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バス・バリトン 楢崎 誠広 (ならざき まさひろ) のソロ出演情報、記録 、 コンサートマネージメント

冬の旅

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13、郵便馬車

 13、郵便馬車


 通りから郵便馬車の音が聞えてくる。
 心よ、その胸の高鳴りは何だ?
 郵便馬車は君宛の手紙など運んで来やしない。
 心よ、一体何でそんなに奇妙に急いているのだ?


 そうだ、郵便馬車は町からやって来る。
 心よ、僕がかわいい彼女と付き合っていたあの場所だ。
 向こうを見やって、町の中はどんな様子か聞いてみたいか?
 心よ。

                 訳 楢崎 誠広



 「郵便馬車」は、冬の旅の中では13曲目の歌曲で、ここではまだ彼女への未練が
感じられます。





 ドイツ語の原詩は後日時間があるときに載せます。

11、春の夢

 11、春の夢


 五月に咲き乱れる色鮮やかな花の夢を見た。
 夢の中で緑の草地を見、楽しい鳥の鳴き声を聴いた。
 そして、鶏の鳴き声と共に僕の眼ははっと開いた。
 そこは寒く、暗くて、烏が屋根の上で叫んでいた。
 だが、誰があの窓ガラスに緑の葉っぱを描いたのだろうか?
 君たちは冬に花を見た者を笑うだろうか?


 ある美しい五月の愛の夢を見た。
 愛する人と口づけ、至福、そして喜びの夢を。
 そして鶏が鳴いた時、僕の心は目覚めた。
 僕は今一人でここに座り、その夢について考えている。
 瞳を再び閉じると、胸の鼓動はまだ収まっていない。
 窓辺の葉っぱはいつ緑に変わるのだろう?
 そして僕はいつ彼女を腕に抱けるのだろうか?

                訳 楢崎 誠広



 「春の夢」は親しみやすいメロディと劇的な構成で、とても味わい深い
作品ですね。

5、ぼだい樹

 5、ぼだい樹

 城門の前の泉のほとりに一本のぼだい樹が立っている。
 その木陰で、僕はたくさんの甘い夢をみた。
 その木の皮に、僕はたくさんの愛の言葉を刻んだ。
 僕は、うれしい時も苦しい時もいつもそこへ行ったものだった。


 今日も暗い夜の間さすらわねばならない。
 その暗闇の中で瞳を閉じた。
 ぼだい樹の枝はざわめき、僕を呼んでいるかのようだった。
  「友よ、私の所へ、ここへおいで、ここに君の憩いがある!」


 冷たい風が真正面から僕の顔に吹いてきた。
 頭から帽子が飛んで行ってしまったが、僕は振り返らなかった。
 今、たくさんの時が流れ、あの場所から遠く離れている。
 あのざわめきはいつも聞こえる。「そこに君の憩いがある!」と。

                           訳 楢崎 誠広




 自主制作の訳詩、引き続き頑張って作っています。 

 ドイツ語の詩は後日時間のある時に載せます。

            24. Der Leiermann  ライアー弾き

       Drueben hinterm Dorfe steht ein Leiermann,
       und mit starren Fingern dreht er , was er kann.
    
       Barfuss auf dem Eise wankt er hin und her,
       und sein kleiner Teller bleibt ihm immer leer.

       Keiner mag ihn hoeren, keiner sieht ihn an,
       und die Hunde knurren um den alten Mann.

       Und er laesst es gehen alles, wie es will,
       dreht,und seine Leier steht ihm nimmer still,

       Wunderlicher Alter, soll ich mit dir gehn?
       Willst zu meinen Liedern deine Leier drehn ?


     
       村の裏の向こうに一人のライアー弾きが立っている。
       そしてごわごわした指で彼に弾ける曲を弾いている。

       氷の上を、裸足でよろめきながら行きつ戻りつ歩いている。
       お金を得るために置いた小さな皿はずっと空のままだ。

       誰も彼の演奏を聴きたくない。
       誰も彼のことを見ない。
       そして犬達が彼の回りでうなっている。

       彼はすべての現象を、流れに逆らわずそうなるままにまかせ、
       演奏しつづける。彼のライアーの音は止むことはない。

       奇妙な老人よ、私はあなたと共に歩むべきだろうか?
       あなたは私の歌をそのライアーで伴奏したいのではないか?

                           訳 楢崎 誠広


  
  
 日本語四行目「お金を得るために置いた」とか、八行目「流れに逆らわず」などという
言葉は、ドイツ語には含まれておりませんが、付け足して少し分かりやすくすることも
翻訳をするときは重要だと思って付け加えました。

15. Kraehe からす

       15. Kraehe  からす


      Eine Kraehe war mit mir aus der Stadt gezogen,
      ist bis heute fuer und fuer um mein Haupt geflogen .

      Kraehe, wunderliches Tier, wilst mich nicht verlassen ?
      Meinst wohl bald als Beute hier meinen Leib zu fassen ?

      Nun, es wird nicht weit mehr gehn an dem Wanderstabe.

      Kraehe, lass mich endlich sehn Treue bis zum Grabe!



      私と共に町を出た一羽のからすが、
      今日まで私の頭のまわりをずっと飛んでいた。

      からすよ、不思議な動物よ、
      私のもとを離れたくないのかい?
      それとも、もしかして私の体を
      ここで獲物のように貪りたいと思っているのかい?

      さあ、さすらいの旅はこれ以上先には進まない。
      からすよ、いい加減私に墓場まで付き合う忠実な気持ちを見せるんだ!

                          訳 楢崎 誠広



   冬の旅の玄人好みの名曲、「からす」です。


   一行目は、ご覧の通り、

     Eine Kraehe war mit mir aus der Stadt gezogen , ist・・・・

   
    コンマがついていて文が終わっていません。
   ですので、関係代名詞(Relativpronomen)とみなして、

    Eine Kraehe, die mit mir aus der Stadt gezogen war, ist・・・・

   と言う文法的に自然な形に組み替えて日本語もそのように訳しました。
    


     

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