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走路有風〜 作家・坂野徳隆の書斎からの景色
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書庫日本統治時代の台湾

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初の新書。さっそく出版社から見本本が届いた。本文ページ図版などの印刷がきれい(あたりまえ)なことに感動しながら手に取る。なんと小さく軽いのか。電子書籍よりはるかに持ち運びが楽だ。しかし中身はぎっしり。12月15日には書店に並ぶとのこと。
 
イメージ 1
 
カバー袖より「大正期、「台湾日日新報」に連載された日本人画家の傑作風刺漫画を題材に、デモクラシーの推移と台湾の社会・政治・風俗を読み解く」
価格 819円(本体780円+税)、ISBN 9784582856644  平凡社
 
台湾日日新報の漫画は当時毎週1ページの3分の2くらいに掲載され、20点くらいの漫画で構成された。他にも不定期に載る漫画もあるので、1か月約100点として、1年約1000点。それが18〜20年間で単純に2万点近い。無論すべてが国島の漫画ではない。国島全盛のころでも他の漫画家のものが混じった。全体的には国島も含めお世辞でもおもしろいとはいえない漫画も多く、それら無数の漫画から選択していく作業は骨が折れた。これだけで半年はかかった。しかもあまりにローカルなネタは新聞を読みこまなければ理解できなかった。結果としては独断と偏見で選んだことになるが、これだけ多くの漫画が残されていれば、本の書き手によって、まったく違う評価、読み物となるのは当り前だろう。あくまでも私見の台湾史であるが、台湾人の悪口だけは書かないように気をつけている。しかし自虐でもない。帝国主義の当時の日本は、現在の価値観から透視することはできても、当時その状況で描かれた風刺の視線で見直すことは、難しいからだ。これはまだ課題として抱き続けるものでもある。
ちなみに今回この本用にまとめながら掲載しなかった漫画もなかりある。他にもテーマ性のおもしろいものがあるので、もし機会があれば続編でも書きたいものだ。その課題をさらに突き詰めながら……。
(あとがきみたいだが、著書のあとがきには書いてない)

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