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「外を見ればマスクもせず、子供は遊び、人々は普通に動き働き歩き、猫は寝ている(死んでいるかもしれない)」
先週16日、心配するアメリカ人知人のメールに、そう返信をして、一応横浜付近では放射能に対する恐怖は深刻ではないことを伝えた。
そして、もし自分がこの国のビジターなら、すぐに出国していただろう、とも。
すぐ近くの横須賀では米軍空母Gワシントンが逃げ出し、ネット上でも「原子力空母を日本から追い出すには、原発事故が必要だったのか」などというジョークが流れていた。原発事故はまだ津波被害に遭ったエリアの凄惨さに人々の意識が向いていたことや、情報不足もあって、深刻さは横浜まで伝わっていなかった。
しかしこの情報の少なさは、人為的なものであることが、今(27日)になってわかってきた。
Gワシントンの離港も、首都圏からのアメリカやフランス人たちの自国政府による避難も、ジョークで済ませるものではなかったのだ。笑いながら被ばくしていたのは自分たち日本人だったのだ。
問題は「SPEEDI(スピーディ)」である。
この冗談のような名前の放射能拡散予報システムは、名前とは逆にこの週末までひた隠しにされていた。原子力安全委員会は「風が陸向きになったから計測できるようになり発表しはじめた」というが、ではなぜ海側の拡散まで図にあるのか?
学者たちからはすでに事故直後からSPEEDIの開示を求める声があがっていて、開示は13日ごろから可能だったといわれる。
しかし後の祭である。
首都圏を不気味にうごめきながら覆う放射能の「触手」は、15日から16日にかけて覆うのが、TVで放映されたSPEEDIの広域予報らしき画面に映し出された。
下は、横浜市が発表しているそのころのガンマ線の放射線濃度である。(常時の平均値は20前後)
1時 2 3 4 5 朝6時 7 8 9
「すばらしい」SPEEDIのアニメ画像はどこを探しても出てこない。(尖閣諸島の漁船激突ビデオのようにそのうち出てくるだろう……センゴク当時クソ長官がまた台閣復帰したことだし)
で、代わりに外国人オタの作った予報アニメをみつけた。
見にくいが、凝視すると、これでも、16日は首都圏が「触手」におおわれているのがわかる。
彼のアニメで「黄色」の部分が首都圏を覆うのは、充分にショッキングな映像だ。
15〜16日の放射線急増時、政府がSPEEDIで予報を出していたら、首都圏でも皆マスクで予防する、外出を控えるなどの対策ができたはずである。
この責任を政府はどうとるのか?
この一週間ほど、NHKなどは福島原発周辺の風向きをよく伝えるようになった。アホか?意味がない。日本は高度な予報技術を持ちながら、いざというときに国民に教えず、意図的に隠したとしか思えない対応をしている。SPEEDI管轄機関は「枝野長官に(情報を)上げている」という。内閣はもうつぶれていいだろう。しかし同時に確実につぶれるのは、首都圏の人々の健康である。
最悪の政府のときに最悪の天災に襲われた日本は、Gワシントンが黒煙をあげて横須賀から逃げていくそのケツをポカンと口を開けて見ているうちに、無能為政者と無責任国策企業によって見殺しにされてしまうのか。
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