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走路有風〜 作家・坂野徳隆の書斎からの景色
Photos & Texts (C)Narutaka Sakano 転載厳禁 *著者への連絡は上の「メッセージ」にお願いします

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(写真 上:日本時代に建設中の水社堰堤。日月潭にはこうした大堰堤がふたつ作られた。日本は当時もてる世界の土木建築技術のすべてを注ぎこんだ。奥の丘の右奥には、涵碧半島がある。下:現在の同じ水社堰堤。今ではウエディング写真の撮影現場として大人気。一日に何カップルも撮影にくる。丘にひときわ高くそびえる建物が今年オープンのホテル日月行館)

日月潭発電施設工事について台湾電力の資料を調べていたら、興味深い記述を見つけた。当時の台湾総督、明石氏が、日月潭発電の余剰電力を、海峡にケーブルを敷設し、福建省に送ろうという計画をたてていた、というのだ。

台湾総督府は、内地から独立した台湾の自主性、独自性を念頭に、中国への積極的な経済進出を目論んでいたともいわれる。

ちなみに日月潭発電施設は、当時の発電施設としては東洋一というか世界でも最大規模の10万キロワットを想定していた。実際の稼動力は6万くらいだが、当時まだ農業中心だった台湾で必要とされる電力の数倍の値である。

東洋一といわれた日月潭発電工事。さらに壮大な台湾海峡ケーブル敷設。もしそれが実現していたら、共産党は日月潭発電所とケーブルの奪取を目当てに、戦後より激しく蒋介石政府の台湾を攻撃していたかもしれない。

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坂野 徳隆
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