三毛猫にゃん太

不義理ばかりですまんですぅ〜!

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    前回の記事を読んでいただきありがとうございます。

    前の記事は今の飯舘村とその犬達がどういう状況にいるのかを

    説明したつもりなのですが・・なかなかデリケートな問題も含んでいるので

    それがちゃんと伝わる文章だったのか・・不安ではありますが・・




    きっと、可哀想と思ってしまう現実に

    胸を痛めてしまうことだから

    知るのも躊躇してしまう人もいると思うのです。

    でも4年9ヶ月前・・


    未曾有の大震災があって、その直後から、

    あの現場に立った人にしか知り得ない

    悪夢で残酷な状況を見続け・・

    それに目を背けずに必至に現地で命を救うために動いていた

    沢山のボランティアの方々がいて

    そのボラさんや、多くの物資などを支援してきた人達のお陰で

    今はその当時とはだいぶ変わってきているということを感じました。

    その今を少しでも伝えることができればと

    滞在時間が5時間ほどの短い時間だったけど

    前記事の続きをお伝えさせてください。



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    我が家から飯舘村までは、有料道路を使って

    およそ2時間ほど・・

    南相馬インターで降りて、その後・・

    くねくね山道を越えて行った先が飯館村です。


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    当初人の気配がほとんど無いのかと思いきや・・

    次々すれ違うトラックや工事車両が多くて・・

    今、この村には全国から除染作業などをする人々が

    とてもいっぱい来ているのです。


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    至る所に目につく、積み上げられた黒い塊。。


    除染で削り取られた土が入った黒い袋の多さ・・


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    その異様な光景に気持ちは重くなり

    この村の今がここに象徴されているような気がしてしまいます。


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    商店や郵便局もむろん閉まっていて

    役場にも人は居ません。

    でも、意外に人の気配が感じられるお家もあって

    無人で静寂だった村が、動き始めてきているようでした。




    なんとか唯一稼働していた自販機を1台見つけ・・


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    持って来たお弁当を車内で食べて

    約束のお昼に現場に到着。。





    実は今回ここへ行こうと思っていることをfukkoさんに話した時に

    「一緒に行く!」っと言ってくれて

    心細い気持ちにならずにすみました。






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    「福光の家」保護施設は想像していた以上に広く

    その向かいには寝泊まりできるくらいの倉庫のような建物もあって・・。



    この日は、千葉に住んでいてシェルターの代表である平山さんが、

    ボランティアツアーとして連れて来た

    3人のボラさんと合流しました。



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    何もわからくても突然行ってお手伝い出来る事は・・

    なんといってもワンちゃん達の散歩です!



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    これを我々とボラさんの5人で手分けして行ったのですが・・

    「犬達の熱烈な歓迎を受けるのでカッパと長靴が必須!」っと聞かされていたので

    我らはガッツリ着替えて準備万端でのぞみました!


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    今ここには・・

    一年前に、この施設のすぐ近くに空き家になっていた家を購入して

    山形から移り住み、

    シェルターに常駐している菅藤さんご夫婦がいて (この日奥さんは留守)

    むろん!居住は許されている地域ではないけど

    この地に住み世話をしています。



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    この菅藤さんの的確な指示の下・・

    1頭ずつ、リードに繋いだ子を手渡されます。


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    どの子を散歩したのか? 20匹以上もいると

    わからなくなってしまいそうですが・・

    こんな工夫がありますっ♪


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    ボードに書かれた四角の枠(=犬舎)の上の犬の名前のプレートを

    いったん全部枠外に出して・・

    散歩が終わった子のプレートを犬舎に戻していくことで

    ちゃんと間違わずにみんなが散歩できるのですっ♪


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    なるほどぉ〜っと関心しているそばから・・

    全員が「わんわんっ!きゃんきゃん!」と猛烈に吠え始め


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    早く!早く!!早くぅ〜〜っと

    鳴きわめく犬達の、強烈な声に心臓がバクバクしてきて

    その凄まじい声の迫力に、圧倒され尻込みしそうになります。


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    すると・・

    この子とこの子は相性が悪いから

    すれ違う時に気を付けて!っとか・・


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    この子達は一緒に行っても大丈夫!っとか・・

    この子は最初だけ引っ張るから・・とか・・

    この子は今ウンチが緩いから・・っとか・・

    噛む子はいないから安心して・・っなど・・。

    性格から状態までをしっかり把握している菅藤さんから

    それを1匹ずつリードを渡される時に各々伝えられます。



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    そして・・1頭あたり10分くらいねっ!っと・・

    言われ行くルートは自由。


    え?10分だけ?っと瞬間思ったけど

    この数の子達を満足させるまで連れていったら・・

    日が暮れてしまうから。。

    仕方ない事なんだろうなぁ。。っと思い直しながら

    リードを掴んだその瞬間っ!!!



