涅槃までの14万歩!ハッピーリタイアできない100kmウォーカー

2017年11月にタイトル変更・・・中身は変わりません。 ぷらっとして行ってください。

日本の爆撃機の限界

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日本の爆撃機を書き込むにあたり名著「中攻」を県立図書館で
借りて読みました。
著者の巌谷二三男氏は海軍陸上攻撃機の緒戦期から
太平洋戦争を中攻指揮官として戦いぬた人ですから一級の価値がございます。

イメージ 1






















通読して感じますのは海軍で佐官級の指揮官であった巌谷氏自身が
暗に中攻(九六式、一式陸上攻撃機)が3500機も生産されながら
日中戦争や太平洋戦争の緒戦記を除けば役に立たない
(特に雷撃機として)お認めになっていることです。

p365 昼間雷撃の夢想
少なくともソロモン海戦依頼、艦隊又は戦隊の航空主務参謀が
戦場の実態を知る目的で攻撃隊とともに雷爆撃戦を視察体験
した例を知らない。
勿論、自ら砲火の間に戦闘を指揮することはこれら司令部職員
の任務ではない。
しかしいやしくも長官、司令官をたすけて戦闘を指導する任務
を持つ参謀達が優れた案出計画するためには、敵を知り己を知る
ことがその根本要素をなすものであるから、戦が困難になればなるほど
一層性格にその真相を洞察していなければ一日と謂えどもその職に
堪えられるものではない。
「百聞一見に如かず」で百の報告から一の推察をするより、唯一度
その実際を体験する方が優れた効果を生むところが多い。
参謀の配置に就く人達は二,三の例外を除いては大体参謀街道を
のみを歩かされたので、その体から身体からは飛行機乗り独特の
ガソリン臭も消え失せていくように見え、戦が苛烈になるに従って
、司令部と実施部隊との離反に傾向が見えてきたことは悲しい
現実として回顧反省されることである。



p130 飛行場の被爆
顧みれば、戦場にあって防御を口にすることを武人最大の恥辱と考え、
空襲時に避退することさえ知らなかった当時の軍隊というもの
非科学的でもあり、滑稽でさえあった。
あれだけの被害を受けながら、なおその翌年、われわれが漢口に進出した
時にもこと防空に関する限り何等の対策が施されていなかったことは
驚くべき怠慢であったと思うのだが、それにも拘らず、われわれ自身も
また別にそれを不思議とも思わず、防空にも殆ど無関心であったことは
驚くべき事実であった。


通読しまして旧軍の事を悪く書くのは私も気がけるのですが
当時の日本軍の問題として、上記のような深刻な戦訓や課題が
あるのに戦訓を放置というか見過ごしてきた部分が多々あったと思えてきます。
一式陸攻が水上艦に昼間雷撃して成果が上がるのか、損害と戦果
のバランスシートを精査すべく指導層方々が最前線の実情を
自身の眼で見ようとせず戦前の対米戦メソッドを何ら変更しよう
とはせず従来(戦前)の仮装論を消耗著しく新人が増える
前線部隊に押しつけ無残な結果となりました。

九六式陸攻、一式陸攻の生みの親 主設計者 本庄季郎氏
イメージ 2
















p130の 飛行場の被爆についても日中戦争当時からソ連製
SB爆撃機の空襲(奇襲)を何度の受けても警戒システムを
構築しようとせず、4年も無策のままでインド洋やミッドウェーで
空母が奇襲を受けミッドウェーでは惨敗する結果となりました。
さすがに空母戦ではその後の南太平洋海戦では改善されてますが。。
陸攻の島嶼基地ではトラック、パラオと奇襲ばかり喰いましたが
日中戦争の戦訓が活かされてなかったように思えます。

また陸攻(中攻)による対水上艦の攻撃も白昼攻撃、夜間攻撃
人間爆弾桜花を使用する特攻攻撃と後退していくのですが
昭和18年2月のレンネル島沖海戦を最後に損害に見合う
戦果を上げることは敵わなかったのですが、陸攻は最後まで
対米戦の主力攻撃機として使用され続け損害ばかりが増加していくのでした。

