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走路有風〜 作家・坂野徳隆の書斎からの景色
Photos & Texts (C)Narutaka Sakano 転載厳禁 *著者への連絡は上の「メッセージ」にお願いします

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シュピースが住んだチャンプアンからネカのほうへ行くと、隠れ家的レストラン「モザイク」がある。
オーナーのフランス人シェフ、クリス・セランさんは、ミシュラン3つ星レストランの出身だ。現代風フレンチにアメリカ料理の技巧をとりいれ、材料はそれぞれの本場から仕入れて、味はバリ島のスパイスを組み合わせるなど、フュージョン・フレンチといった感じの創作メニューを得意とする。

今回食べたのは、3コースセットメニュー(4500円くらい)。そのなかのサラダがいい。
ソフトシェルクラブやトーストブレッドで挟んだシーザースサラダである。外はカリっとして、クラブもバリバリ、カリカリ、そしてサラダ部分がジャワジャワ(島のような……)という感じで、触感が異なり、スパイスの効いた野菜部分が最期に舌に前菜のさわやかさを残してくれる。

この店、店頭部分に安くておもしろいアクセサリーショップエリアをつくったので、食べなくても、ぜひネカのほうへ行ったら、寄ってみたらいい。

チョコルダというマネジャーがいたら、「日本のライターの坂野がお勧めしていた」と言えば、なにか安くなるかもしれない。。。

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NHKのバリ語会話で有名になったウブドゥのダンサー、ユリアティさんに取材で会った。プリアタンの演目の後、化粧を落とす前に記念撮影。いや、かわいいね。それに自然と気品が漂うところが、踊り子としてのエッセンスになっている。彼女の場合、あまりに踊りのテクと感性が周りから特出してるので、楽団の演目に彼女が出ていると、ガムランの響きもどことなく変わり、前をバイクで通りかかっただけでわかるときがある。。。

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バリ島ウブドゥのネカ美術館は、ウブドゥ中心部のプリ・ルキサン美術館の次に古く、大きく有名なバリの美術館であり、個人ギャラリーだ。
そのオーナーで、ホテル事業も手がける名士のステジャ・ネカ氏とのひとこま。

氏は根からの絵画コレクターで、芸術に対する深い情熱と愛情を持つといわれるが、僕のシュピース本を初めて見たときのその反応で(実はこのときの写真)はっきりとそれがわかった。
手が震え、
「おお、この本をすぐ、いますぐ私にくれないか」
という彼の目は、いまでも忘れない。

僕は18年前、ネカ美術館で初めてヴァルター・シュピースに「出合った」。
もちろん本物の絵ではない。
「風景とその子供たち」のカラーコピーだった。
その絵に打ちのめされ、シュピースのことを調べ始めたのである。
そのことをネカさんにいうと、さっそく彼の著書を持ち、記念撮影となった。ネカさんは子供のように嬉しそうな顔をしていた。
(写真 太田宏昭氏)

「バリ、夢の景色」=川本三郎氏も絶賛! ぜひご一読を。。。

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(写真すべて著者撮影)
巨大な鉄門が開き、厳重に警備されたプライベート区画へカートが入ると、そこはまるでベバリーヒルズのような景色。広い通りの左右に椰子の木が立ち並び、それぞれのエステート(プライベートな超高級バンガロー群)の門と壁がつづき、小さな町のよう。今夜の宿へ入ると、そこは二階建てのメインビルディングが母屋として建ち、その前に大きなプライベートプールが。ウイング状に別棟が延びていて、それぞれに部屋がある。
家族で来て、両親は母屋の二階に泊まり、子供たちはウィング、お手伝いさんがいればさらにその隣の部屋へ、という具合の、すべてがリッチなフォーシーズンズリゾート・バリ・アット・ジンバランベイのエステートである。
1泊30万円。プライベートプールエリアだけでも、普通のホテルがひとつできてしまいそうなくらい大きい。

ジンバランベイのフォーシーズンズは、普通のヴィラが集る海辺の丘陵のさらに上に、このような、壁に囲まれた、セレブ用のエステートが9棟用意されている。
泊まった感想は、まるで「監獄」だった。
壁が高く、海が見えない。潮騒はかろうじて聞こえるが、プライベートを完璧にすると、こうならざるをえないらしい。
セレブたちは辛いのね、ほんとうは。
僕は下の、普通のヴィラのほうがすきだ。
このときは、バトラー(一軒に必ず一人か二人、執事がついて、24時間面倒をみてくれる)がロンボク人だった。海外セレブが寝た同じベッドに横たわり(あの超有名俳優……名前は明かせません)、広すぎるスペースでくつろぐと、セレブ気分に浸れる。

もちろん、私は取材でいきました。
写真の朝食テーブルは母屋でのもの。日本食の朝定食(右)もあるが、4000円なり。シャケやら玉子焼きやらあり、けっこうイケル。
(写真はほかに母屋二階のベッドルームからバスルームのほうを見たところと、花浮くバス)

あと数日で書店に並ぶ僕の新刊「サムライ、バリに殉ず」(講談社)。インドネシア・バリ島に残留した旧日本兵たちの物語である。人間はその時代にしか生きられないが、これまで平和で、すべてが便利で公平でバラ色だった時代などないように、今に生きる僕らにも、戦争が青春であったあの時代に生きた若者たちの姿は時を経ても色褪せず、さまざまな思いをぶつけてくる。

いつの時代であっても、時流に抵抗し信念を貫く生き様は、強烈である。

終戦直後、敗戦陸軍部隊の大移動の中間地点となったバリ島には、さまざまな日本兵がいた。
戦争をけしかけ、末端兵を見殺しにしながら外国に資本を溜め込んだ財閥や上層部を恨み、辻斬りのようにスンバワ島で民間日本人を殺害していた支那事変からの古参の軍曹、梶原。バリへ逃げてきた彼は、義勇軍で「武神」として讃えられる活躍をする。
また、占領中にバリ人を虐待した元軍警察の高木は、虐待した相手に土下座し、義勇軍への参加を命を以って許諾される。
ほかにも、海軍の船を強奪して味方を殺害し、義勇軍へ逃避して戦った者、バリの女性と恋に落ちて居残り戦った者、戦闘を一度も経験せず、ただ「天皇陛下のお約束=インドネシア独立」のために日本刀一本をかざし、最新鋭の武器で武装する敵オランダ軍へ先陣突進する日本の名家出身元将校など。。。

これまで秘められてきた彼らの姿に、ぜひ29日、本屋さんで出合ってください。

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坂野 徳隆
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