吉川真澄応援サイト「歌の翼」管理人ブログ

吉川真澄が出演したコンサート等(主として管理人が聴きに行ったもの)を記録しています。

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(吉川真澄さん、平野一郎さん、大須賀かおりさん)

【演奏会場】
岸和田市自泉会館

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【演奏曲目】
《第一部》
浜辺の歌 (林古渓詩/成田為三作曲)
君の髪 (ヴァンサン・デ・ロイス詩/ポリーヌ・ヴィアルド作曲)
ハバネラ (作詞者不明/ポリーヌ・ヴィアルド作曲)
ハバネラ「空間に戯れて・・・」より (神本真理作曲) > ピアノソロ
ある日浜辺で (鶴見正夫詩/渡鏡子作曲)
川の瀬に (紀友則詩/松平頼則作曲)
シャボン玉−子ども版 (柏木麻里詩/夏田昌和作曲)
シャボン玉−大人版 (柏木麻里詩/夏田昌和作曲)
小さな電車 (柏木麻里詩/Momo作曲)
ひまわり (柏木麻里詩/Momo作曲)
私は家を建てたい (作詞者不明/ガエタノ・ドニゼッティ作曲)

《第二部》
Etude for Etude (渡辺裕紀子作曲)
夏の木 (柏木麻里詩/大場陽子作曲)
どっちかな (白井うた&明大詩/鶴見幸代作曲)
うみをわたって (白井明大詩/鶴見幸代作曲)
銀貨海月 (川上統作曲) > ピアノソロ
海の幸 「蒲原有明の詩に拠る、ソプラノとピアノの為の二連画」より (蒲原有明詩/平野一郎作曲)

《アンコール》
りゅうのこもりうた (平野一郎詩/作曲)
鳥と花とせみのうた (柏木麻里詩/大場陽子作曲)

【管理人コメント】
吉川真澄さんの故郷岸和田の自泉会館で毎年開催されているリサイタル。今年はKOHAKUでトリオを組んでいた大須賀かおりさんを迎えての開催でした。私が前回お邪魔したのは2008年の佐藤紀雄さんとのデュオ・コンサートでしたがそれから8年経ちました。この日に合わせて佐藤紀雄さんとの新しいCDの先行発売日が設定され、レーベルのジパングプロダクツからCDの出張販売のデスクが設けられたリ、ここ数年輝かしい成果を生み出している協同パートナーの平野一郎さんが自作品の再演に立ち会うために来られたリ、東京で活動される音楽評論家の谷戸基岩さんが、フアンとして吉川さんの地元での活動(ホームゲーム)をぜひ見てみたいと駆けつけられたリ…、その8年の間に吉川真澄さんの演奏活動が音楽界の中で着実に存在感を増していることを感じさせるリサイタルでした。

オープニングは「浜辺の歌」。最初の数小節を聴いただけで、「あぁ、この声を聴くために岸和田まで来たんだ」と、しみじみ思ってしまいました。朝日に、あるいは夕日にキラキラ輝く、浜辺から見た海の水面。まさにそんな輝きに満ちた吉川真澄さんの歌声でした。

「『浜辺の歌』は唯一皆さんになじみのある曲」との紹介がありましたが、プログラムはKOHAKUの活動から生まれた新作童謡や、小林緑さんの企画で取り組んできた女性作曲家の作品など、私にはなじみの深い曲が中心となっていました。この小林緑さんの企画には谷戸基岩さんも関係されているそうで、先月の演奏会を聴いた旨の話をさせて頂いたら大層喜んで頂け嬉しかったです。

その際ピアノは河野紘子さんが弾かれましたが、大須賀かおりさんのピアノは素人の感覚で語るのは失礼かもしれませんがかなり違った印象があって興味深く拝聴しました。これはお二人が専門とするジャンルの違いかどうか分かりませんが、平野一郎さんが音楽家の目を通して触れておられますのでご参考に。私には、「音が立っている」という極めて俗っぽい表現しか思いつきませんでした(^^;)

ピアノソロの「ハバネラ」や、第二部の冒頭に演奏された「Etude for Etude」など、極めて前衛的でかつ楽しい作品もあり、非常にバラエティに富んだ充実したコンサートでしたが、中でも圧巻は最後の平野一郎作品、「海の幸」です。これは、2013年11月の日本現代作曲本選会で演奏された「海の幸・天平の面影〜蒲原有明の詩に拠る、ソプラノとピアノの為の二連画〜」の第一曲で、どうしてももう一度聴きたいと思っていた曲のひとつでした。あの有名な青木繁の絵画「海の幸」へのオマージュとして書かれた蒲原有明の詩に平野一郎さんが作曲されたものであり、大須賀かおりさんのピアノが奏でる美しい海、鱗(いろこ)の宮(所謂竜宮城のことだそうです)、そして吉川真澄さんの輝かしく力強い歌声で歌い上げられる、その海を支配する神々と神々により齎される海の幸、古より続く荒々しい海の男達の生業。圧倒的でありながらきらびやか。素晴らしい曲であり演奏でした。

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