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ゴールデンハーベスト社が中国資本に買収される前、僕は
その社長レイモンド・チョウにインタビューする機会を得られた。
チョウ氏といえば、ブルース・リーの生みの親。香港映画界のドンである。
雲の上のような人かと思えば、気さくで、気遣いの、やさしいおじいさんだった。
しかし英語は完璧で、頭の切れも抜群。同席した彼の娘さん(重役)も、
同様に隙のない知的で魅力的な方だった。
チョウ氏は、衰退ぎみの香港映画界についての感想を語った。
チャオ・シンチーなどの特出した才能に引っ張られている感が強い香港映画界は、
やがて大陸の北京語圏映画界に飲み込まれる危険性を指摘していた。
ブルース・リーとの思い出話、これからのハーベスト社の進路、
広東語文化圏の広さとその今後の挑戦などについて語る氏の、
その記憶力のすごさにも驚かされた。
単独インタビュー終了後、記念写真をお願いしたとき、緊張した僕は
「I am standing with a history」(歴史と一緒に立っている)
とつぶやいてしまったが、まるで死んだ人(history)と立っているように
聞こえたのではないか、とあとで失言に気づき、
心配してしまった。。。
とにかく、ありがとうございました、チョウさん。
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