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走路有風〜 作家・坂野徳隆の書斎からの景色
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巨大豚! 台湾の奇祭

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夕暮れなずむ台湾のとある田舎町。

沿道に並ぶ臨時屋台と人ごみに、車を停める。見上げる夕空に打ち上げられる花火。どこからともなく響き渡るスピーカー越しの祝詞や音楽。

やってる、やってる。

道教の祭りはいろいろ見たが、しかしこれは珍しい。噂に聞いた、巨大豚の祭りだ。

道教の司祭がキャンディーやら記念の品をステージから投げる前で、赤く塗った裸ヤギの死体やら、葉巻状にぶっとい線香をくわえさせられた豚死骸やらが飾られ、その奥でトラック野郎の電光ネオン装飾に似たチャンディ状の高さ4メートルほどのインスタレーションが並び、チカチカ眩しい。なんだ、なんだこれらは……。

つづく

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縁あって、いま人気沸騰中の若干20歳の台湾新人歌手、蕭敬騰(ジャム・シャオ)のライブを、
この一ヵ月で三度も見た。最後は1月7日、ファン関係者のみ観覧できる台北のテレビ局「中天電
視」の音楽番組(公開録画)で、その人柄や声をより近くで実感できたので、少々書きたい。

蕭敬騰(シャオ・チントン……JAM(ジャム)というのは彼のニックネーム)は、去年テレビ
で人気のオーディション番組からセンセーショナルなデビューを果たした、艶のある力強いボー
カルに特徴のある、青年だ。台北の下町(ヘビ屋横丁)でアミ族の母から生まれ、チンピラじみ
た青春を過ごしたという彼は、ボンジョビを聞いて音楽に目覚め、ドラムやピアノを独学で習得
。大学在学中に、母親譲りの伸びのあるボーカルをいかして、パブ(台北では音楽パブというラ
イブハウス飲み屋がいくつかある)でセミプロとして、ピアノの弾き語りをするようになる。

ちなみに張宇をはじめ台湾の人気歌手・ミュージシャンの多くが、パブでのパフォーマンスを経
て、デビューしている。しかし、チントンの場合、僕も行ったことのあるパブ(BZとかいう名
前だったか、忘れた)で歌わせてくれとマネジャーに頼んだところ、そのおかしな風貌(飴色に
染めたパーマのかかった長髪!70年代のアメリカ人ミュージシャンそのままの風貌!)を見て怪
しまれ、相手にしてくれなかったという、可哀想な経験もある。(ちなみにそのパブのマネジャ
ーは、チントンが有名になってからこのことがバレ、パブの社長にクビにされたという)

そんなとき出場した、国民的人気のオーディション番組「超級星光大道」で、チントン(チント
ンというとトンチンカンな響きがあって変だが、ジャムだと妙に甘い液体が脳裏にちらつくので
、ここではチントンと呼ぶ)はその長髪を振り乱し、ライオンのようなボーカルでライバルたち
や審査員、会場を飲みこんでしまたのである。ちょうど張宇が審査員できていたが、彼の眼は確
かに「すげえ」と感激し、潤んでいた(と思う)。

このオーディション番組は生で見ていないのでよく知らないが(後でYoutubueや録画で拝見した
)何度か勝ち抜けばプロになるらしく、しかし、張宇はチントンが落ちても自分が契約してデビ
ューさせるつもりだったという。チントンのところには収録後ソニーやワーナーなど名だたるレ
コード会社が契約に殺到した。チントンがワーナーを選んだのは、聞くところによると「その会
社の人たちが優しそうだったから」という。チントンは物事をあまり深く考えないタイプで(あ
るファンによる「ボケている」らしい)本当にその程度の直感で会社を選定したようだ。

かくして三度出ただけで周囲に鮮烈な印象を残したチントンは、その後すぐ張惠妹(アーメイ)
のアルバムでデュエットし、じっくり時間をかけてファーストアルバムを出す。チントンは作詞
作曲のできるアーチストで、アルバムには数曲彼のオリジナル(一曲は17歳のときに書いたロッ
クンロールもある)が入っている。ファーストシングル「所蔵」……(PVがいい。詩もいいが
他人による)、その後の「BLUES」もヒットし、バラードからアップテンポまで幅広くこな
せる才能と、性格のよさ(非常識なところも愛嬌として受け入れられている)から、あっという
間に2008年の台湾における最大の新人歌手として、圧倒的な人気を得てしまった。先週だろうか
、中国上海での中国音楽新人賞のようなものまで受賞したのだから、中華圏でいまもっとも注目
されているといっていい。ヘビ屋街のチンピラから短いパブ歌手を経て、シンデレラボーイとな
った、この若干二十歳の青年というか少年(人によってはその女っぽい色白細面、シャイな様子
から少女とも呼ぶ)は、日本人がまったく知らない台湾ポップス界のひとつの象徴的な事件、あ
るいは伝説として、現在進行中なのである。


チントンはなんと識字障害を持つようだが、そのぶん暗記力や想像力にすぐれているらしく、ラ
イブで歌うときに目を閉じ、集中し、情感をこめて歌う姿が、印象的だ。

さて、スタジオでは、先の中国音楽賞で女性歌手賞をとったジャスミン・リャンとのデュエット
も含め、聞きごたえのあるボーカルを披露してくれた。識字障害があるせいか、スクリーンの歌
詞を読みながら歌うときにはマネジャーがつきっきりで傍にいたが、特に周囲をわずらわせるこ
となどなかったようだった。

