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P47サンダーボルトといえば第二次大戦中の米陸軍航空隊の中でも 巨大な単発機で高高度性能に優れた戦闘機としてP51マスタング についで人気がある戦闘機です。 ネット検索の書評や感想、amazonの書評にも誰も書き残してないので 読んでみました。 内容(「BOOK」データベースより)ゼムケ大佐率いるアメリカ第8航空軍第56戦闘航空群が英国に展開したとき、ドイツ空軍は依然として強力な敵だった。実戦経験のない隊員たちはドイツの熟 練パイロットに苦戦を強いられる。ゼムケはこの逆境を強力なリーダーシップで克服しようとした。部下たちに規律を徹底させる一方で、部隊のためには将軍と も喧嘩する。そんな彼の努力が実を結び、やがて第56は第8航空軍きっての精鋭戦闘機隊へと変貌を遂げる。「ゼムケの狼群」の伝説的名指揮官ゼムケ大佐 が、苦闘と栄光の日々を自らの言葉で語る本書は、逆境にあって屈せず、創意と努力でそれを克服した一人のリーダーの生きざまを垣間見せる好著である。 感想ですが このゼムケ大佐もそうですが米軍指揮官の何処が優れてるのか? 私は問題把握能力だと思いました。 部隊の部下や司令部の将軍よりも先に先頭に参加した空中指揮官が 問題、課題、敵の変化、などの目まぐるしく変わる所与条件の中で 最善手を探し出して上司をも納得させてしまう能力。 常に最小の損害で最大の戦果をあげるように考える。 残念ながら日本の空中指揮官も立派な方は多数いましたが ゼムケ大佐ら米軍の空中指揮官には頭脳でも適いませんでした。 終戦まで米海軍のサッチウィーブ戦法を唯の2機+2機の編隊と判断し 零戦の方がF4F戦闘機より飛行性能で優れた時期においても実は 米軍の方が日本機を多数落としていた事実、米軍の軍艦のVT(近接)信管 による対空砲火の格段の向上をただただ「電探射撃は恐ろしい」と 思い込んだまま終戦後どころか自衛隊が発足するまで知らなかった事実、 他にも指揮官の能力差だけじゃありませんが、対Gスーツ(飛行服)、見越角を計算 し射撃できる射撃照準機、また爆撃機の射手には鎧のような装甲服を着せたりと 戦争中に様々な手を打ってるのですが、日本側が戦争の緒戦から中期でベテランが 姿を消すと若手の搭乗員が「技量が低い」と嘆くばかりで最後は特攻出撃の採用とか 夜間戦闘機の搭乗員には「暗視ホルモン剤」と騙して「覚醒剤」を飲ませて奮起させ 戦後もその後遺症で苦しめるなど戦争の変化に疎く、日米の指揮官の差が そのまま出てしまった感があります。 話が日本軍批判に飛びましたが、ゼムケ大佐は 自身が17〜19機を撃墜したとされる米軍の中では高位のエースです。 最初はドイツ空軍を相手に苦戦の連続ですが、新鋭機の機材や補給 装備が追いつかなくても次々と妙策を講じて危機を切り抜けドイツ空軍 を追い詰めていきます。 しかし、絶頂期を迎えつつある1944年の秋に搭乗していたP51戦闘機が 乱気流で空中分解を起こし敵地に墜落し捕虜となりますが、日本軍の捕虜 と違って暗さや絶望感や諦めがありません。 捕虜となった後も様々な尋問や収容所でドイツ軍の尋問官や収容所の 責任者と論争というか知恵比べをし映画「大脱走」のように逃走も企画します。 残念ながら捕虜のまま戦争は終結しますがロケットやジェット機のドイツ人 開発者の多くをソ連側ではない西側に逃亡させる為に尽力もします。 また米軍の代表的戦闘機P38、P47、P51のカタログ性能では解らない 部分を文字で上手く説明しています。 ゼムケ大佐自身はP47を誉めるかと思いきやP51を絶賛しています。 例えば日本人の多くはP38やP47が高高度戦闘機として優れていた と一般的に理解されてますが実は排気タービン過給機が着いてるにも係わらず 高高度性能が弱く特にP38は欧州の空の湿気と寒さに弱かったなどの意外な 事実がこれ以外にもたくさん書き残されています。 1994年の出版で現在は売られてませんが組織論としても戦記物 としても戦闘機オタ的にも名作と思いました。 文庫本として復刊されればよいのですが。。 日本ブログ村 散歩・ウォーキング人気ランキングに参加しています。 この情報が役立ったと思う方は? いないと思いますが。。。 ポチッと宜しくお願いいたします。 https://outdoor.blogmura.com/walking/index.html |

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