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海上自衛隊は実戦には参加していないが少しは戦果は存在する。
第十雄洋丸撃沈事件1974年
当時日本最大のLPGタンカータンカー第十雄洋丸(4万3千トン)とパシフィック・アレス号が
東京湾内で衝突、両船は激しく火災炎上した。
巡視船らが消火活動を行なったが消火できない。
火災が治まらないまま両船は風や湾流に流され横須賀港の2キロまで迫った。
必死の作業で策(ロープ)を着け巡視船で東京湾200キロ沖合いに牽引した。
ナフサ等の燃料が6万トン搭載されており何ヶ月燃え続けるか判らない中、船会社は
「船体も処分して欲しい」と海上保安庁に申しでる。
ここでついに海上自衛隊に撃沈命令が出る。
満を持した自衛隊は航空機、護衛艦、潜水艦の全力で攻めかかる。
潜水艦の魚雷4発(命中2発)、護衛艦の主砲弾72発、航空機のロケット弾16発、
爆弾12発を発射し、ようやくタンカーを沈没させた。
このとき魚雷の威力が「弱い」と問題視されたが自衛隊によると新型の73式魚雷を使用
するとその威力がソ連(当時一番の仮想敵国)察知されるのでワザと旧式魚雷(MK37)
を使用したという。
私はこの当時高校生だったが新聞で自衛隊の使用した武器弾薬の調達価格の高さに
呆れた事を覚えている。
各1発の値段(今なら3倍以上するのではなかろうか?)
5インチ砲弾 3万7000円
127ミリロケット 3万5000円
対潜爆弾 24万円
魚雷 1700万円
合計すると8千万円はする。
私の初任給は5インチ砲弾三発分であった。
A−6イントルーダー撃墜 1993年
護衛艦ゆうぎりがリムパック(日米合同演習)参加中に米海軍の標的曳航機A−6
イントルーダーをファランクスCIWS(20ミリバルカン機関砲、1分間3千発以上発射可能)
の誤射により、撃墜するという事故を起こしている。
A−6機は標的となる吹流し(鯉のぼりのようなもの)を500M以上あるロープで
牽引していたが吹流しでなく牽引機をレーダー照準し、発射、撃墜した。
米軍パイロット2名は無事だったという。
特に米軍からの抗議は無かったという。
これらは実戦参加では無いが日頃の演習とは異なる、「実物」を攻撃した事で隊員達の
士気は向上したのではないだろうか?
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