陸攻及び銀河の人員の損害(戦死)は1万人以上にも及び海軍戦闘機隊
約3500人、陸海軍合わせた特攻隊の戦死4200人を遥かに上まって
いたのでした。
航空戦の特性を無視して、過大な攻撃力だけに最重点を仮想した
海軍の陸攻の蹉跌は、ただ海軍だけの失敗でなく現代も分野は
違えど日本社会のあちこちで繰り返されてるある種の一部の人は
気づいて指摘しても組織的には結局改善が為されない
失敗の連鎖かもしれません。

この一九五六年に出版された「中攻」はその後も数度書名を
変えて「海軍陸上攻撃機(上下巻)」「雷撃隊、出撃せよ!」
復刻されましたが現在は絶版です。
こちらはかなり内容が縮められており海軍参謀等への
内部批判は削除されており資料価値は薄くなってます。

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先日、第二次世界大戦時のアメリカ空軍について書かれた本を読みました。その中でなるほどと思ったのは、戦争初期にアメリカ空軍は、傷ついて帰還した戦闘機を調べると、機体の部分によって極端に攻撃を受けた箇所と、全く攻撃を受けてない箇所があることに気付きました。そこで攻撃をよく受けた場所の装甲を厚くして補強しました。しかし、このアイデアは的を得ておらず、役に立たなかったそうな。というのも、空軍が調べたのは戦闘から帰還した機体のみで、本当に調べるべきだったのは、戦闘して墜落した戦闘機だったというわけです。要するに、間違ったサンプルから結論を下したわけですね。何十年前の戦争とはいえ、色々と研究されているのだなと感心しました。

2012/2/24(金) 午前 0:01 知識収集家

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知識収集家さん
おはようございます。

よろしければその米空軍の書名を教えていただけますか?。
日米航空戦を考えますと米軍は戦訓の分析や対策が早いですね。
初期は飛行機のせいので負けていても
サッチウィーブ戦法で五角以上に零戦と渡り合ったり
対Gスーツ、敵味方識別装置、空母による夜間戦闘機の運用、
爆撃機銃手の防弾チョッキ、パラシュート爆弾、スキップボミング等短期間に様々な施策を打ち出してます。
考えてみると航空関係者の上層部参謀クラスの頭の出来に行き着きます。
日本の場合、根性根性で最後は下士官や予備学生にビタミン剤と
騙し覚醒剤を服用させてましたが・・・これでは負けます。
ちなみに日本海軍が夜間搭乗員等の覚醒剤を投与したのは事実で
戦後その後遺症で苦しまれた方もいます。

2012/2/24(金) 午前 7:27 naomoe3

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naomoeさん、
機体、いや、期待させるようなコメントをしてすいません。上記の本は戦闘機について書かれた本ではなく、統計学についての本です。大雑把に言うと、カジノのブラックジャックで絶対に負けない手法を説明しつつ、統計学を有効に使うための本です。ブラックジャックをやらない人でも非常に参考になる本です。私が最近読んだ本の中では、一番面白い本でした。上記のような戦闘機については、サンプル抽出の悪い例として書かれているだけで、わずか1ページ程度です。しかし、この本はアメフトやブラックジャックの例を使いつつ、統計学をうまく説明しているのでお勧めです。是非、お読み下さい。

「競争優位で勝つ統計学---わずかな差を大きな勝利に変える方法」
ジェフリー・マー著

2012/2/24(金) 午後 9:02 知識収集家

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知識収集家さん
どうもありがとうございます。
最近は経済やビジネスの本もあまり
読まないのですが本屋か図書館でまず立読みしてみます。
知識収集家さんがお書きになったと思われる某ネット書店の
レビューも参考になりました。(笑
ありがとうございました。

2012/2/25(土) 午前 10:37 naomoe3


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