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このところ金哲彦の 歴史や戦史本に疎くなりつつありました。(汗 昨日東京出張で購入したのですが良書に出会えました。 私は「造ったモノ」は何でも売る(正確には売らされる)営業マンですが読んで 考えされられる部分が多々ありました。 技術者、開発者の皆様も浮かれることなくもっと良いもの造ってくださいね。 西日本新聞にも目が止まる で、この本の感想なんですが 最近、日本は「ものを作って売る」という原点回帰論が盛んですが 著者はその日本の強みであつた「ものつくり」に陰りが見えるとしています。 製造が中国や外国にシフトした国外製造と関係なく今のままでは第二の日本の敗戦が 近づきつつあると警笛を鳴らします。 企業名を出して恐縮ですがかって(失礼・いまでも?)世界的有名企業の ソ■ーなんかの衰退は著者の心配が一つの形になったようにも思えます。 先の戦争で日本は米国へ質量共に劣る粗悪な兵器を造りつつも一部というか部分的には 米国を上回る武器をつくりながら戦争には負けました。 戦後の日本は敗戦ショックから立ち直り戦前の弱点であった品質、精密加工、大量生産、 科学技術に磨きをかけ先進国に追いつき1980年代を頂点に大復興を遂げたかのように 見えましたが1990年頃よりがモノとモノの組み合わせや「システム化」で欧米に 出遅れISO企画、パソコンのOS、CPUからの撤退等と後塵をはいしつつあります。 日本人は目に見える部分の改良や小型化(大型化も)は得意ですが「見えない」「見えにくい部分」の システム化を創り上げるのが苦手であるとしています。 今後は「ものつくり」一辺倒から「ことつくり(システム)」に進む必要があるとしています。 時代は、道具→→機械(ものつくり)→→ことつくり(システム)と流れていますが、 今の日本はことつくりで欧米に勝てないと様々なデーターや実例を持ち出しています。 著者は戦後の日本の大躍進も実は戦前の明治維新後の技術のキャッチアップが一見成功したかに 見えたけれど戦争を行ってみて欧米との「知力競争」で敗れ去ったのと同じように戦後も実は 「見える部分」で勝負してきたけれど欧米の第三の科学革命(サイバネティックス、制御理論・ソフトウェア) 等で遅れをとり追いつくどころか追随を諦めたかのような分野も多いとしています。 先の戦争の敗戦責任は日本の軍人だけでなく当時の科学者や技術者達いわゆる 講座制に胡座をかいていた象牙の塔の頂点に位置したセンセーらも敗戦責任を負うべきとしてる 部分が斬新に思えます。 私も山本五十六が良かったか?悪かったか?だけでは先の敗戦を巧くは説明できないとも思います。 ではどうすれば深刻な今の状況から立ち直ることができるのか?という 結論は、今から大学改革、教育改革をすすめてもあと30年かかる。。。 とかで有効な解決策や正解な答えは残念ながら提示されてはおりません。 経営者や製造メーカーの幹部は読んでおいて損のない本であると思いますし 今時千円以下で買える本では中身は濃いと思います。 (ただ、日本組織欠点の指摘が多く、明るい未来を見据えた処方箋が提示できてないのが残念です) この本を読んでみて何故、日本はいつも頑張っているのに最後の最後でいつも 相手に負けてしまううのか?という問題意識に目覚めた方には次の2冊を私はおすすめします。 兵頭二十八 「たんたんたたた」(最近、文庫で復活) 山本七平 「日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条」 がおすすめです。 私も誰かにむかって「こんなもの売れるか!」と叫びたい時もありますが 明日も顧客には「今度のは良いでしょ!ねえ買って!」ってモノ売りしてると思います。 多くの社長さんや技術屋さん、日本のためにもいつも「良い物」つくってもらって有難うございます。 でもこれからは小さくするとかコストを切下げるとか、多分バレないだろうから安い劣化部品を を使用するとか円高なんで生産を海外にシフトさせるとかではなく「ことつくり」が本当に大事ですよ。 |

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