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日本でもこの週末に公開されるアン・リー監督の最新作「ラスト、コーション」。
去年10月、僕はすでに台湾でノーカット版を見た。
ここまで見せていいのか、と驚きながらも、作品全体の品位を落とすことなく、
物語のリアリティと、女性主人公に加えられる虐待的な性的行為を、
見る者に深い印象として残すことに成功していると思う。
女スパイ役の主人公(タン・ウェイ)が、いかにも男尊女卑のスパイ組織の上司にいう。
「彼はわたしのそこをめちゃくちゃにして、血が出るまで、イカないの。
でもわたしは、これが祖国のためだと思って、我慢している。
なんども犯され、乱暴にされても、我慢しているのよ」
上司は「だまれ、それ以上言うな」と激怒する。
想像すれば、上司は自分が彼女になにをさせているのか、わかるだろうが、
想像したくない。すべては国のため。我慢しろ、と逆ギレする上司は、
サド趣味のトニー・レオン演じる日本軍に通じた敵一味の男に、
この女スパイがめちゃくちゃにされている苦痛など、たいしたことない、
仕事のうちだ、と一方的かつ高圧的な物言いをつづける。
側でそのやりとりを苦痛とともに聞いているのは、彼女に恋する
同級生のワン演じる青年活動家。童貞の彼は、タン演じる処女を、
身体を使って(レオンを)誘惑する夫人を演じさせるために、
仲間のうちで一人だけ(売春婦と)経験のあった青年とセックスさせ、
そのときも、この上司のまえのときと同じく、ただ苦しげな表情で、
耐えていた。
そうして「夫人」になれるほどセックスのこつがつかめたタン演じる
女スパイは、レオン演じる敵男のところへ接近していくのである。
そして繰り広げられる、サディスティックなセックス。
男女のヘアはもちろん、結合部分まで映っている。
男優のキ●●●もはっきりと見え、結合しながら揺れている。。。
乱暴にやられて、またやられて、それでも、やがて女は男に惚れていく。
男も同様……。
男は、それまでこの女の組織が送った何人かの女スパイとセックスしながら、
それらがスパイであることを見破り、殺していた。
しかし、男はこの女がスパイとはわからず、さらに愛情を抱きはじめる。
ラストに向かって、この男を女の仲間が待ち伏せ、殺そうと展開していく。
しかし、女は最後の最期に危険を男に知らせ、男は命拾いする。
結果的に、女の愛情は、サディスティックな男との欲望と戒の果てに、
自ら、そして仲間たちの死へと、自虐的な結果を招いてしまうのだ。
日本では6箇所ほどカットされるそうだが、
なぜ台湾と香港ではOKなのか? テレビでは公然と女性の胸露出を映している
日本国なのに。
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