ここから本文です
走路有風〜 作家・坂野徳隆の書斎からの景色
Photos & Texts (C)Narutaka Sakano 転載厳禁 *著者への連絡は上の「メッセージ」にお願いします

書庫過去の投稿月別表示

2019年06月

← 2019年5月 | 2019年7月 →

全1ページ

[1]

板門店の軍事境界線に向かうでかいトランプの後ろ姿。メディアが右往左往し、グラサン警備員が睨みをきかせるなか、北朝鮮側の建物の大きな階段から降りてくる金正恩はまるで里へ下りてくる熊のようだった。1時間ほどの会見後も「歩いて帰った」と報道が伝えるし、まさに普段は世界から断絶した山奥にすまう動物が現れ、トランプという奇人変人の猟師が会い、「おまえはまだ殺さないから、里(韓国や日本)に出てくるな」と諭し見送ったかのような絵だった。

G20で大阪にいた際トランプが放ったツイッターによる呼びかけに金正恩が応えたという、ありえない流れを日本の一部メディアは本人らの発表どおりに受け止め、流している。だが、この会談がずっと前からセッティングされていた、という見方をするところもあって、割れているのはどうしたことか? 後者だろう、どう見ても。つまり安倍はまた置き去りにされた、一緒に連れて行ってもらえなかった、ということじゃないか? 知らされていなかった可能性も高い。そうならホルムズ海峡につづいて、またもや米トランプの「不意打ち」をくらって茫然自失している?

拉致問題はぼくちんが解決しないといけない、ふうなことを常日頃言っておきながら何もしないこの飼い犬に、猟師の主トランプは教えもせず、連れもせず、ひとり熊狩りの下見に板門店へ行ってしまった。

お互い選挙の前の人気取りパフォーマンスだから、どうでもいいや、と、そんなノリで権力の魔力(注目される快感)に魅せられた日米の独裁者(猟師と犬)が見せるG20の軽い中身のないショーを、御用TVメディアらがあたふた追いかけ、ああだこうだ言い合う様子を見せられる国民はすっかり疲れている。

韓国へ飛ぶ飛行機に一緒に乗りこみ、主トランプについて板門店へ向かっていたら……そんな夢を安倍は今夜見ているかもしれない。

大阪G20のアホ安倍

ハクチケイが大阪G20のアホ安倍の夜会演説を「間違って」生中継していた。

そのつまらない大阪城再建のエレベーターがどうの、というアヘの間の抜けた話を、とても下手な英語の通訳が追いかけていく。はっきりいってよく聞き取れないその英語通訳。それを苦しそうに聞いていたトランプが、アヘの期待していたエレベーターという笑いどころをスルーし、いかにもつまらん、という顔で見回し、あげくまわりの参加者と談笑。

ハクチケイにとっては放送事故だろう。

ハクチケイEテレの「達x達」で解剖学者の養老孟司がジャズピアニストの山下洋輔と対談をしていた。

養老がこんなにつまらないひとだとは知らなかったが、山下の(あまり知らなかった)魅力が対照的に輝いていて、思わずファンになった。山下が書いた?というあの変な「絵本」だけはわからんが……(これがバカの壁?)

で、「バカの壁」の印税でつくったらしき箱根の別荘で、養老は自分がこれまで東大などで解剖してきた死体の話をしていたが、台湾では明治後年、医学生のための死体解剖が内地の100倍もできたため、当時の新聞では「内地医師に実力で劣らぬ」と豪語していることを思い出した。(1902年 台湾日日新報)

台湾では2年生以上で執刀ができ、台北監獄病院などから提供される死体を解剖、平均60名以上の死体を解剖したらしい。入学から卒業まで200人の死体を解剖できるのに対し、内地は2、3人のみだったというから、驚異的な数字だ。

なぜ? 当時台湾は領有まだ7年で、内地では見られた自動車も走っておらず、内地に普及しはじめた電気、道端の電燈もない。バルトンの上下水道はできていたが、進んでいたのは一部のインフラていど。そんな遅れた台湾で、科学進展のための解剖遺体がいとも簡単に集められたのである。

これは児玉総督と後藤新平がその年土匪を平定したことと無関係ではない。日本統治時代の台湾の台湾人医学生の増加による医療発展において、捕らえられた大量の台湾人が解剖されたということなのである。こんなことが今では忘れられているのではないだろうか。
先日横須賀で、来日中のトランプが安倍と海自「ヘリ空母」加賀に乗船するパフォーマンスを演じたのは記憶に新しい。

