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遅ればせながらスキャナを買いました。そこでこれから、不定期に昔の写真を載せていきたいと思います。 まずは私の地元、新京成電鉄です。12年前に登場した8900形の、初試運転の様子です。 写真は二枚とも93年10月10日撮影。 上の写真は習志野駅で撮影。下の写真は二和向台〜鎌ヶ谷大仏で撮影したものです。 実は下の写真には逸話があります。 当時小学3年生だった私は、9月某日に初富の引き上げ線に搬入された新京成の新車を偶然発見し、試運転の日程を知ることに成功しました。 そこでこの日、当時の鉄道ファン仲間の友人と、試運転の様子を撮影しに行くことになったのです。 詳しい試運転の時刻はわかりませんでしたから、とりあえず習志野から乗車し、先頭車からかぶりつき、試運転中の新型車を探すことにしました。 途中、小学生二人が興味津々に前を眺めてたからでしょうか、運転士さんが運転席後ろの窓を開け、話かけてきました。「君達、電車が好きなのかい?」みたいな感じだったと思います。こちらもすかさず「今日新型車の試運転ですよね?」と。すると鎌ヶ谷大仏あたりですれ違うと教えてくれました。 そして二和向台を発車してまもなく、向こうの鎌ヶ谷大仏駅にゆっくりと進入する真新しい8900形の姿が見えました。クリームに茶色の鋼製車のみだった新京成に現れた近代的なステンレス車に、私と友人は興奮しました。 しかし困ったことが…。試運転の決定的瞬間が撮りたいのに、8900形はホームに停車中。私たちの乗った電車はこのまま駅へ進入してしまいます。せっかく写真を撮りに来たのに…。 …と、そのとき。「君たち写真とりたいでしょ?」運転士さんはそう口にすると、電車のスピードを緩めました。通常は60キロくらいで駅に進入するのですが、電車は駅の手前で減速し、40キロ以下でゆっくりと走ったのです。そして正面からは、やっと発車した8900形がやってきました。私と友人は、運転士さんの計らいでこのとき、8900形を写真に収めることができました。 一応、誤解の無いように申し上げますが、運転士さんがダイヤや安全に影響が出るようなことをされたというわけではないと思いますのでご理解ください。 これは12年も前の話で、あのときは本当に偶然のことだったと思いますが、運転士さんにはたいへん感謝しています。こんな温かいやりとりがあったことは、一生の思い出です。 昨今は鉄道の重大事故によって、運転士の行動に対する世間の目も厳しくなりました。いまでは運転士さんが子どもに話しかけてくれるなどということ、ましてやその子どもたちに速度を落として写真を撮らせてサービスしてくれるなど、決してあり得ないでしょうね。
もちろん、安全が第一に決まっています。しかし、乗務員に対する過剰な反応とも思えるニュースなど、残念でなりません。こうした温かい鉄道マンが、良き鉄道ファンを増やしているのではないか、そんな気がいたしました。 |
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