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    ものすごいパワーで引っ張られ・・

    それは転ばないようにすることだけで精一杯なほどの激しい勢いっ!



    番犬だったせいもあるのだろうか?

    その力は半端なくて、さらに・・

    この10分の散歩を心待ちにして待ち続けているその喜びが

    爆発して興奮しているため、凄まじいパワーっ!!


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    ちなみにこの村で番犬として飼われていたワンちゃんの多くは
    散歩の定義はリードでするものではなく
    独りで自由に野山を駆け回って帰ってくるというものだったそうです。



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    とにかく転ばないようにと踏ん張り堪えながらも

    ぐぃぐぃ引っ張られて走り・・

    時折ウンチやオシッコをする時だけが

    カメラのシャッターをなんとか切れる状況で・・


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    撮った瞬間には突っ走られ、写真はぶれまくり・・

    ウンチを拾うためにしゃがむ事さえ難しく・・



    正直私自身、小中学の頃に中型犬を飼っていて散歩の経験はあったので

    平気だと思っていたその自信は簡単に打ち砕かれるような散歩でした!



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    でも・・

    鳴き叫び、飛び跳ね身体にぶつかってきて

    ひとたび、リードを掴むとものスゴい力で引っ張られ

    必至に力を振り絞ってリードを引くのですが・・

    そこに凶暴性があるわけではなく

    ただ・・ただ・・散歩がしたいだけで、この瞬間を待ちわびて

    歓喜している子だとすぐにわかりました。


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    嬉しくって!嬉しくって!たまらないっ!っと・・

    喜びを爆発させて走る姿に自然と・・・「よかったね!楽しいかい?」っと

    声をかけてる自分がいました。


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    でも・・10分という時間はあっという間で・・。。

    「さぁ・・帰るよ・・っ」と

    Uターンしなければならず

    それを分かっているように、戻ってくれる子と

    なかなか言う事を聞いてくれない子・・と・・


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    もっと走らせてあげたい気持ちを堪えて帰り・・

    また待っている他の子を連れて再び行く・・



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    こうやって・・

    6頭の子を散歩しました。




    とは言っても・・時間を見ながらの10分じゃないから

    やっぱりどうしてもその時間を越えてしまうんだにゃ。。


    でも・・それを見越して

    菅藤さんはきっと10分って言ってるんだろうにゃ。。

    そうじゃないともっともっと・・時間をかけてしまうから。。


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    とにかく順番を待っている子は・・

    柵から身を乗り出して訴え続けているから・・

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    早く行ってあげたい気持ちでいっぱいで

    「休んでいいですよ!」っと声をかけられても


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    そんな気には到底なれず・・

    筋肉が痙攣しながらも、がむしゃらに散歩をしまくりましたっ!


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    この大五郎は・・

    およそ1年くらい前に保護された子で・・

    この付近をウロウロしていた子でした。


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    いつの頃にチェーンを切ったのか、もしくは切れたのか・・

    それは不明だけど、自分の家を脱走して来た子です。
 


    見た目はこの図体だけど、性格はビビリちゃんで

    なかなか捕まらなかったそうですが・・

    首にはチェーンが食い込んでいて、首の皮が無くなるほど削げ、

    足には骨折の後もあって・・

    でも!今はこのシェルターに来て元気になりました♪


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    私が散歩したどの子も ものすごい力だったけど

    この大五郎の力には・・まったく太刀打ちできず

    ほとんど制御できなくて引かれるままの状態で走り続けました!