トランプは後同じ基地湾内に停泊する自軍「強襲揚陸艦」(ヘリ空母と同意)ワスプに飛び移り、①(日本はわがものだし)、②日本はF35を100機も爆買いし(「完全空母改造」予定の加賀に搭載するだろうし)、③(安倍はいざとなればその強力な海自の米軍後援部隊を海外へ派遣してくれるんだ)と得意顔で演説(カッコ内は心の声)。そうやって加賀とワスプ(つまり日米同盟)の次の段階を印象づけたわずか2週間後に起きた、この「ホルムズ海峡危機」。

安倍がひょこひょこ行っているあいだに日本のタンカーが攻撃され、日本は完全に戦争に「巻き込まれた」かたちに近づいてる。とんだ笑いものの安倍だが、イランから無事に帰ったときの心境をメディアが誰もきいていないのが不思議でたまらない。さぞかし怖かっただろうに。

まあ、安倍がどうなろうと知ったことではないが(海外の私の友人たちは、日本の首相はイランからよく無事にもどったな、と心配してくれていたが、日本人はあまり興味がなかった?)……。しかしこれですでに海外へ航海してプレゼンスを発揮している加賀などの海自「空母」部隊に米軍から号令がかかる可能性もでてきた。となりの香港で知らぬ間に中国化が進展し今になって大騒ぎしているように、日本も「米軍一部化」が急速に、知らないうちに(みんな半分知っているだろうが無関心)進んでいることに気づく、という「状況」がいつ現出しても冗談ではない。辺野古しかり、秋田と山口への自費による海外米国基地防衛のためのイージスアショア強制設置計画しかり。安倍は国民の命、健康や安全を守るどころか、正反対のことをやっている。そしてその「状況」の現出のひとつでもあるのが、この瞬間瞬間、ホルムズ海峡で起きている事変にかかっているんじゃないのか?

英語圏でも割れたイラン外相の「サボタージュ外交」または「外交のサボタージュ」ツイッター翻訳はどちらでもとれる(笑)だけに、ホルムズ海峡で天秤に載せられているのは日本の平和と安倍の功罪で、それは危機と平和どちらに傾くかわからない。

以上、二カ月前に右手を骨折して、まだ仕事もできない状態だが、必要性を感じあえて書いた。指数本で書くのは大変、ああ、疲れた。
安倍犬がちょろちょろとイランへでかけ、飼い主トランプのご機嫌取りと選挙前のポーズとりをしている最中、まさかの出来事が起きた。

安倍がまだ現地にいるあいだに、イランのホルムズ海峡で日本と台湾の企業がチャーターしたタンカーが攻撃されたのだ。

アメリカはイランがやったといい、イランはアメリカがやったと主張。どちらであっても安倍は顔に泥を塗られたわけだし、滞在中生命まで脅かされる恐れもあるのだから、騒ぎたくない日本のメディアは静観。しかし待て。これは大変なことが起きているのではないか?!

アメリカといえば米西戦争からベトナム戦争、イラク侵略まで、でっちあげ、自作自演の自軍攻撃などにより、戦争(侵略)開始の理由をつくってきたことで有名なわけで、それを今回もやったのなら、イランと日本安倍が対談中に日本のタンカーを攻撃するという、まあ、とんでもない(というかとても興味深い)ことをやらかしてくれたことになる。

イランで日本のメディアに会見した安倍の焦燥したあの表情。ぼくちんは帰ってから大変……もしかしたらここで大変なことに巻き込まれたんじゃないか、という顔。トランプは飼い主で友だちでも何でもないことに気づいた?

アメリカ政府は、自軍が撮影したという、日本側タンカーの船体から不発の機雷を密かに取り外すイラン革命防衛隊のビデオを公開したが、誰が見ても「これぞフェイクニュース」という代物ではないか。イラク侵略の前のアメリカ政府のおかしな言動がデジャヴのようによみがえるのは私だけじゃないだろう。


全1ページ

[1]

坂野 徳隆
坂野 徳隆
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13
14
15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
29
30
検索 検索

本文はここまでですこのページの先頭へ

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン

みんなの更新記事