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走路有風〜 作家・坂野徳隆の書斎からの景色
Photos & Texts (C)Narutaka Sakano 転載厳禁 *著者への連絡は上の「メッセージ」にお願いします

書庫バリ島

テロの島の10年

10年前、2002年の10月12日夜、クタで三菱ミニバンが運転手とともに火の玉となってレギャン通りにクレーターを掘り、周囲の通行人からクラブの客ら200人以上を犠牲にしたバリ島テロ事件。あの直前と直後にクタにいたことを思い出し、もう10年か、という思いがしていた今日、インドネシアからJIらしき組織がテロ準備をしている、というニュースが飛び込んできた。
 
サヌールの売春宿で3人、デンパサールの西部住宅街で2人の組織構成員が、地元警察の襲撃で死亡したという。おそらくテロ特殊部隊の突入だったのだろう。観光で生きる島の政府はテロの二文字に敏感で、精細も発表していない。インドネシアの新聞ではジャワ島で発生した銀行強盗の犯人を捕まえるための捜査で、相手が武器を所持していたことから銃撃戦になったという。一部では、テロ資金確保のために、彼らがバリ内で銀行などの強盗を計画していたとも報道されている。
 
来週JIの幹部の裁判が控えているが、10周年のテロが計画されていたとしても不思議ではない。バリ島は依然狙いやすいインドネシアの異教徒の島であり、セキュリティアップはいつ行っても表面的としか感じられない。10月までに何か起こらなければいいが、ビンラディンを殺害させたオバマの再選が11月にあるとすれば、10月が過ぎても安堵できないだろう。中東情勢にしてもバリへ影響を及ぼす可能性がある。
 
テロは旅を、バリ島を、あらゆるものを180度変えた。この10年で、バリ島はあらゆる面で不便になり、制度は逆行した。有料ビザなどもっともたるものだ。液体持ち込み厳禁やらセキュリティチェックやら、保険料の上乗せやら、旅はまったく不便になった。3年間ほどバリはもぬけの殻になったが、国内経済好転のジャワ人やロシア人らが潤してもくれた。
 
災害や嫌なことを忘れたいのは世界中一緒で、バリ人もそこに来る観光客も例外ではない。福島原発事故を忘れて野菜高騰のなかホウレンソウを食べている日本人と一緒である。一年で日本人も感覚がマヒしている。10年(実際は8年だが)もたてば、すっかり忘れているだろう。
 
もしバリに行くなら、空港から静かなところへ直行、直帰がいいかもしれない。羽田からガルーダが深夜直行便を飛ばす連休から、危険モード急上昇というところではないか。
 
 
 
 
 
坂野 徳隆
坂野 徳隆
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