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走路有風〜 作家・坂野徳隆の書斎からの景色
Photos & Texts (C)Narutaka Sakano 転載厳禁 *著者への連絡は上の「メッセージ」にお願いします

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木曜、ガレージでは移動式トレーラーで運ばれた車検用重量測定台座の前に、各マシンと担当メカ、エンジニアたちが列をなす。
台座に押してあげる前に、このようにエンジンまわりのカウルをはずして……
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で、またくっつけて、目方を測って、こまかいパーツの測定となる。
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その間、何の秘匿性もなし。見学したければ、一般客だって見られる。木曜はさすがにいないが……。
ホンダV8エンジンだってなんら秘密はありません。三戦ごとくらいにオーバーホールされるが、マシンにしてもシャシーからすべてチーム全体の共通部品ですから。
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しかし、ウィングの翼板はちょっとサイズがおかしくないかい……いや、そんなはずは……。左のゲリーは5号車(琢磨)担当のチーフエンジニア。手には5号車の仕様書ファイルを持って、なんだか鮫洲で車検をするバイク屋の人を思い出す光景でした。
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で、車検をとおり、晴れてマシンは暫定スターティンググリッドへ。25周走ることができました。
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インディカーのパドックやピットレーンで、迷彩を着た奇妙な人々を大勢見かけた。
彼らはNationla Guard、いわゆる州兵と呼ばれる人々だった。
 
州兵は国防省直下の非常勤兵士で各州に属する、いわば警察と軍の中間のような人々だ。十年前までは国内の自然災害や暴動が発生したときに駆り出されるのみで、普段は教師や警官からトラックドライバー、セブンイレブンの店員、あるいは精神科医まで一般の仕事をこなしていた。連邦軍に組み込まれ、海外派遣されることもあったが、ほとんど稀なケースのみだった。
しかし、911テロが起きてから、事情は一変する。
州兵は積極的に連邦軍に組み込まれ、イラク戦争やアフガニスタン紛争に派遣されるようになった。その数は一時的に正規兵を上回る場合もあるほどだったといわれる。
全米で50万人いる州兵は陸軍と空軍からなり、海軍はいない。陸上作戦が主な上記紛争地帯では便利な補充人員である。しかしそれはあくまでも政府から見た場合であり、本人たちは大変だ。職業軍人ではないため、休職場へ復職したときに、環境変化に対して精神的、肉体的に順応が難しいのはもとより、クレジットクランチ以来の悪化した雇用情勢下で不当に解雇されたりと、問題が多く発生している。
 
州兵募集はNASCARで長い間おこなわれていたが、二年前からインディカーにも触手が伸びた。
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(これは2010年4月、第二戦フロリダ・セントピートのメインストレートに停車する、”スポンサー様”トラック)
 
インディカーを見る若者に「アフガンへ行きましょう」とアピールしているわけだが、プレレースイベントでも州兵募集がクローズアップされるなど、やり方はかなりエグい。サーキット内の子供用イベント広場にはF22のかなり精巧な2〜3分の1サイズのモデル(子供が乗れる)が置かれ、登録オフィスもすぐ近くに開店、という具合だ。
 
ファンとの距離が近いインディカーだが、対テロ戦争の戦場という地獄の入口への距離も近い、というのが現状ではないだろうか。つまり、ドライバーがブリブリ走っても、ジャーナリストやカメラマンがパチパチ撮ってフムフムとレースモニターを凝視しても、アウトプットは間接的に職がなかったり生活に不満な若者たち……ビール片手にインディのレース中継を見ている彼らを戦場に送っているわけだ(アウトプット額は前者と後者ではかなり違うが……)。
 
フォーミュラニッポンやスーパーGTを自衛隊がスポンサードして、君も紛争地帯のPKOへ、と堂々と誘うことはあえないだろうが、アメリカの現状の一片を知る、興味深い事象である。
 
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インディカー第二戦フロリダ・セントピートの木曜夜(といっても、8時でもまだ明るい)、レースの開幕イベントとして街をあげてのパレードがおこなわれた。
引退者が散歩をするのどかな街が突然交通をブロックし、あたりに轟音が響きわたる。現れたのは電飾フロートや年寄りばかりのマーチングバンド。
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ミス地元やら、政治家やら、コスプレ少女にピエロ、2シーターのインディカーも現れた。
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そして登場したのがインディカーパイロットたち。琢磨はなにやら青山通り本社前にとまったアンチャンの風貌。
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S2000の助手席は松本さん、運転手は??? なぜヒゲそり跡が塗られている?
 
運転手さんを見て、この通りのすぐ先にあるピアで見かけた、地元名物のペリカンを思い出した。
似ている???
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フロリダ州セントピート(メキシコ湾)で、この不思議な魚を海辺の遊歩道から投網でとっているおっさんたちを発見したときは、ちょっと目を疑った。
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1メートルもない浅瀬。容姿はクロダイのようだが、はっきりとした縞模様はイシダイのようだ。しかしどこから見てもクロダイそっくり。
おっさんに名前をたずねてみると、Sheepshead だという。
「ひつじ頭?」と、こっちも頭を、いや、首をかしげてしまった。
どこから見ても頭部は羊に似ていない。聞けば、歯が羊のようだというのだ。
しらべてみたら、Sheepshead Seabream で、フロリダ半島に多く住み、メキシコ湾から南米北部、キューバなどに分布している鯛だとわかった。
しかしクロダイやシマダイ類も同じような歯をしていませんか? 名前の付け方がいい加減というか、ニュージーランドかどこかの田舎出身者がつけたとしか思えない。こんなに暖かい地方に羊もいないだろうし。
 
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で、おっさんたちは群れを探してセントピートの遊歩道をうろうろし、投網をひと投げすると、一度に二十匹ほどの「クロダイ」をゲットするのだから、もっとびっくり。12インチ(35センチ)以下は放流する義務がある、といいながら、適当に振り分けて持って帰っていくいい加減さもアメリカ人。
あのちかくのレストランで食ったマヒマヒは、もしかしたらこのおっさんがゲットした羊頭じゃねぇだろうな。。。
 
 
 
セントピートで全レース周回数4分の1で自滅した琢磨。リタイア直後の右フロントタイヤをガレージで激写。ボロボロです。コントロールが利かなくなってからもパスさせじと走った結果でしょう。
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スターティンググリッドではこんなふうにオーナーのバッサーに指摘されていたのに。「ほれ、あのイチコーナーでカミカゼアタックしちゃいかんぜよ」とでも言われたのだろうか。
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と、その前にコクピットへ入る姿。シールドカバーを外しています。
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そのあいだ、ピットレーン中央ではしめやかに一日遅れのプレレースイベントがおこなわれていた。クリントン元大統領の右で国家を歌うのはオバマ現大統領のジョン・セカダ(蝉ではなく、グロリア・エステファン(懐かしい!)とコラボとかしたあの歌手だぁ)。
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リタイア後、ピットから一歩も出ずに最後までモニターを見つめる悲しい後ろ姿。次のバーバーは大丈夫だろうか。。。。床屋ではない。一回走ったロードです。
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と、セントピートのメディアセンターで四日間隣席した琢磨追いかけカメラマン松本さんの人気ブログ風にやってみました……。松本さんがんばってね。

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