吉川真澄応援サイト「歌の翼」管理人ブログ

吉川真澄が出演したコンサート等(主として管理人が聴きに行ったもの)を記録しています。

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【演奏会場】
ザ・フェニックスホール(大阪)

【演奏曲目】
女声と映像・15学期によるモノオペラ
邪宗門〜南蛮憧憬の彼岸へ〜

作曲:平野一郎
独唱/女声:吉川真澄
管弦楽:音色工房
音楽監督・指揮:佐藤一紀

【管理人コメント】
北原白秋というと、『からたちの花』や『この道』、『まちぼうけ』などの童謡・唱歌が有名ですが、『邪宗門』は白秋の処女詩集で、そこから32篇を選んで平野一郎さんがモノオペラとして作曲されたのだそうです。しかし、コンサートで配布された『邪宗門』のテキストを見ると、それらの童謡・唱歌の詩とは大分イメージが違いました。明治時代のフランス象徴詩の訳詩のような雰囲気、とでもいうか。

南蛮憧憬の彼岸とサブタイトルが付いているように、詩には、切支丹とかトロムボオンとか、西洋的な文物を指す言葉がちりばめられていますが、音楽的には日本のわらべ歌やお囃子風なモチーフが基本となっており、思ったより親しみやすかったのは、私にはうれしいことでした。

また、そういう曲想に、吉川真澄さんの歌声はよく合う。演奏の終盤に、

「ああ、耳に鈴の清(すず)しき、鳴り響く沈黙(しじま)の声音(いろね)」

という詩の一節が出て来るのですが、正に「耳に鈴の清しき」歌声でした。

舞台は2時間を超え、歌曲、朗読、レチタティーヴォなどなど、様々な様式の演奏が続きましたが、その間出ずっぱりで演じきった真澄さんに喝采です。可能であれば、このモノオペラを歌曲集に組み直して、手軽に演奏できるようにしてくれれば、聴く機会も増えるのになぁ、と思いました。いつかそうなることを期待しています。

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