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シンガから行くとなぜかもっと暑いマラッカでは、吹く風も灼熱の昼と夜でまったく違う趣きがある。
暑い昼は、辛い郷土料理をほおばり、甘いデザートをたべて過ごす。しかし黒糖で無理やりアジをつけたこの地のデザートはあまりおいしいとはいえない。
夕方となれば、マラッカ川をボートくだりに出かけることもできる。カンポンの美しい家並みを見るのもいい。
(ザビエル教会が奥に見える)
マラッカの夕日はザビエル像の立つ中心部の丘からも眺めることができる。ホリデーインの方から岬へ行けば、もっといい。
夜は川辺で仕事もできる。しかしマラッカ川沿いにはあまりカフェやレストランがない。惜しい。地元も外国人もサッと来て観光して帰るパターンが多く、のんびりくつろぐ場所が少ないのが難点のように感じた。しかし1700円くらいで快適エアコンプライベートルームに泊まれ、すべてシンガの半額以下なのだから、あとは気分の問題だろう。マラッカの夜は川を行き来するボートの水の音を聞きながら、のんびり、静かに過ぎていく。
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マラッカ
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世界遺産に登録されてから開発が急ピッチで進むマラッカを初めて訪ねた。
シンガポールから片道1300円くらいの直行バスで越境しながらの旅である。出発曜日を迷ったが、週末と平日ではまったく街の様子が異なるため、日曜午後に到着してその違いを見てみることにした。
このバスはシンガではオンラインでも買えるが、タイ人のたむろすブギス近く(1キロ)のバス乗り場へ直接買いに行くのがいい。10社ほどバス会社のカウンターがあるが、小さいところは週末でも席があるようだ。愛想の悪いインド人運転手のバスに揺られて3時間少し。まったく渋滞のないまま、日曜午後にはマラッカに到着した。
マレーシアに来たのは10年ぶりだ。
郊外のセントラルバスステーションから、市内へはローカルバスに乗り換えるのだが、このおんぼろさ、いいかげんさに驚いた。マレーシアはもっと発展してきたのかと思っていたが、いつの間にか経済も社会も停滞している雰囲気がすぐに伝わってきた。しかしどこか凛として、穏やかな人々の雰囲気は変わらない。
世界遺産の街はというと、小さな丘を中心に、その北を流れる川とその河口に街が広がっている、という感じで、最初に拓かれたときの絵図を博物館で見ると、まさに丘と川だけの世界。この丘にポルトガルの教会がたてられ、オランダ、イギリスと、列強の奪い合いを、今は荒廃した教会の壁が見守ってきたわけだ。
そこに立つ、フランシスコ・ザビエルの新しい石像が私の注意をひきつけた。ザビエルは死後ここに遺体を安置されたが、右手は本国へ持ち帰られた。像は嵐でなんと右手のみが壊れ、死体と同じかたちになったのだという。
インスピレーションを与えられるような話である。
つづく
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