新宿フラメンコ教室 NARU FLAMENCA BLOG

新宿駅近で10年♪ 田中奈都子によるフラメンコクラス

ビエナル

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2006年度のビエナル・デ・アルテフラメンコについて、感想など
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Joaquin Grilo “A Solas”

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グリーロも、大好きな踊り手の一人です。
9月のへレスのフェスティバルでも喝采を浴びていましたし、
人気も実力も評価も安定している、脂の乗ったアルティスタだと思います。

この作品“Solas”での最初の見どころは、
年老いた男(グリーロ)が、その孤独を吐露するかのように踊る、マルティネーテ。 
まだ30代のグリーロが、本当に老人に見えた。
背を丸め、腕を縮め、しなやかさを失った肉体を もどかしく引きずるように踊る。
怒り、哀しみ、憐れみ、痛み、後悔・・・様々な感覚が舞台から流れ込んできて、痛いほどだった。
そして、重みと抑揚のあるサパテアード(靴音)、鮮やかなブエルタ(回転)、完璧なコンパス(リズム)。
会場が、彼の内面世界に引き込まれ、彼の炎に焼かれ、重々しい空気が垂れ下がってくる。

ホセ・バレンシアの唄も、後半踊った、最大の見せ場であるソレアも もちろん素晴らしかった。
でも私の心に焼きついたのは、あまりに辛そうな マルティネーテだった。
超高温の火のなかで、鉄が赤く赤く焼けて発光するような感覚だった。

一度、素の彼に会ったことがありますが、舞台での激しさとは対照的に、
インテリっぽい眼鏡をかけ、もの静かで、穏やかに笑う素敵な人でした。
年齢を重ねていくことが楽しみなアルティスタです。

LA MONETA

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ビエナルで、素晴らしいアルティスタをたくさん観たけれど、
ラ・モネタはその中でも強く印象に残っています。

20歳で初来日した時に感じた、力強さ、求心力、野生的な魅力。
今回はさらに 飛躍的なテクニック面の充実が彼女の表現の幅を押し広げていました。

ちょっと、びっくり。
『 farruca 』 が、すごく洗練されていて、新しい側面を見れました。
あんまり良かったので、後日劇場で見かけた時に、思わず声をかけてしまいました。
ニッコリ笑うと、まだ可愛らしくて、22歳の女の子だなぁ、という感じ。
そして、小さい・・・頭も、背丈も、めちゃめちゃ小さい!
身長145cm・・・未満かも。
なのに、あのパワー。
今後の活躍が、本当に楽しみです。

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『 お兄ちゃん 』 ことイスラエル・ガルバン(単に、パストーラの兄だからこう呼んでいる・・)は、
昨年、スペイン舞踊界で最も名誉ある賞と言われている
“プレミオ・ナシオナル・デ・ダンサ賞”を受賞、今や 『 天才 』 の名を欲しいまま。
今年のビエナルでも 個人としてはただ一人、2つの作品を上演しました。

彼の踊りの素晴らしいところは、『 気持ちいい動きとリズム 』 の探求だと思う。
スーパーボールが弧を描いて跳ね上がり、徐々に加速しながら落ちていく時のような、
引っ張られたゴムひもがビヨンと縮んで弛緩する時のような、
スイッチを切った後も廻り続けている扇風機の羽根のような(慣性の法則ですね)、
葉っぱの先にじりじりと溜まった一滴の水が落下する時 その重みで沈み、開放で浮き上がる その葉っぱのような。

それらの 『 物理的に自然=美しい 』 動きと、フラメンコのコンパス(リズム)の、見事な一致。
身体の全パーツを開放し、全神経で動きと音を研磨し、作られる舞踊世界。

私には、 『 ARENA 』 は、すごく面白かった。
『 TABULA RASA 』 では、試みがうまく具現されていない気がした。

イスラエル・ガルバンが、 “ 天才 ” なのかどうかは、私には分からない(違うだろうとは思う)けど、
ものすごく“痛い”、ということは確信してます・・・。

アグヘータを聴く

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“アグヘータ一族”って、フラメンコが好きな人なら耳にした事があると思います。
フラメンコの、カンタオール(唄い手)を多く輩出している、ファミリアです。
カルロス・サウラ監督の映画『フラメンコ』で、“最後の野性”、マヌエル・アグヘータが唄うマルティネーテを聴いて震えた人もけっこういるのではないでしょうか。

ビエナルで、そのマヌエルを聴きました。
のっけからおどろおどろしい空気を纏って、真っ黒い空気の塊を吐き出すのかと思いきや、
意外と気さくな感じで喋って、「笑い」まで取っているではないか!
“そーよね、いくらなんでも、“生ける妖怪”みたいな訳ないよねぇ・・・人間だもの。”
・・・・とか思って油断していたら!

何曲目かの“マルティネーテ”で、どす黒〜い渦がごうごうと舞台からやってきた。
ぞわぞわっときた。
鳥肌。
私語の多いスペインの観客が、この時ばかりは水を打ったように静まり返った。

そしてマヌエルは、最後も意外とあっさり
「聴いてくれてあんがとさん!じゃっ!」
てな感じでそそくさと去って行ったのです。

聴けてよかった。

¡ “GITANAS” !

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出たぁーー!!
・・・って感じのこのパンフレット。

この公演を見るために、今回の渡西を計画したと言っても過言ではない。
踊るのは、全員こてこてヒターナ!怖いもんなし。
ファルーカ(ファルキートのおカン。“おカン”という呼び名がこのうえなくハマるキャラです・・)、ファラオナ(同・叔母。体もキャラもどっしり!!)、アンヘリータ・バルガス(彼女については以前書きました)。
この三人は私の先生です。
カルメリージャ・モントーヤ。ビデオで見て、一度生で見てみたかった。
サライ・デ・ロスレジェス。去年のファルキートのクラスを一緒に受けてた、若干17歳のバイラオーラ。

ヒターナでなきゃ出来ないものが見れたと思います。
カンタオーラももちろん全員ヒターナ!すごく良かった。
ギタリストも全員ヒターノなんだろなぁ・・・。
楽しみにしていた、アントニオ・レイが出てなかったのがものすごく残念。

しかし、何よりも凄かったのは、ファルキートの末の弟、マヌエル“El Carpeta”でございました・・。去年も見て、あまりの衝撃に戦意喪失したものです・・・。

今年9歳くらい?の割には小さい。5歳くらいにしか見えない。(なんでヒターノの子供って皆小さいのかしら・・。)
踊りは、ファルキート生き写し。すでに一人前のバイラオール。
巧いとか、そういうのを超えてる。フラメンコを知ってて、フラメンコを踊ってる。
すでに何もかも持ってて、あとは成長するだけ。そんな感じ。
ソレアのカンテをじーっと聴きながら、腕をゆっくり、ゆっくり持ち上げていく。
歌詞を味わいながら刻むマルカールの重いこと。(チビッコのくせに・・)
レマーテの、稲妻みたいな速さ!絶句。ほんま、おっそろしい・・・。

ファルキートは、自分がエル・ファルーコ(祖父)から注ぎこまれた全てを、今彼に伝えているのだなと思った。伝える責任があるのだね。
自分に子供が生まれれば、もちろんまた全てを、それ以上を注ぎこむだろう。

だから、ヒターノは凄いのよ・・・怖いのよ・・・えげつないのよ・・・。

今年も戦意喪失だー!!

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