海軍
の本質を探り当てようとし、昭和前半の日本海軍の体質的欠陥を
見事に炙り出しています。
1980年代にでた、現代の海軍に探究心を抱く人にとっても
画期的な海軍史の入口となる研究本だと思います。

しかも発売から30年以上経過し23版を重ね現在も中公新書で発売
されてるので先月書店で目にとまり再購入しました。
内容は「海軍と戦争」「海軍と政治」「海軍の体質」の三部構成です。

本書のポイントは正面装備や物量に負けたのでなく海軍人の頭脳で
近代戦に負けたと正直に海軍関係者として率直に認めてる点です。

例えば海軍人には「高度の平凡性」が欠如していたと分析します。
(41P)
およそ、近代的な軍隊の職業軍人と古典的武人との間には
決定的な差異がある。
暴力の直接的行使者というよりも、暴力の管理者としての役割が
大きいのが、近代の職業軍人である。 (中略)
総合的・多角的な戦闘が行われる現代戦にあっては
この勇敢さや武人的ロマンティズムの暴走を制御するだけの
冷徹な情勢判断と、自分に与えられた任務についての明確な理解、
その順守という「高度の平凡性」が最も要請されるのである。
そしてこの資質は、軍人としての職業意識に徹するという「修練」
によってはじめて会得されるものである。
↑ 命令無視で逃げ帰る栗田提督や壇ノ浦の平家のような
情緒で行われた神風攻撃のセンスを批判しています。


最終章のインタビューも興味深いです。
昭和45年
池田(著者 元海軍中尉 当時政治学者)   

「日本帝国を滅ぼしたものは、東京帝大と陸士、海兵の出身者だと
いわれます。
また、陸軍の独走を抑えることのできなかった海軍軍人のひよわな体質を
批判する声もあります。日露戦争前に海兵を卒業された寺島さんは、
まさに明冶・大正・昭和の海軍を身をもって体験されたわけです。
留学生または大使館 付武官としてフランスに滞在され、海軍省教育局長を
勤められた寺島さんは、こうした批判について、現在どのような感想を
お持ちですか」

寺島健
(元海軍中将)
「この点では十分に反省しております。たしかに軍人に特別な使命がある
以上、特別な教育が行われたのは当然です。しかし、社会人として一般社会
に協調し ていけるだけの常識と教養とが、とくに士官には必要です。
しかし、明治期は ともかく、第一次大戦後の軍人教育の内容は、ヨーロッパの
諸戦争の戦訓の教 訓の吸収に性急で、幅の狭い戦闘技術者だけを
養成したと反省。
日本海軍に、平素から『俘虜取扱規則』があったことを、終戦後、自分が
俘虜虐待の戦争犯罪に問われるまで知らなかった将官がいたのは
その一例です。
東郷元帥や伏見宮を神様に祀り上げたのも、幅の狭い教育の結果です。
・・・・・・(中略)また海軍 の人事では学校成績を偏重し、各学校を優秀な
成績で 卒業した者を重要な配置につけました。しかし、学校の成績優等生
に、 かならずしも常識や政治力があるわけではありません。

海軍モノといっても今でも戦艦大和や零戦は世界で最優秀だったとか等を
信じる方や 酸素魚雷や九一式水中弾は凄いとか信じる兵器オタクな方は
読まないほうが精神上良いと思います。
本当の海軍の実相を知りたい方や現代の政治、経済界の指導者の欠陥にも
繋がる公務員的な無責任体質を知りたい人には面白い読み物だと思います。

余談ですが
それなりに他人様のブログ等を拝読させていただいた私の印象ですが
それなりに歴史本は読んでらっしゃるようなのに今でも「張作霖獏殺事件」は
断じて日本の仕業じゃないとか?コミンテルンの仕業?とか
今でも言い張る基地外のような人が意外と多い事に驚きますし
それを100%信仰してるのか、応援のつもりなのか?
自身のブログの更新怠慢を転載で誤魔化そうとされるのか
安易な「転載クン」が多すぎるように。。。
(今頃amazonの花■商品に悪口書きこむ工作員も。。。)

どうせ時間かけて読まれるならこの池田清氏の「海軍と日本」の
ようなまともな本から読んでいただきたいと思っています・
読書の夏といえど読書時間と紙資源は有効に浪費されるべきと思います。

ブログ村の「近代 明治 大正 昭和」にエントリーしております。
https://history.blogmura.com/his_meiji/index.html


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>日本海軍に、平素から『俘虜取扱規則』があったことを、終戦後、自分が俘虜虐待の戦争犯罪に問われるまで知らなかった将官がいた
これは加害者にも被害者にも不幸な出来事ですね。。。
アメリカ制作のWW2のドキュDVDを2枚入手しましたが、日本軍の蛮行にも触れていて、やっぱり見てしまうとショックですね。他国についてのレポも残酷な映像が多くて、最後まで見れません。Ww

2011/8/3(水) 午後 5:48 [ IZM ]

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IZMさん
おはようございます。

昭和期の海軍要人は米英と仲悪くなり
米国への留学生も減り勉強不足というか
夜郎自大に陥ってやような気もしてきます。

WW2のドキュですか戦死された方の
死体見るの私も苦手なんですよ。

2011/8/5(金) 午前 7:41 naomoe3


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