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走路有風〜 作家・坂野徳隆の書斎からの景色
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書庫台湾の食べ物

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先日、台中で「馬岡正宗豆花」という名物トウファ(豆花)店に連れて行ってもらい、初めてその名物豆花を食べることになった。

台中の同名の有名な豆花屋チェーンで、ここが本家だという。しかし店があるのは商店街でもない、民家の並ぶはずれ。しかもかなり小さい。超ローカルだ。それでもガイドブックに載り、日本人がよく来るというのだから驚く。

30年もやっているという女店主が出してくれたお薦めは、豆乳に浸かった豆花、ピーナッツ、タピオカ、うぐいす豆のもの。40元(110円)。

豆乳をつかったものは初めて見た。邪道じゃないか、と思わずかまえる。豆関係で攻めすぎる、と。

しかしここはかなり有名で、うまいらしい。

彼女いわく「これはすべて手作りで、暖かいものより冷たい方がおいしいのよ」。

ちょっと寒いから暖かいのがよかったが、逆らわない方がよさそうだ。なんといっても「正宗」である。

個人的にヂンツゥ(タピオカ玉)とピーナッツはこの取り合わせに入れたくなかったが、ぜひと言われてその白骨温泉に浸かる珍客の顔ぶれを、奇妙なオタマ状(湯豆腐を食べるようなかたち)のスプーンを片手に向かい合った。

やはり、なんか奇妙だ。

「このオタマ、変じゃないっすか?」と、店主に聞けば、

「いや、その方が食べやすいのよ」と、何をこの日本人は聞いているの、という目で見返される。

逆らわない方がよさそうだ。なんといっても「正宗」である。

なにもかも自分の知っている豆花ではないので、違和感があるが、食べ始めると、なるほど、と唸った。

黒糖で味をまとめた、なかなか美味なデザートだった。


住所:台中県大雅郷林南路146−10号

台湾の洋食は全滅だし、なんちゃって和食もほぼ全滅。ラーメンに至っては食う気もしない。
もちろん例外もあるが、おしなべてそんな状況が、私が台湾に行き始めて十年、ほとんど変わらない状況である。

自分的にはインドカレーが大好物なので、インド系人が作ったカレーとナンがないところでは酸素を失った魚のようになってしまう。香港は良かった。イギリスの産物のおかげで、特に重慶マンションの安い店にはお世話になった。家のように感じた。

しかし台湾はインドカレー屋がまったくといっていいほどなかった。

台湾でインド人を見たことがない。台湾人に、日本にはインド人がたくさんいて、うまい彼らのカレー屋がうじゃうじゃあるといっても、誰も信じてくれない。日本とインドの関係がいいこと、中村屋ボーズの話をしても信じてくれない。日本がインドから核兵器をもらって中国をやっつける相談をしている、というと、信じるくせに。。。

ところが、インドカレー砂漠の台湾に、異変を感じることがあった。

ミラマー(内湖)の地下フードコートに、台湾人が「ハオツうぅ」と勧める、本場インド人の作るカレー屋ができた、というのだ。
さっそく行ってみると、確かにガラス越しにそれらしき男がナンをかまどで焼いている。ナンも奇妙なゴマ味やガーリック味などあるし、チャパティもある。値段はこんな場所にしては高いが、日本に比べれば安い。さっそく食べてみると、カレーは60点くらい。砂漠にいたら、まずまずの味かもしれない。ナンは笑った。生地に練りこむ隠し味が足りない。しかし砂漠なら我慢できる。だが、セットにしたのが間違いだった。ついてきたのは学生食堂のスープ。つまりまずいコーンスープ状のもにグリーンピースとニンジン角切りが入っているもの。さらにサラダは超マズく、チャイだと言って出てきたのは、香港のまずいコーヒーとミルク紅茶の混ぜたような吐き気のする代物。

「でも、ここはインド人が作っている店でしょう」と同行の台湾人は私の苦い顔を見ていう。

もちろんパキかもしれないしスリランカ、バングラ、いや、ミャンマーかもしれない。どうであれ、誰が作ろうと、味のわからない客がくる国では、その程度の味しかできないわけである。

日本に帰ったら、うまいインドカレー屋に行こうと、口を拭きながら想像するミラマーの夜だった。

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東京でいうなら箱根が大宮あたりに来たような位置関係にある、台北の北を護る美山・陽明山。
東京でいうなら青山か麻布のような高級住宅街・天母からクルマで15分も行けば、東京でいうなら「箱根」に着くのだから、陽明山は台北市民のお手軽自然満喫リゾートである。

