ここから本文です
走路有風〜 作家・坂野徳隆の書斎からの景色
Photos & Texts (C)Narutaka Sakano 転載厳禁 *著者への連絡は上の「メッセージ」にお願いします

書庫宜蘭

イメージ 1

晶英酒店のすぐ隣、旧日本人街にあるのが、1906年に建てられた日本統治時代の宜蘭県知事官舎。特攻隊基地もあり戦火が激しかったにも関わらず、生き残った貴重な建物だが、それを90年代に残そうとした逸話は別にあった。偶然は面白い。庭にご覧のような立派な楠がある。台湾人は建物を取り壊そうとしたが、この木が何か霊的な主張をしたらしく、建物はそれまで台湾人により白く塗られていた塗装をはがし、当時のままに復元された。一本の木が建物を残したのだ。

この庭がすばらしかった。雨の多い宜蘭だけに、ときに異様に強い植物の臭気を感じるが、この庭で包まれたオゾンや熱帯植物の濃密な芳香には、どこか特別なものがあった。楠の老樹を覆うシダの下で、なんとキンモクセイが咲き、鳳凰樹の赤い花が頭上に揺れていた。日本人は樟脳のために台湾に来たが、ここに暮らした日本人たちも、この立派な楠に何か強い思いを込めたのだろうか。

この建物の隣には感じのいい日本食レストランと、同じく古い日本時代の建物を使った音楽喫茶のようなものもある。また、県知事の家のなかではわかりやすい宜蘭の歴史紹介パネル展示もあり、暑いときは中でくつろぐこともできる。しかし一部の復元は忠実ではなく、風呂桶の隣にトイレがあるという様には失笑した。ここにシナ人観光客が来て、日本人がくみとり便所のなかで風呂を浴びると思われたら迷惑だ。

坂野 徳隆
坂野 徳隆
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
検索 検索

本文はここまでですこのページの先頭へ

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン

みんなの更新記事