涅槃までの14万歩!ハッピーリタイアできない100kmウォーカー

2017年11月にタイトル変更・・・中身は変わりません。 ぷらっとして行ってください。

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 敵兵を400名以上も救助した敵兵を救助せよ の工藤俊作中佐
(駆逐艦雷艦長)も近年人気が上昇中のようです。
 
 私が戦争の本を読んでいて残念に思うのが戦中の日本の陸海軍は敢闘精神には
溢れていたものの窮地に陥った味方を助ける人命救助という概念が
敵国の米国や英国と比べる以前に桁違いに劣っていたように思える点です。

特に戦争の後半は敵の制空権下や敵の潜水艦が潜む海域では
味方の軍艦が沈んでも仲間の軍艦や乗員を全力で助けずに逃走離脱
を図るケースが増えていきます。

仲間を助けるとなると微速や機関を停めて海上に停止しないと漂流者
や救助艇の乗員を救い出す事ができませんが、停止となると敵側からの
攻撃を受ける可能性が急激に高まりますから、これ以上味方の被害を防ぐために
仲間を見捨ててでも敵から遠ざかる(戦場を離脱する)行為も半ば黙認
されていたわけです。

平時の演習の救助と戦争中で負け戦(劣勢下)での味方の
救助は陸戦でも海戦でも困難となります。

重要な輸送船を護っていた駆逐艦でも輸送船が潜水艦の攻撃を受けて
沈むと輸送船の船員や軍人(主に陸軍)を救助せずに逃走したり敵の
潜水艦攻撃の為に爆雷を投下する駆逐艦が多く味方への救助が疎かでした。
ちなみに海面で救助を求める者が泳いでる時に味方の駆逐艦が敵の予想潜伏
地点の潜水艦に対し爆雷を投げ海中で予定深度で爆発させると
泳ぐ人達の躰や内臓は水圧で破壊されました。

そんな味方の人命を軽視するきらいがあった帝国海軍の駆逐艦乗りの中でも
希少とも思える程に味方を救助したのが前川万衛艦長と駆逐艦浜風
(正式には濱風)の乗員たちであります。

イメージ 1











太平洋戦争も後半となる昭和18年9月に駆逐艦浜風に3代目として前川艦長が
着任しますが、それ以前にも前任の折田艦長に率いられた浜風は
昭和17年ミッドウェー海戦の4空母沈没のおりにも空母蒼龍や赤城等から
救出者数は不明ですが約1000名、ガダルカナル島からの撤収でも陸兵を
1411名、昭和18年中部ソロモン諸島のイザベル島からの海軍陸戦隊
の救出で数百名と戦争の中期までに既に2500名前後を救出していました。

それまでは日本海軍もまだ元気があったのですが、米海軍の
レーダーに翻弄された日本の海軍は従来は得意とした夜戦も通用しなくなり
駆逐艦の超エース吉川潔中佐も技術格差に泣き、米海軍の先制攻撃の前に
昭和18年11月に駆逐艦大波とともに戦死してからは夜戦でも
負けてばかりとなります。

そしていよいよ前川艦長の登場となるのですが。。

昼は米軍に制空権を奪われ、夜は高性能レーダーで先に先制され
米潜水艦艦も太平洋どころか日本海や東京湾内まで侵入してくる
始末で、それまでの海軍上層部の怠慢と日米技術格差の差が顕著化し
味方を助けたくとも自分の軍艦が危なくなるので助けられない状況が
終戦まで続いたわけです。

でも前川艦長は危険にも動じず海空戦が終わった後にも
戦場に残り味方の救助に全力を尽くすのでした。

記録が残るだけでも前川艦長に替わってから

昭和18年
12月 昭川丸   不明

昭和19年
6月  駆逐艦白露 不明
6月  空母飛鷹  不明
10月 戦艦武蔵 904名
11月 空母信濃 448名
11月 戦艦金剛 146名
日竜丸       36名
安洋丸        5名
        1539名(不明者を含まず)


前川艦長着任以前の1942年〜43年9月までの
溺者救助や離島からの救助を合わせると5000人を超えます。
ちなみに駆逐艦浜風は二千トンで乗員は300名前後でした。

前川艦長の救助への想いとは異なり浜風の乗員の多くは、
艦を夜中に停船させ漂流させると敵の潜水艦などから攻撃を
受けやすいのである程度の溺者を救助すれば、後は漂流者を
「見なかった」事にして海戦が終わったばかりの危険な水域
から一刻も立ち去りたい気分で溢れていました。

