吉川真澄応援サイト「歌の翼」管理人ブログ

吉川真澄が出演したコンサート等(主として管理人が聴きに行ったもの)を記録しています。

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【演奏会場】
九段イタリア文化会館 アニェッリホール
 
【演奏曲目】
サルヴァトーレ・シャリーノ 「ヴァニタス」
   太田真希(ソプラノ)、竹本聖子(チェロ)、大須賀かおり(ピアノ)
 
ゼミソン・ダリル 「松虫」
   吉川真澄(ソプラノ)、是澤悠(オーボエ)、大須賀かおり(ピアノ)、竹本聖子(チェロ)
 
【管理人コメント】
ゼミソン・ダリル氏はカナダ人の作曲家で、Music without Bordersの活動で何度か吉川真澄さんと共演されたのを聴いていますが、日本の伝統芸術を深く研究し作品に取り込まれている方です。今回は能の演目である「松虫」を下敷きにこのモノオペラを作曲されたとのこと。
 
今回のコンサートは、ゼミソン・ダリル氏が主催するアーティスト集団、「工房 寂」が運営されたようですが、舞台設定、特に衣装が特徴的で、観客のイマジネーションを大いに掻き立ててくれました。
 
「空」と名付けられた最終楽章は、変拍子かつ変テンポの極めて難しい作品であるとの話を聞いていましたが、ゼミソン・ダリル氏の指揮を見ていると、その変拍子かつ変テンポ具合が素人目にもよく分かり、面白く鑑賞させて貰いました。演奏は迫力があってとても良かったと思います。本番にきっちり仕上げてしまうというのは、やはりプロの力は凄い。音程の幅もかなりあったように思いますが、低音から高音まで素晴らしい澄んだ歌声を聴かせてくれました。
 
冒頭の写真は、ピアノで出演された大須賀かおりさんとのツーショットです。
 
今回のコンサートのテーマは、「死」ということのようでした。能は「要するに幽霊ばなし」だというのを誰かから聞いたことがありますが、「死」と密接なつながりを持つ芸能と言えそうです。サルヴァトーレ・シャリーノの「ヴァニタス」は、これもまた「死」を扱った作品とのことですが、驚いたことに非常に日本的な、というより能楽的な雰囲気を持った音楽であると感じました。果たして作曲家が能楽から影響を受けているかどうかは知りませんが。
 
プログラムに記されていた解説は、あまり日本人の知らない、「死」や「虚しさ」に関する西洋の文化背景が語られており、とても興味深く読ませて貰いました。「ヴァニタス」なる絵画のジャンルについては初めて知りましたし(Wikipediaで調べてみてください)、「荒れ野」と「空」という言葉の持つイメージが西洋人と日本人ではすれ違っている(肯定的/否定的イメージが逆)という指摘も非常に面白い。素晴らしい演奏に加えて、新しい知識の扉を開いてくれた演奏会でした。
 

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