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日曜日に博多駅の紀伊国屋でついにこの本を入手しました。 戦史や沖縄戦に詳しい方なら帝国陸軍大尉伊東孝一氏の事は 有名であり存命でもありますから注目されてますが、世間的には 知られておりません。 沖縄戦で追いつめられていた日本軍ですが、大本営命令等で 何度か守勢から攻勢に転じるんですが、米軍の圧倒的火力を 掻い潜る事は困難で殆どの攻勢部隊が「鉄の暴風雨」に斃れ 全滅や壊滅の憂き目にあうわけですが、この本の主人公伊東大尉の 率いる第24師団32連隊、第一大隊(約800名)は夜間に敵の 砲火からの弾着地点の隙間や地形を利用して見事に突破し、 前田高地から棚原まで敵陣深く進出し、援軍がないまま要点を 二日間も確保し続け、結果的に後続部隊が来ないので,命令により 反転【退却)しますが、敵の米軍どころか、一時は味方の
日本軍司令部まで狂喜させます。
その後も伊東大尉は沖縄戦を戦い抜きます。(戦闘8回) 沖縄軍司令官である牛島中将自決後の組織的戦闘が終わった後も、 2ヶ月後の終戦まで少なくなった大隊を率い戦い、終戦後は
自ら米軍と直接降伏交渉し武装解除されるまで戦い抜きました。
伊東大尉は昭和20年の沖縄戦当事24歳でそれ以前の 中国大陸での戦闘経験は皆無でしたが、何故に新米大隊長の 伊東大尉が世界戦史の中でも突出した働きができたのか? その理由を伊東孝一氏への最近のインタビューと伊東氏自身が書かれた 「沖縄陸戦の命運」(平成13年刊行、非売品)を元に再現しています。 「沖縄陸戦の命運」は戦史マニア垂涎の名著でありながら非売品で 全国の有名図書館に少しあるだけで、戦史マニアと称す方でも願望は ありながらも読んだ方は僅かだと思います。 私も福岡県の図書館横断検索で全くヒットしない為に、この本を 読む為に沖縄の県立図書館に二度足を運びなんとか読破しましたが、 沖縄の全図書館でも2冊しか蔵書されておらず、当然貸出禁止扱いで 館内で座って読むしかありませんでした。 正直、今回の書は「沖縄陸戦の命運」に比べますと内容は 一般読者を対象にしてる事もあり、全体では読みやすいものの、 戦闘や軍事知識には浅いトーンで書かれており、読者層によっては 物足りない部分もあるわけですが、全国のまだ「沖縄陸戦の命運」 を読まれてない方々にとってはその代本の役目を果たす事に なりますから、本書も貴重な本であると思いました。 http://ecx.images-amazon.com/images/I/51rrK-CtRZL._SY344_BO1,204,203,200_.jpg 読後感と申しますか伊東氏の人柄を表すエピソードを。。 旧来の戦術に固執する日本軍の中で、独学で戦術を学び ノモンハンや太平洋の戦場で日本軍が負ける理由と米軍が 勝つ理由を実戦は未経験ながらも自己の頭脳で分析して、 自分が戦う際のデータベース化する程に戦術オタクであった事。 戦後、日本に戻り、真っ先にやった事は自身で率いた隊の 800人中600人以上が戦死された事で全ての家族(遺族)に 手紙を書いたり御報告した事。 (上司にあたる連隊長さんが戦後の遺族周りも退嬰的で
その替りも勤められたようです)
沖縄戦の分岐点ともなった首里戦線持久(首里で玉砕)か? 史実の通りの沖縄県民の犠牲が急増した、南部撤退の問題 については未だに「今も、どちらが正解か判らない」としている事。 武装解除後は米軍の収容所で帰国まで半年暮らしますが
米軍の日本兵(捕虜?)への扱いは寛容であったと冷静に分析、
沖縄を護る為にやってきたのに、戦争に負けて米軍のトラックに
載せられ日本への帰国船に向かうとき、沿道で見送る沖縄の人達に
合わせる顔も無かったが、多くの沖縄の老若男女の方達は
負けて去りゆく日本軍将兵に対し精一杯に「ありがとう〜」と
大声で見送ってもらった。(ワタシはこの部分に涙しました)
↑余計な一言ですが今の沖縄の知事さんにも読んで欲しいです。
帰国後に療養中で死期が近い、石原莞爾元陸軍中将(満州事件の首謀者) を面識もないのに見舞いを兼ねて尋ね意見交換していること。 更に私が驚く点は、本書ではあまり触れてませんが これだけ戦争で活躍した人物であり後に世界各国の軍事関係者から インタビューを受けたり自衛隊の幹部向けに何度も講演を 行うようになるのですが戦後は自衛隊側から全く入隊のお誘いが 無かったので自衛隊では全く働いていない事。 皆様も、実戦経験のない24歳の若き指揮官が発揮した沖縄戦での 極限のリーダーシップを読んでみませんか? 中小企業経営者はもちろん組織の不条理の中に 今日も生きる中間管理職の皆さんにもお勧めしますよ。 ランキングに参加しています。 この情報が役立ったと思う方は? いないと思いますが。。。
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