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走路有風〜 作家・坂野徳隆の書斎からの景色
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孔子平和賞は映画宣伝

chinaの言動でこの数日大笑いなのが「孔子平和賞」にまつわる諸事だ。
連戦(連負)なら、呼べばスタコラと受賞式にはせ参じただろうに、chinaが彼に知らせてあげなかったのは、わざとに違いない。
ではなぜchinaはこんな賞発表に及んだのか?
中華思想から派生する自我自賛? ちがう。これは単に映画の宣伝だ。
 
イメージ 1
 
香港ラマ島で以前周潤發(チョウ・ユンファ)の生家を訪ねたことがある(上のとっても小さな家がそれ)。(撮影著者)
真相は猫にでも訊いてみよう。

中国Youtubeと尖閣ビデオ

海保の船に中国漁船がぶつかっていくビデオがYoutubeに流出して、中身ではなく流出経路を問題視する中国隷属民主党政府の対応には呆れてしまうが、今回のことでまず一般国民が知ったのは、Youtubeが中国で見られないことでもある。

以前から中国政府のブロックを回避して見ている中国人もいて、Youtubeは中国でも見られる、我々は小日本人がでたらめを言うだけで本当は自由だ、という中国人の言動にも呆れたが、このチャンスに徹底的に中国のさまざまな実情が日本人に周知となれば、それもひとつの前進だ。

ビデオを見た専門家は「完全に日本の領海内で中国漁船は当たっている」という。なのに日本国内法で船長を最後まで裁かずに、中国へ「英雄」として帰国させてしまった日本政府が、今度は「ビデオ流出犯人発見に全力をあげる、これは犯罪である」とぬかすのはまったくのお門違いであり、センカク、いやセンゴクとかいう人はマスコミを恫喝する前に、中国並みの官による情報管理と弱腰外交、そのマヌケな顛末の責任について考えるべきだ。また、Youtubeは当初投稿ビデオの抹消に躍起になり、問題が政府による犯人探しの脅しに発展すると抹消をやめているようだが、こうした態度にも問題があるのではないか?

台湾や中国にいても、僕の心はつねに楽園の方向、つまりバリ島にあった。
しかし、同じ中華の経済発展地区・香港、台湾でも、そこからバリ島を感じるうえでの環境、視点がまったく違っていた。台湾人にとっても、香港人にとっても、バリ島は人気の観光地だ。しかしバリ島への憧れ度、関心度の次元はまったくといっていいほど違うのである。

バリ島を訪れる観光客数のNO1は現在日本人だが、台湾は数年前までNO1であった。香港はあまりにタマが小さいため数字的には出てこないが、韓国人よりはプレゼンスがあったように思う。

台湾では、バリ島はずっとグループツアーが主体だったのが、最近は個人観光でウブドゥなどに長期滞在する人が増えて、日本人のように現地の男と一緒になる台湾女性や、ヴィラを購入、建築する人も増えている。バリに行く日本人なら台湾人観光客の多さは実感するところだろう。

一方、バリで香港人にはあまり邂逅しないが、香港ドルを使っていたとき、そのプレゼンスは実感した。おそらくこちらが気にしないだけで、両替のバリ人たちはかなり香港人を見慣れている、といった様子だった。香港のツアーエージェントやチケット屋はよく使ったが、バリ島観光はけっこう人気があった。

バリまでの飛行時間は、台湾、香港ともに4,5時間と、けっこう手軽である。どちらも直行便がある。

台湾にいると、バリの調度品を使ったバリ風喫茶店や、民芸品店をたくさん目にする。台湾の北京語でバリは「●里」と書くが、この文字を含む飲食・宿泊・売りマンション関連は、きっとよく目にするだろう。出版文化が非常に発達した台湾では、バリに関する様々な本もたくさん出てきた。バリのガイドブックでパイオニアの台湾人ライターが知り合いにいるが、やはり実感するのは彼らのバリに対する憧れ度が、日本人のそれに似ていることだ。

では、香港はどうだろう。香港で普通に生活しているうえでの印象では、彼らがまったくバリの文化や雰囲気に興味がないことである。商売に使うためにバリの雰囲気を出す店は多少あるが、数は少なく、バリへの憧れや、バリ島のスピリット(といったら大げさか)に共鳴したうえでの何らかの反応も見られない。香港にバリもバリの雰囲気も存在しないのである。