日本統治時代に日本人が放置した実験用毒蛇が依然うじゃうじゃいることを除けば、温泉や景色に恵まれた、学区、別荘地、高級住宅地としてのすばらしい地域だ。
私がよく行く金山側の隠れ湯はかなり遠いが、天母から近いところにランディスリゾートという高級ホテルがある。そこの温泉は近年改装されて、露天のきれいなプール、雰囲気のいいレストランでの食事がセットになっていることを発見した。999元だから、今のレートでわずか2600円ほどで、一日中プールと温泉、常設のジムなどを使える。350元の様々な食事セットがこれにつくので、かなりお徳だ。

晴れた日、陽明山のシルエットを見ながらくつろげば、プールサイドで聞こえるのは鳥のさえずりだけ。平日も休日も人が少ない穴場である。

写真上からプール、風呂の外庭(風呂は外の眺めが見えるすばらしい温泉)、ついてくる食事の例

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前回ご紹介したグランドガーデンの2つのフカヒレスープランチセット。
1000元(2900円)の差が出るのはフカヒレの大きさで、少々バラバラな身が入ったものが安く、大き目の姿煮が入ったものが高い。フカヒレの値段というのは元が良ければ大きさ、バラツキで決まるため、今回どちらも食べてみたものの、味も触感も当然変わらなかった。ということは安い方がいいのだが、前回のパパイヤ「丼」がつく高いやつの方がお勧めである。

さて、メインのフカヒレだが、この店のフカヒレは台北でも有名で、裏切られることはない。
フカヒレはそもそも明時代から食べられている中国の伝統的な食材だが、偽物や質の悪いものが多く、信頼できる店に行く方がいい。台北は信頼性の高い店が多いといわれる。

ここでは酢だけでなく、ブランデー(金色の液体の瓶)を加えていただく。あまりたくさん加えると味が変わるので、調味料はスプーン内で加えるか、徐々に加えつつ、いただきたい。

ブランデーの力を借りると、少しは違う。しかし、ナマコとフカレヒと花蓮のマンボーは、いまだに私のなかで食べなくても生きていられる無味の海鮮3選手である。

金色に輝きながら無意味に存在を主張するフカヒレ。台湾で独立派や中道派の台湾人からも総スカンされて日本に帰化した金色の名字を持つどこかの胡散臭い婆さんと同じように、あってもなくてもいい存在なのかもしれない。そんなことを書くとヒレを切られて生殺しにされたフカレヒが可哀そうだから、キン婆と比べるのはやめておこう。ヒレを切られても、台湾という五色の強魚は五星印シャツを来た漁師の赤いボートを転覆させ、自由の海を泳ぎつづけるはずである。

さて、デザートを食おうか。またパパイヤがいいなぁ。


「台北豪園飯店」座落於敦化北路232號
GRAND GARDEN Taipei


http://www.grandgarden.net/about/grand_garden_taipei.htm

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台北でお勧めのランチに、グランドガーデン台北のフカヒレセットがある。
999元のセットと1999元のセットがあり、フカヒレの姿煮が切れ端かの違いとなるか、1999元セットについてくる「パパイヤ海鮮グラタン載せ」があまりに旨いので紹介したい。

台湾ではパパイヤは非常に安価な果物で、マンゴパワーと絶品ミルクパイナップルに押されて元気がない。しかしフカヒレ高級系レストランでこういった感じで出てくると、なにやら自分の本来の貧乏なレベルに引き戻されたような親近感とともに、スプーンを握る手が軽くなる。日本円で7000円以上のセットなのだから、パパイヤかよ、とがっかりする気持ち半分にスプーンが口元へ来る瞬間である。

なんだ、この絶妙な、旨味のバランスは……。

と、涙ぐむこと確実である。

単にパパイヤの半スライスの中央をくりぬき、そこにシーフードのクリームチーズあえ(グラタン風に焼いてある)を載せただけなのだが、両者のなんともいえぬ臭み(!)が鼻から消えそうで消えないうちに舌を刺激するパパイヤの甘みと海鮮チーズのコク、酸味が、深い味わいとなって、思わず笑みを浮かべてしまう。

ちなみにこれについてくる(ではなく、これがついてくる)フカヒレはただのフカヒレだった。
(その2にて紹介)

「台北豪園飯店」座落於敦化北路232號
GRAND GARDEN Taipei
http://www.grandgarden.net/about/grand_garden_taipei.htm

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