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乾燥した熱風が吹き抜ける午後、窓の向こうの漁港前広場では、宿の主人や客らがバスケに興じていた。
その窓の前で、シャワーを浴びてバスタオル一枚になった主人の大学生の娘がシルエットをちらつかせる。夢から覚めたようにこちらも挨拶をすれば、こちらもドアを開けたまま昼寝をしていたことに気づいた。
澎湖の宿の昼下がり。一日泳いだ後は、昼寝をして、夕方の風に吹かれながら馬公の町へとスクーターを駆るのが日課になっていた。途中、街中で名物のサボテンデザートを頂くのも日課である。
中央の赤いシャーベットがサボテン。豆類、マンゴ、真珠などで取り囲み、天然貝殻に載ってくる。
さらに、サボテンのジュースも暑いときにはいい。
馬公で休んでさらに先のビーチを目指す。まだ日は高く、さらにひとおよぎするのもいいが、澎湖の夏はクラゲが多く、地元のひとに訊いて安全な場所を探しているうちにこの日は景色を見ながらのクルージングとなった。
こんなビーチがたくさんある。
白砂に真っ青な海。ここは空気といい植性といい、イタリアのエオリア諸島を思い出させる。十数年前、ストロンボリとかいう島にひとり泊って、バイクで走っては泳いだものだ。山がないことを除けばそっくりである。
実際、澎湖にはサボテンがよく似合う。
これは近くの島だが、円柱状の崖も
美しく、その周辺をバイクでまわり、
断崖からの蒼海を眺め、地元の海産を
頂くこともできる。
日の暮れた馬公ではなく、行きつけの、宿に近い発電所付近の小さなメシ屋で、一皿山もりで数百円の、カキを食べることにした。
ライトをつけ忘れてスクーターを走らせれば、満点の星空にのまれている自分に気づいた。 |
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2012年04月22日
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