台湾のテレビ番組を内側から見たのも初めてで、とても興味深かった。ファン(当然ほとんどす
べてが女性)との交流の仕方、マネジャー女史とのやりとりなど、チントンはシャイながら非常
に控え目で仕事熱心な青年のようだった。オーディション番組からたくさんの若者がデビューす
る台湾で、彼がここまで急速に成功したのは、その性格にも関係しているようだった。

ヘビ屋横丁のボンジョビ・アミ族系青年、シャオ・チントン。要チェックである。

1986年、オリバー・ストーン監督が中米の小国エル・サルバドルの内戦を描いた映画「サルバドル」。
極右勢力がアメリカのバックアップを得て、抵抗する住民やゲリラ勢力に左派のレッテルを貼り虐殺を繰り広げた、実話をもとにつくられた作品である。
オリバー・ストーンといえばその前にベトナム戦争を描いた大ヒット作「プラトゥーン」を発表し、僕も監督の前期の数作の大ファンである。

「サルバドル−遥かなる日々」として日本でもヒットしたこの作品、先日ふとしたきっかけで台湾人に推薦したところ、誰も知らないという。「プラトゥーン」は知っていても、なぜ「サルバドル」は知らないのか。理由はどうやら台湾では公開されなかった、問題映画だったからのようだ。
 
考えてみれば、当時国民党政府の利益にならない映画としての要素をこの作品は持っている。アメリカのバックアップを得て住民を抑圧する独裁政府。国益のためには外国政府の圧政を見ぬふりするアメリカ。これらは白色テロの時代からつづく台湾の国民党政府とアメリカの関係にそっくりである。

民進党の時代になってからは徐々にDVDやケーブルTVで放映されるようになったこの作品、30代、40代の国民党教育世代にはまったくといっていいほど知られていないのが実情のようだ。

しかしよくよく調べてみると、エルサルバドルとは台湾は国交を持ち、その点からの配慮もあったようだ。二十数か国と国交を持ち、中国と外貨競争を繰り広げていた建前上、さらに刺激したくないという気持ちもあったに違いない。

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新春後半から明けにかけて、台湾は寒波に襲われた。
北部で7度、南部で8度と、熱帯亜熱帯のこの島では滅多にない低温がつづき、南部を中心に寒さによる病死者が続出。全土で150人以上が死亡した。
日本で同じ数が寒さで死んだら大騒ぎであり、当然ここでは深刻な問題として報じられている。

びっくりしたニュースをいくつか。
澎湖島では、熱帯の魚が養殖で何十万匹、自然のもので何百万匹も凍死し、岸に打ち上げられた高級魚を拾う人々が集まっている。白砂の波打ち際に大小色とりどりの南洋魚が凍死して打ち上げられている様は印象的。
南部の淡水魚の養殖池でも魚が弱ったり死んだりして、業者は慌てて網ですくい出荷していれば、野菜や果物にも当然大きな影響が。梨の栽培農家は新芽も花も腐ってしまったと嘆き、さらに、全土でお茶が冷気の影響で大きなダメージをうけ、今年はかなりお茶の出荷価格に影響がでると思われる。お茶のとれる高地はのきなみ氷点下の寒さとなっている。

太平山のような高い山ではよく寒波がくると雪を見物する人々で込み合うが、今回は、台北のすぐ後ろの山(陽明山)で雪のような大規模な霜が降り、数センチの高さになったため、かきあつめて雪合戦をして遊ぶ人々がでている。

台北あたりでは湿気が多く、底冷えのする寒さである。北部では寒さに耐えられても、暖房の用意がない南部では、からだを温めるために酒を飲み、そのまま低温のなか寝て、低体温となり死亡する人が台東で何人か出ている。

この寒さも金曜には回復するらしい。明日日本へ帰るが、そのまえにさとうきびスープのしゃぶしゃぶでも食べて、暖まろう。。。。

いま、台湾のテレビニュースは香港俳優、陳 冠希(エディソン・チャン)のPCからの流出画像の新展開について様々なアップデート情報を過熱気味に流している。
今日、エディソンが「頭文字D」で共演した日本の女優、鈴木杏がその流出画像に含まれている可能性がある、というニュースが出て、びっくりした。

また、香港では、流出画像に出ていたツィンズの一人(鍾欣桐 ジリアン・チョン =チャンの元彼女)が、今日、記者会見をおこない、生放送されている。ファンが応援するなか淡々と会見するジリアンの顔が印象的だった。

この流出画像、ネットでは警察当局の規制がかかっているとはいえ、中国のサイトは規制が難しいためいまだに見ることができ、さらに深センではCDも販売されていることから、ほとんど野放しの状態。日本でも多くの画像が出回っている。

香港、中国、台湾を中心とするこうした流出関連画像、映像は、過去にもさまざまなものが高速で伝達されてしまい、華僑をつうじて世界中に流れてきた。

ただ、台湾では奇妙なことが起きている。台湾人は宝くじが大好きな国民だが、エディソンにちなんだ数字(誕生日や事件発覚に関した数字)でナンバーくじを買う人が増えているのだ。
うんちを踏んだらラッキーになる前兆として宝くじを買うのはこちらも一緒だが、なんとも笑えない、奇妙なエディソン事件の台湾での反響である。

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坂野 徳隆
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