もちろん、バリ島は香港人にも台湾人にもエキゾチックなところである。
台湾の南部や花蓮のような東部へ行くと、バリと同じような気候、景色に出会うかもしれないし、僕はよくそんな錯覚を覚える。しかしほとんどの台湾人にとって、バリは憧れの南国だ。スパやテラスレストランでリラックスできて、王様(王女)気分に浸れるところだ。
香港にも南国のきれいな海や山がある。サイクンの波止場のレストランなど、サヌール気分に浸れるし、小島のトリップも、トレッキングルートの整備された山々も美しい。しかし彼らの視線はいつも仕事場である都会へ向き、あくせく金稼ぎに忙しく、のんびりした雰囲気への憧れはあまり感じられない。

買い物好きな香港人には、バリは不向きだから? あるいは、香港人はきれいなところが好き(普段汚いところに住んでいるから。。。)、バリは散歩するとその汚さがバレてしまうから。。。などなど、さまざまな意見がでてきそうな比較論になるだろう。

ちなみに大陸中国はまだまったく個人レベルでの旅行でバリ島に押し寄せていないので、ここではトライアングルの話まで移ることはできない。。。中国を旅行しているときに、あちこちでシュピースのことを地元の学生などに話したが、「バアリダオ(バリ島)」と言っても、相手は皆ちんぷんかんぷんだった。

しかし、同じ中華の民で、同じようにリッチになった台湾と香港で、これほどバリ島に対する見方が違うのは、興味深いところではないか。(と、ほとんどの人にとっては感心のない話題だろうが)。。。

北京五輪の今年、台北、香港、北京(上海)のトライアングルを注目、と書いたが、以前香港に住んだとき、香港人に異質なものをすぐに感じた。彼らは3つの「M」を中心に生きる人々だと思った。
それは、Me(自分)、Money(お金)、そしてMore Money(とにかくお金)だ。

これはあそこに住んだことのある人にしかわからないから、説明が難しい。
中国返還への時限爆弾を抱えた(元)英国植民地に生きる人にとって、それ以外に人生の王道はなかったのだろうから仕方ないのだろうが、しかし今の時局に関していうなら、内向きに燃焼する彼らのパワーと志向性は、現在の中国都市と周辺部、そして十年後くらいの中国全体にあてはまるかもしれない、ということだ。

とにかく稼げるものから稼げ、という急流に乗る中国人の勢いの裏には、彼らがずっと固執する民族主義があることを忘れてはならない。

孫文(蒋)も毛沢東も民族主義(いってみれば別の3M)にこだわったから、今の中国はひとつにまとまらないといかん、という流れがつづいているように思う。だが、国民党と共産党が争う流れが民族主義のもと、これからもつづくなら、やがてその流れは東シナ海を覆う波となって台湾や南西諸島を襲うことになるやもしれん。


 

昨日のサッカー東アジア予選対中国の「カンフー」サッカー攻撃と、今日のE・チャン香港帰国引退表明(と黒社会の脅迫)と、さらにたったいま台湾から入ってきた「中国産キウイに猛毒の農薬が混入されていてこれがニュージーランド産と偽り広く売られている」というニュースを聞き、すべてが頭のなかでつながった。
4年前、「少林サッカー」に出演した香港人俳優(監督)ヴィンセント・コック(谷徳昭)と話をしたときのことが、脳裏に浮かんだのだ。

あのときヴィンセントは、香港映画の様々な裏話や、中国資本の巨大化を語っていた。そうした流れが今年、大きなうねりとなってさまざな局面でクローズアップされているのは、発展する中国がその威信をかける北京五輪の開催と無縁ではない。

中国はいま五輪を妨害する勢力や思考の流れに対して敏感になっている。まだ餃子事件の真相が露呈されていないことも、高度な政治的計算が働き(つまり中国側のもみ消しが時間稼ぎのなかで進んでいる)という噂が尾びれとなっているのは、すべて北京五輪のためではないだろうか。

政治と金が沸騰すれば黒社会も動きが活発になるのは当然で、「少林サッカー」にも「髭」姿で出ていた某香港女優がE・チャンの写真で外出すらできない状態にいるらしいが、香港の映画界は基本的にヤクザがしきっているので、報復の殺人予告があっても不思議ではない。

中国の暗部や躍進が、香港というその窓口の、もっともたる産業の映画からみえてくる。黒い流れは、国家的緊張が高まるこの夏に向けて同調しながら怖さを増すかもしれないし、それも香港(中国の窓口として)映画産業の動きから見えてくる気がする。

ちなみに、台湾で(子供に)大ヒットとなったチャウ・シンチーの新作の子供向けUFO映画も、新春休みに中国市場に向けて製作したものだった。香港と文化的結びつきの強い台湾からは、さらにおもしろい展開が見えてくる。北京(上海)、香港、台北のトライアングルから、今後目が離せない。

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