私は芥川龍之介の短編 蜘蛛の糸 の主人公の悪党 カンダタと
前川艦長を大変失礼ながら重ねてしまいました。

1944年6月のマリアナ沖海戦での空母飛鷹が沈没した際は
敵機が去った夜間から浜風が救助を開始しましたが、あそこの10名
こちらに3名と見張り員が双眼鏡で見つけるたびに前川艦長が
機関を停めて漂泊させるので乗員は気が気でなくついに朝を迎える
頃には他の救助命令を受けた他の味方艦も立ち去り、浜風の乗員は皆
「艦長よ!もういい加減にしてくれ」との思いでありました。
その前乗員の総意を肌で感じた部下の武田水雷長はついに前川艦長に対し
「艦長、【小の虫を殺して大の虫を活かす】という諺もあります。
 もうそろそろこの辺で救助を打ち切ってはいかがですか?」
これに対し前川艦長は
「水雷(長)よ、ここに泳いでいる人たちは、我々が助けなければ
 誰も助けてくれないだろう。
 本艦がやられるか、どうかはこれは運だよ。
 とにかく一人でも余計に助けようじゃないか」

私はこの部分を手塚正巳著海軍の男たち 士官と下士官兵の物語 
256p〜から知り涙しました。

前川艦長に興味をもたれたり、何故?前川艦長が人命救助に全力を尽くしたか
興味を持たれた方は著書を探されてみてください。
読まれた貴方は他の書物にもネットにも全く出てこない
東日出夫という日本海軍でもダントツで勇猛な艦長の事も知るはずです。

処で前川艦長と駆逐艦浜風の乗員は、この後の昭和20年には
どういう最後の戦いを迎え、そして終えたのでしょうか?

それは昭和20年4月の日本海軍最後の大海戦となる戦艦大和を
中心とした沖縄へ水上特攻(坊の岬沖海戦)の10隻の軍艦の
中に歴戦の駆逐艦浜風も大和の護衛に加わっていました。

イメージ 2


 
 昭和20年4月7日、米軍機400機の攻撃を真っ先に受け戦艦大和よりも
2時間早い午後零時48分に駆逐艦浜風は爆弾や魚雷をほぼ同時に
受けてわずか3分で轟沈し、海に投げ出された前川艦長と乗員の
多くは戦場となった海を漂流します。

それから午後2時23分に戦艦大和も爆発し転覆沈没しますが
海上には戦艦大和以外にもや軽巡矢作、浜風他の駆逐艦4隻が沈み
米軍機の攻撃が終わり立ち去った午後4時前後から駆逐艦冬月、雪風、初霜の
三艦により沈没した6艦の溺者、漂流者の救助が始まります。

結果は戦艦大和280名、矢作555名、浜風、磯風、霞が約800名以上で
駆逐艦3隻で1700人近くまで救助した事になってますが、無謀極まる
海上特攻作戦の戦死者は4400名となっております。
浜風単艦では米軍機の攻撃や漂流で約100名が戦死しますが、残りの
前川艦長以下256名が救助されています。

もしもの話ですが、浜風が沈まずに健在であれば1700名どころか
2000名を遥かに超える命を救えたのではないかとも思えるのです。
圧倒的に劣勢な戦場海域で駆逐艦3隻で1700名もよくも救助できたと
する考えもあるのですが、雪風の場合は救出した戦艦大和の士官から
「あそこにも大和の乗員が漂流しているから救出して」と直訴がありましたが
「指揮権は俺にある!」
と雪風の艦長から一喝というか無視されたという証言もある事から
洋上に漂う大和や他5隻の沈没艦からの漂流者を全員救う事は無かった
とも思えるわけです。

大和の沈没後も米軍機は組織的ではなかったようですが味方の仇とばかり
散発的に漂流者を機銃で銃撃していたそうですが、駆逐艦浜風と前川艦長が
共に健在で指揮できていれば?
救助者の総数は増え史実の戦死者4400名は下まわる可能性は
高かったようにも思えます。

尚、前川艦長は佐世保に戻り戦争を生き抜き、終戦を無事に迎えますが
私は戦後の前川万衛艦長の事を調べても全く判りません。
(写真も見た事ありません)
戦後は自分から味方を救助した事は自慢ぽく喋ったり、
書き残すことなく既に世を去られたようです。

時代を超えて国家が国民(軍人含)に保証せねばならない重要事項は
「自由」と「安全=人命」と思いますがこの二項は有事や戦争ともなると
矛盾もしますが真に優れた人物である前川万衛のような希少な逸材は
政治家であっても公務員であっても軍人であっても自分のできる最大限の
範囲内で最大に調和融合させようと努力されたように思います。

誰か?
更に戦中、戦後の前川万衛艦長の詳細を調べては
もらえないでしょうか。 


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