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去年、高雄にある台湾の仏教団体「佛光山」が、本山のとなりに建設した巨大なBuddha Memorial Center。訪ねれば、そこはまさに圧巻の、不思議なテーマパークだった。
拘留中の陳水扁をなんとかせえ、と馬英九に文句をいったことで急に親近感の湧いた星雲法師(85歳、外省人)の寺だけに、9年をかけて彼がつくったこの途方もない、おそらく世界最大のブッダのテーマパークは、入れば、最初抱いていたような偏見も消え、妙に落ち着く空間だった。
駐車場で高雄駅前からのバスを降りて、正面から建物を見れば、亜熱帯の青空に映える礼敬大庁前の威容は、バリ島ヌサドゥアのホテルか、という雰囲気。しかも入れば、左にはスタバがある。並ぶコンビニも、全メニューベジェタリアン。これくらい商売を介在させないと、巨大施設の運営は難しいのだろう。星雲法師の商売上手な部分にいまさら感心するまでもないが、高級レストラン、みやげ屋などを合体させた本館の設備はすばらしい。ここに来て遊ぶだけでもくる価値がある。もちろん入場無料である。
さらに、奥の黄金色の巨大ブッダ像へと続く、成佛大通りの、左右に立ち並ぶ八塔の壮観な眺め。暑さを避けて左右の、壁絵に満たされた参道を行くより、中央の通路をまっすぐ行きたい。本館前の広場に立ち、来た方向を振り返れば、右に霊山、左に「ガンジス川」、まっすぐ(東)来た方向に高雄の町がかすんで見える。よくこれほどのものを造ったものだ、と感心しつつ、インドのメル風の塔を四辺に抱く本館に入れば、富豪の信者から寄進されたと思われる数々の宝物にただ驚くのみ。4D映画館(つまりメガネの立体映像プラス花吹雪、送風などの体感)もあって、うまくつくったブッダの一生の映画にはさらにぶったまげた。ブッダの指の骨(舎利)を安置した見事な玉仏殿、周辺に点在するレストランも行ったが、そこまで見るうちに、なにやらもうたくさん、という気分になってくる。なにか居心地が悪いのだ。なぜか。おそらく、仏教に関心をもたせるために青少年を楽しませ、入口を設けることを考えているのだろうが、そもそもシンプルな摂理であるはずの仏教には似合わないほど、大規模な「テーマパーク」だからだろうか。
しっかりつくった建物(特に塔)は長い時間(数千年)耐えるらしいが、5000年後に発掘されたら、スタバのあるアンコールワットとして紹介されるのだろうか。
アンコールワット訪問時を思い出させた、自己ショット。
ガラスに映った自分と仏像けでは、わかりづらいので、別の「八塔」を含む写真も追加。そのスケールがわかるだろうか。
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