|
やっと太平戰爭の開戦二日目簿の海軍陸上攻撃機による 大戦果!となった「マレー沖海戦」にすすみます。 何度も書きましたが海軍陸上攻撃機は山本五十六連合艦隊司令長官が 航空本部長時代から、水上艦隊の対米劣勢をヘッジすべく開発した 魚雷や爆弾で遠距離の敵艦船を攻撃する特殊というか米海軍や 英海軍にも存在しない日本海軍独特の機種でした。 でも実戦で魚雷攻撃のチャンスが訪れず、長年陸軍の重爆(九七式重爆)が 担うべき中国奥地爆撃を海軍の航続距離が長い九六式陸攻、 一式陸攻が主役交代ででおこなってました。 ここで注意すべき点は支那事変(事実上日中戦争)では緒戦の 第二次上海事件を除くと陸軍が中心となり戦ったのですが 航空戦での対中国への爆弾投下量は海軍機の投下量の方が 約二倍と陸軍機より顕著に活躍してました。 そんなせいか太平洋戦争開戦時に海軍は九六式陸攻、一式陸攻で 合計400機をを超える陸上攻撃機を保有してましたが、 陸軍は百式という名称で1年前に正式採用されたと錯覚しそうな 重爆呑竜が全く日米開戦には間に合わず開戦時すでに旧式となりつつあった 九七式重爆をわずかに5個戦隊135機揃えるのがやっとでした。 この日昭和16年12月10日が陸攻隊85機による今までの 水平爆撃と異なり敵戦艦に魚雷をぶち込み、多数を命中させ、 敵英国戦艦二隻を轟沈させた事で世界的軍事ニュースと駆け巡りました。 それまでも一年以上前に英海軍雷撃機によるイタリア艦隊へのタラント港 泊地攻撃や二日前の真珠湾奇襲攻撃の米戦艦軍の撃沈(多くは大破による着底) 等航空機による停泊中(動いてないから命中率が高い)の攻撃による撃沈事例 はありましたが、洋上を対空砲火を振り回し自由運動で魚雷を回避する戦艦を 航空機が魚雷で仕留めることは不可能とも思われていました。 つまり洋上で戦艦を沈められるのは砲戦力、装甲で勝った戦艦しかないと。 しかし日本海軍の陸上攻撃機は世界戰爭史に前例のない快挙をなし遂げました。 シンガポール軍港からマレー半島北部の日本軍上陸地への攻撃に向かった 英国東洋艦隊の戦艦プリンス・オブ・ウェールズ巡洋戦艦レパルス他駆逐艦4隻 の艦隊に対し白昼堂々仏印から飛び立った一式陸上攻撃機59機、九六式陸上攻撃機26機合わせて85機の陸攻隊が突進し両戦艦に各魚雷4〜7本、500キロ爆弾、250キロ爆弾数発を命中させ両戦艦ともに撃沈しました。 大戦果をあげた陸攻隊の被害は敵艦隊上で3機が失われた他に一機が 不時着大破他に2機が帰投するも機体大破で使用不能で6機の損害で戦死者は 戦闘中喪失の3機の21名ですが、何と攻撃に参加した85機の内喪失分6機を差し引いた79機の内25機もが被弾してました。 もちろん海軍陸攻隊の大戦果には違いありませんが被弾機数の多さが気に なるところです。 (注1参照 しかし私には気になる部分があります。 太平洋戦争開始後2日目の戦艦2隻撃沈の大戦果でしたが、実はこの戦いが 陸攻隊が戦艦を撃沈した最初で最後の戦いとなったことです。 その後陸上攻撃機が米艦隊を攻撃する機会は何度も訪れたのですが マレー沖の英艦隊より米艦隊は対空砲火の威力が大きく、空母機を随伴 してエアカバーがあったことなどにより陸上攻撃機が殺到しても多くが 撃ち落とされてしまいました。 例えば昭和17年2月ですとラバウルを襲った空母レキシントンには 一式陸攻が17機爆装で反撃に向かいますが15機が撃墜されてます。 (命中弾なし) 同月のマーシャルでの空母エンタープライズ攻撃では陸攻7機が 爆装で攻撃し2機が投弾一機が体当たりして残りは投弾せずに 帰投してます(撃墜は2機)が至近弾で命中なしでした。 空母レキシントンへの攻撃で17機中15機が撃墜され100名以上の 搭乗員を一挙に失い大きな戦果が上がらなかったこの戦いで 海軍が何か戦訓や対策を講じなかった点は残念でなりません。 たしかに全機が魚雷が間に合わず空母攻撃に爆装で飛び立たせた ましたがもし魚雷を装備していたら、レキシントンかエンタープライズが 何方かに撃沈は敵わずとも魚雷を命中させ長期戦線離脱の可能性が 高まった可能性があります。 米英軍40㍉ポンポン砲 米軍 ボフォース40㍉機関砲 何を言いたいかと申しますと、陸上攻撃機によるマレー沖の 英戦艦撃沈は英国側の対空機銃システムの欠陥が甚だしく高角砲も 日米海軍の高角砲に比べると低性能なので陸攻隊は演習に近い 大成果を残せましたが米艦隊となると開戦当初から英艦隊よりケタ 違いに濃密かつ正確な対空砲火で、開戦後が更に機銃類が質量ともに 大幅に強化されて行きますが、トップに明晰さを欠く海軍航空隊は 昭和18年半ばまで味方戦闘機の護衛のないまま、敵戦闘機や 対空砲火が待ち受ける敵艦船攻撃に陸攻隊を昼間出撃を強要 されて行くのでした。 (注1参照 開戦数ヶ月前の昭和16年の夏に陸攻隊は味方の戦艦長門や 空母に対し雷撃演習を何度も繰り返し「戦艦撃沈確実!」の 判定を得ていますが戦艦や空母の対空射撃の担当士官達から 「演習で押し寄せた陸攻の3分2の機数は対空火器で撃墜できていた・・・ ・・・米海軍との実線でも3分の2は撃墜されるのでは?・・・」との 意見がでていたそうです。 追記 英戦艦 プリンス・オブ・ウェールの主力対空機関砲40㍉ポンポン砲は 大口径の割に射程短いが、ある一基は戦闘中に12回も故障したという。 (それでも陸攻6機喪失、25機が被弾) 日本ブログ村 散歩・ウォーキング人気ランキングに参加しています。 この情報が役立ったと思う方は? いないと思いますが。。。 ポチッと宜しくお願いいたします。 https://outdoor.blogmura.com/walking/index.html |

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用



