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#115.バケツ?ドラム?

今回のカスタマイズ・オーダーは、なんと「バケツでドラムが作れないか?」というもの。
コンサートの中で小道具としての使用とのことですが、一応叩いて音も拾いたいということで「楽器」としてもある程度の完成度を求められました。

まずは素材となるバケツの調達ですが、既存のドラムヘッドを使用(12" or 13")するためジャストサイズでなくてはなりません。
雑貨店、ガーデニング用品店などを巡りつつ、ネットで探し当てたのがこのバケツ。

イメージ 1

よくあるブリキのバケツですが、口径が30cmということで12"のヘッドがジャストフィットし、底部にかけての絞りも少ないためラグの取付けにも好都合です。

イメージ 2

このままではヘッド及びフープが装着できないため、持ち手の接合部分を取り外します。

イメージ 3

ラグ取付け用に穴あけ。

イメージ 4

ラグを取付け。
何分シェルが薄く歪みやすいため、小さめのTAMA Star Classic用ラグをチョイスしました。
底部にかけての絞りのため、テンションボルトがななめに入ることから、ガスケットを数枚挟みラグの高さと向きを調整しました。

イメージ 5

ヘッドとフープを仮に装着してみます。
かなり楽器らしくなってきました。

イメージ 6

最初に取り外した持ち手の接合金具をフープのアールに合わせて叩き曲げます。

イメージ 7

フープに穴あけし、持ち手を取付けます。
やはりこれがないとバケツに見えません。

イメージ 8

ひとまず完成!
問題は「音色」です。

イメージ 9

現状打面はドラムヘッドですが、ボトムに相当するのはブリキの底部です。
ローピッチに張ったヘッドの「ボン!」というアタックに続いて残るサスティーンはブリキの「バョ〜ン」という音。
なかなか面白い音です。
逆にブリキの底部をマレットで叩くとよりブリキらしいアタックに対しヘッドが共鳴し、これも捨て難い音色です。

しかし、クライアントの希望はある程度ドラム的なもののため、底部に穴を空けシングルヘッドにすることにします。

ところが、底部をすべて抜いてしまうと素材が薄いことから、強度が保てなくなる恐れがあります。
エッジ周辺を残し円形にくり抜くと折り返しを作るのが難しい(折り返さないと切り口の強度が低く、また手などを切ってしまう危険もあるため)こともあり、思案した結果・・・。

イメージ 10

六角形にカットしてみました。
折り返し部分も完全に折り返すと折れてしまうため、浅い角度で曲げ、切り口をヤスリで丸く仕上げました。

シェル自体がブリキでなおかつ底部のエッジ周辺部を残したため、ブリキ的な音色は多少残るものの、ドラムの音にかなり近づきました。


なかなかの難題でしたが、楽しいカスタマイズでした。


[ NASH / I ]

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