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女性専用車両の導入が増えている。 2000年、深夜時間帯に関東の京王電鉄が導入したのを皮切りに、関西を中心に導入が進んできた。 導入が遅れていた関東でも、今年5月から多くの路線で、朝ラッシュ時に女性専用車両が導入された。 そして7月25日からは、東急東横線の優等列車に、平日の終日導入されることとなった。 連結されるのは、8両編成の元町・中華街側先頭車だという。もちろん男性は先頭車両に乗れない。 こ れ は 問 題 だ !! なにが問題って・・・ 特急の前面かぶりつきができないじゃないっすか〜(笑)!! いや、冗談です…。かぶりつきって、運転席の後ろから、前の景色を見るアレです。ちょっと鉄分入ってしまいました、スイマセン。 でも、これって本質的な問題なんじゃないかなって思います。だって、オトコってだけで電車乗れないんですよ…。 僕は、女性専用車両の導入に反対します。 運転台にかぶりつけないからじゃないですよ。…ちょっとそれもあるけどさぁ(´・ω・`) まず、女性専用車両導入の目的を確認しておきます。 目的…女性が、特にラッシュ時に、痴漢行為の被害に遭うことを事前に防止するため。 その目的は理解できます。痴漢は絶対にあってはならないことです。そのような人間がいるからこそ、女性専用車両なるものの必要性が論議されるのです。 しかし、それとこれとは別です。女性専用車両の導入によって、性差別が助長されるのではないでしょうか。 また、痴漢問題をさらに複雑にしてはいないでしょうか。 女性専用車両導入によって起こる問題を考えてみました。 1.性別による乗車拒否は、性差別を助長するものである。 なりぃは、女性に優しくありたいです。エレベータに乗るのも降りるのもレディファーストです。 でもこれは、個人が社会からの期待を実践するもので、社会が性別を強調してはマズいのでは…。 映画やらレストランやらの「レディースデー」は、どうかとは思いつつも許しましょう。 女性客を惹きつけ、ニーズに応えるのは商売として当然ですからね。 しかし、公共性を強く期待されている鉄道会社が、性別によって乗車可否を決めるのはおかしいのではないでしょうか。 男性というだけで、ある空間への立ち入りを禁止される…。それが公衆浴場や公衆トイレ、つまりパンツを降ろす場所であれば、当然のことでしょう。それが大多数の女性と男性にとって利益であるからです。(混浴におけるコミュニケーションの問題はおいておきます。) しかし、普通の格好をして、普通に移動する公共の空間で、一方の性別のみに許された空間を作り出すのは、両性の利益という意味では効果が薄いと思います。 「痴漢から女性が身を守るために必要なことだ」という言説があるでしょう。しかし、「痴漢」対策で「男性」すべてを排除するのはどうでしょうか。 この性分離制作は、喫煙の議論どころではない重大なことです。なにしろ、生まれつきの差別が公然として行われるわけですからね。 また、私自身も議論のうえで気をつけなければならないことですが、外性器によって分けられる性別と性自認の異なる人も存在するわけです。 このような人は、今回のような性別論議で、さらに「性別」が強調されることで不利益を被りかねないでしょう。 国交省や鉄道会社は、クリーンなイメージだとかの薄っぺらい事ではなく、もっと深い議論のうえで、本格導入を考えてほしいと思います。 2.女性専用車両は、女性にも不利益である。 さらに注意をしなければならないのは、女性専用車両に乗っていない女性の存在です。 女性専用車両導入に賛成する意見として、 「痴漢に間違われなくて済むからいいですよね〜。」(by 新橋駅前サラリーマン) という類がありますが、そんなことはありません。 女性専用車両は、せいぜい編成に1両です。これでは、収容人数や階段の位置を考えても、すべての女性が利用するわけありません。 すると、一般車両に乗る、或いは乗らざるを得ない女性が多く発生します。 残念ながら痴漢は存在してしまうわけで、被害に遭う女性や、少なからず冤罪を被る男性がやはり出てしまうのです。 すると、被害に遭った女性は、被害者にもかかわらず、 「女性専用車両に乗っていなかったからこんなことになったのだ。」 などという的外れの非難を受けかねません。 性犯罪は精神的に影響を及ぼしますから、被害者の傷をさらに広げてしまう可能性があります。 無論、あからさまにそのようなことを言う駅員や警察官はいないとは思いますが、 無言の圧力としてそういった言説がのしかかってくるかもしれません。 これでは、女性を狭い空間に押し込めて、痴漢問題を隠蔽しようとする、或いは一時的にお茶を濁す戦略と言われても仕方ありません。 本質的に問題なのは、痴漢という性犯罪です。女性専用車両の登場によって、議論のベクトルがばらばらになってしまいます。 性犯罪を無くすということを念頭に、痴漢対策に取り組んでほしいと思います。 3.混雑の助長と法的根拠 ここからは、運用面での問題を軽く触れておきます。 女性専用車両があるからといって、すべての女性が利用するわけではないことは、先ほど触れました。 すると、単純に女性専用車両のせいで一般車両がさらに混雑するのではないかという問題が出てきます。 実際、女性専用車両はけっこう空いているのに一般車両は超混雑しているということがあるようです。 鉄道会社は、混雑緩和のために巨額の資金を投じています。また、その一部は助成金、つまり税金でまかなわれています。 そんな投資をして混雑緩和を図っているのに、編成あたり1両分のうちのいくらかの輸送力を失い、一方では混雑が悪化するわけですからこれはお金の無駄です。 税金を使っていること、交通機関の持つ公共性を考えると、これはいかがなものか。 みんなが同じ料金を払っているのに、一部の人だけが快適な思いをするというのはおかしいと思います。 同じ料金を払っているのに…ということであれば、性別によって乗車可能な車両の選択権が限られるのはおかしいです。 公共交通機関は性別などで乗車拒否をしてはいけないはずですし、憲法に定められる法の下の平等に反してませんでしょうか。 たとえば、先頭車両が女性専用車両だとして、男性が先頭付近の階段から乗車しようとします。 普通ならば乗車できるのに、たまたまそこが女性専用車両なので、ドアが閉まって電車に乗れなかった…。 これは乗車拒否に当たらないでしょうか? もし、法律に詳しい方が居ましたら、鉄道営業法と日本国憲法あたりから、見解を教えていただきたいのですが…。
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ittyokuseningさんTBありがとうございます。ittyokuseningさんは、NARIとはさらに別の視点でもこの問題について論じられています。ぜひみなさんもご覧ください。
2005/8/9(火) 午後 0:47
勝手にTBして迷惑かな?とも思ったんですが、せっかくNARIさんの記事から考える機会を頂けたので、書いてみました。 またいろいろと考える機会を頂きに来ます!
2005/8/11(木) 午前 10:42 [ ittyokusening ]
初めまして
我々の地方では車両貸し切り状態ですからその様な問題は有りません ローカルですので本線より料金が高く 高い分 列車に長く乗れるようゆっくりゆっくり走ってくれますよ(泣き笑い)
女性専用車以外に乗られた女性はさわり放題いじくり放題っう事では無かったのですか?
2008/10/23(木) 午後 3:01 [ テラノ助 ]