    でも、その負けるほどの力に対して、全く恐怖心を感じるものではなく・・

    骨折やチェーンが食い込むほどの怪我をしながらも生き抜いてきた

    この子のまっすぐな生命力の強さと、優しい眼差しに、

    じわぁ〜っと嬉しさが沸き上がってくる不思議な感覚でした。


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    「楽しいかい?嬉しいかい?」っと言いながら

    大五郎との散歩も終えて・・




    最後は、「サクラ」と「ボス」母息子


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    この二匹はみんなが居る犬舎ではなく

    向かいの建物の横にいる犬達で


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    大きな大きな身体とは裏腹に

    今までの子達とは違って

    なんと穏やかな散歩!



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    まさにこれが私の知る犬の散歩って感じで

    途中草を食べたり・・

    のんびりペースのふたりには、時間がかかってしまった散歩になってしまったにゃっ!    


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    こうして散歩を終えたのが14時半頃でしたが・・






    この短い散歩を、可哀想だと一瞬思ってしまう方も多いと思います・・


    聞けば・・この10分の散歩も思うように出来ない日もあるそうで

    当初は多かったボランティアの手が今は不足しているとのこと。。

    一人でこの頭数を相手し、さらにシェルターの掃除や雑用をこなしながら

    ケアが必要な子の元へ行ったり、別の場所の子達の給餌をして回ったり・・

    菅藤さん宅のワンニャンの世話もしたり・・

    それらを毎日しながら・・

    一人でやったら3時間以上はかかるであろう

    シェルターの子達の散歩を十分に行うことは

    かなり厳しいことだろうとゆうに想像ができます。


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    安易に・・散歩が満足に出来ない犬達が可哀想だと思ってしまうのは酷な事で

    動物達をただただ好きで、身を投げ打って、この放射線量がまだ普通より高く、

    黒い塊の残土があたり一面に積まれていて


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    居住制限区域とわかっていながらも住み

    ギリギリいっぱい世話をしている人に・・

    もっと散歩してあげて!っとは、そうやすやすと言えるものではありません。

    きっと菅藤さん自身が誰よりも一番、もっと散歩をさせたいと思っているはずだから。。




    我々のように散歩をするボランティアさんだけでも毎日いたら・・

    かなり負担も軽くなって、

    なんといってもワンちゃん達にとってもそれがいいに決まってます。



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    でも・・現在のこの場所では・・単純に自分の価値観を物差しにはできず・・

    この場所だけを見てものを考えると・・

    飼い主の居ない家に繋がれて残され、これから氷点下となる冬を迎え

    飲み水も凍ってしまう中を、独りぼっちでいる犬達よりは・・

    毎日人の手の温もりを感じ、他に仲間もいて、飲み水も氷が張っても割ってもらえて

    ご飯もしっかり食べれるわけで・・


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    そうやって比較した時には 同じ飯館村に残された犬だけど

    シェルターの子達はまだぜんぜん幸せなんだと思えてくるのです。

    きっと・・ボランティアさんが多く居た時には

    おそらくもっと散歩も長く出来ていただろうから。。


    
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    さて・・散歩を終えた後には・・

    この後日没までの短い残された時間でまだやらなければならないことがあります。

    それを効率よく行うために、
    
    その後二手に分かれて、菅藤さんとfukkoさんチームと

    平山さんチームで別行動になりました。




    菅藤さんと行動したfukkoさんは、

    飼い主さんから頼まれている豚のくろちゃんの給餌

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    病気がちな子のお家へ様子見に行ったり

    さらに菅藤さん家にも17匹の猫と5匹の犬達がいて

    この子達の散歩などのお世話もしたそうです。


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    そして、散歩が終わったシェルターにいる子達へご飯をあげたそうですが・・

    びっくりするほどのたっぷりの量に

    だから毛艶も良く、ふっくらしていて

    しっかり食べれてるんだなぁ〜っと納得したそうです。





    そういえば・・

    10分の散歩中に3回もウンチをする子がけっこういて

    それを拾うのも大変だったからにゃっ!





    聞けば・・ご飯などの物資は全国の支援者から届くそうで

    今必要なのは、このシェルターを維持していく資金と、

    犬達の医療費などお世話にかかるお金・・

    そして何より!一番欲しいのは不足しているボランティアさんのお手伝いの手

    これから冬になると現地に行きにくくなり さらにこの手が減ってしまうんだよにゃ。。



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    ・・で・・私はというと・・

    fukkoさん達とは別に、

    平山さんと3名のボラさんとで

    繋がれているワンちゃん達のお家へ向かいました。。


    そのことはまた次回に・・。。


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