吉川真澄応援サイト「歌の翼」管理人ブログ

吉川真澄が出演したコンサート等(主として管理人が聴きに行ったもの)を記録しています。

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【演奏会場】
淀橋教会小笠原記念チャペル(新大久保)

【演奏曲目】
Ian Dickson作曲 Deflections
   for koto and soprano
郭元作曲 揺籃曲(ゆりかごの曲)
   for soprano and viola

演奏:
ソプラノ 吉川真澄
ヴィオラ 般若佳子(旧姓佐藤)
筝 菊池奈緒子

【管理人コメント】
まずは、ご本人のブログをお読み下さい。

この演奏会は、「三大陸、四カ国から五人の作曲家が結集」して作曲した5曲を、オトナリの演奏家が演奏するというものですが、異文化の交流からどのような音楽が生み出されるか、というのが面白さのポイントだったようです。

最初の曲は、イギリスの方の作曲によるもので、琴の調弦を、本来の伝統的調弦ではなく型にはまらない全く新しいものにしてあったそうです。真澄さんの声と絡み合って、静謐な、不思議に日本的な響きを醸し出していました(真澄さんによると、この曲は「ピアニシモとの戦い」だったそうです)。作曲家が意図されたとおり、私は日本的ワビサビの世界を十二分に感じ取っていました。

2曲目は打って変わって、荒々しく咆哮するかのようなヴィオラの演奏と、古代の呪文を唱えているような激しい歌声が交錯するダイナミックな曲で、とてもインパクトのある曲でした。舞台の左端にヴィオラ、右端にヴォーカルを配置し、演奏しながら徐々に演奏者が場所を変えて行き、最後には場所が逆転しているという、面白い趣向を取り入れて演奏されていました。伝統的な子守唄のイメージではなく、母のイメージを表わしたとのことでしたが、私が受けたイメージは、母のイメージというのなら、「母の胎内で受精卵に初めて命が吹き込まれる瞬間」、というものでしょうか? ところどころに出てくるヴィオラの活力に満ちた京劇風の楽節が印象的でした。

そして、こういう実験的な曲で、かくあるべしという演奏をいつもきちんと示してくれる吉川真澄は、プロフェッショナルだなぁと改めて感じているところです。ご当人には当たり前のことなんでしょうが。

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