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翠のブログ
楽しいことを数えながら・・・・。

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日頃から針仕事が好きな私は、この旅の北海道釧路滞在に裁縫道具を持参しました。

手軽にできるフェルト人形を作ろうと思っていました。
で、作りはじめたら面白い。
夕食も済まし、ホテルの部屋でテレビを見ながら、針仕事をちくちくと・・・。

材料のフェルトがなくなると100均ショップへ出かけては買ってくる。

リュックに取り付けて日々持ち歩いたり、かわいいものを一つリュックに忍ばせて出歩いていました。

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魚も作ってみた。

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そして、馬のでかけて行った先のお話。


ある日、露天風呂の温泉に入っていたら浴槽にたくさん虫が浮いていた。
網ですくっていたら、「この時期は虫が発生するね。」と、話しかけてきた70歳くらいの方が居た。
お天気の話、釧路の話などしながら入っていたら・・・
「あなたは元気な明るい方なのね。」と言う。
「あはは、よく言われます。」などとおしゃべりをしていたら・・・。
その方はこの3月9日に娘さんを亡くしているという。
癌で手の施しようがなく、子供さんを残して最後に「ありがとう。」と言って息を引き取ったという。
露天風呂の中で二人で泣いてしまった。
「女の人生にはいろいろな山があるけれど、一つ一つ超えて行かないと・・・。
試練だけど、乗り越えてくださいね。」と声をかけ続けた。
その後、脱衣所で一緒になった時に、フェルトの馬を一つ差し出した。
その方は、「みも知らずの人にこんな手作りのもを頂くなんて…。」と恐縮していたが、少しでも励みになれば・・・、
「御嬢さんはこの馬に乗って天空を自由に駆け回れるかもしれないですね。」
と、言うととても喜んでくださった。



そして又、他の日に・・・。
釧路の観光スポットの二階に登ったら、そこは釧路の観光展示スペースであまり人はいない。一階は名産物販売でにぎわっているのですけどね。
置いてある椅子に座ってい休んでいる人がいるくらいで、閑散としていた。
その窓際に、机を前に座っている人がいた。
小さなカードに「ハンドマッサージ」と書いてある。
そのまま通過したら、隣に和雑貨をすこし置いて販売する中年女性が私に声をかけてきた。
隣の机の女性を示して、「この人ね、海外で資格を取って帰ってきた人で、今は宣伝期間で無料でマッサージしますから是非どうぞ。」とのこと。
ではお願いしますと、机の前に座ると、無言のままマッサージを始める。
話が苦手なのかな…、と思った。
少しマッサージをするとゆっくり話し出した。
「オーストラリアで勉強中に交通事故に会い、二月意識不明でこん睡状態だった。
目が覚めたら記憶がなくなっていた。
今は習ったマッサージで暮らさないといけないので、記憶をたどりながらやり始めたところです。」
と、すごい出来事を話しだした。
色々、話をして、「きっとこの先いいことがいっぱいあるといいですね。」と、ピンクのフェルトの馬を差し出した。
そして、ほんの気持ちですと1000円を机に置いた。
彼女はピンクの馬を手にして、じっと馬を見ていた。
隣のショップの女性もやって来て、一緒に喜んでくれて
「きっとこの馬は幸せを運んでくるね。」と言ってくれた。



そして、またある日。釧路の霧フェスタが催された夕方。
市の管轄のフリマのブースで天然石を売っている女性に出会った。
天然石の話でひとしきりおしゃべりをして、ストラップを5点ほど購入した。
そうしたら、その方が自分の首に下げていたベージュ色の勾玉のネックレスを外して、「あなたに差し上げる。」という。
「これはあなたにしていて欲しいの。」という。
それでは頂きます、と言って、お返しも何もないのでフェルトの馬を一つ手渡した。
「わぁ、この馬すごくいいパワーを持っている、嬉しいです。」と受け取ってくれた。




そしてもう一つ、
天然温泉の開館時間より少し早めに到着してしまい、入り口にある3客の椅子に二人が座っていて…私も端の椅子に座った。
会館までもう少しですね、なんて言いながら話していたら・・・。
87歳だと言う女性が私に話し出した。
「13年前に夫と息子を亡くした、そのあと一人で頑張って暮らしている。
辛いことを乗り越えてきたんだ。」と言う。
「ずっと地元の海産物加工工場で、深夜まで働いたこともあるんだ。」
「その年金で暮らせて、温泉にもこうしてこられるのは良い事と思う。」と話してくれた。
「頑張っていらして立派ですね。」と、フェルトの馬を渡した。
すると、びっくりして「知らない人にこんな可愛い馬を頂いてもいいのですか。」と言う。
そのあとお風呂に入ってからも浴槽の中で何度も、涙を拭きながら喜んでくれた。
「一生、大切にするからね、あなたも元気で暮らしなさいよ。」と、言ってくれた。


趣味で作ったフェルトの馬たちが釧路で一人一人の方の生活に寄り添って、
里子に出て行ったのだと思う。
何だか、良いふれあいができたのだと思う。











  • 顔アイコン

    偶然 旅先で出会った人たちが 其々に大きな事を抱えて
    歩んでいらしゃるのですね、苦しんで 立ち上がり 儘ならぬ人生を受け入れて 強く逞しく生きている、、、
    話の情景を想像して涙が出て来ます。
    手作りの 馬さんを 大切に胸に抱いて 翠さんとの出会いを噛み締めながら 過ごされると思います。

    [ mih***** ]

    2019/8/7(水) 午前 10:49

  • 読んで感動しました
    勾玉女性の「わぁ、この馬すごくいいパワーを持っている、嬉しいです。」そうなんだと思います
    翠さんの純粋な優しさに出会えた縁を手作りの馬さんがさらに繋ぐ使者になるんですね。ハンドメイドがハンドパワーになって人を笑顔にするんだなと思いました。私も小物作りが好きなので、翠さんのようにそういう作り手になりたいなと思いました。
    素敵なお話、有難うございます。

    midory

    2019/8/7(水) 午後 1:48

  • 顔アイコン

    お馬さんは、もともと行く道が決まっていたのかもしれませんね。
    翠さんは天からのお使いで北海道に導かれたのかもしれませんね。

    [ ○ 花 ○ ]

    2019/8/7(水) 午後 5:52

  • > mih*****さん

    色々な方との触れ合いを通して、色々な試練の中を乗り終えてきた女性に自然な形で話をしてもらえました。
    この先の人生が素敵な日々であるように祈ります。

    [ ]

    2019/8/8(木) 午前 7:53

  • > midoryさん

    はい、おっしゃる通り・・・・手作り小物の働きを想いました。
    作った小物ひとつでも人を勇気づけたり、励ましたりできるものですね。
    そう言ったハンドメイドをこの先も続けようと思った次第です。

    [ ]

    2019/8/8(木) 午前 7:55

  • > ○ 花 ○さん

    そうですか、既に決まっていたのですね。
    色々な人生に寄り添って、少しでもお役にたてることは嬉しいです。

    [ ]

    2019/8/8(木) 午前 7:57

  • とっても素敵なお話、何度も読み返しました。
    童話を読んでいるように情景が浮かび幸せな気持ちになりました。

    たまごアイス

    2019/8/10(土) 午前 11:40

  • > たまごアイスさん

    釧路で不思議な出会いがあり、良いふれあいができました。

    [ ]

    2019/8/12(月) 午前 9:15

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