三毛猫にゃん太

不義理ばかりですまんですぅ〜!

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      これまで・・


      「飯舘村のシェルターの犬達との散歩」っと書いてきましたが

      これで最後になります。

      では・・さっそく前の続きです。。






      さて・・シェルターの子達の散歩が終わった後は・・残された時間で・・

      飼い主さんが避難していて住んでいない家に

      今もまだ繋がれたまま残されている犬達のところへ 平山さんの案内のもと行きました。


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      最初に行ったお家には太陽くんというワンちゃんが居て

      偶然にも飼い主さんが世話をしに来ていました。


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      飼い主さんは太陽くんを避難先に連れてきて一緒に暮らしたいと願いながらも

      仮設の家には連れてくる事が禁止されているため

      こうして週に2回ほど1時間かけて会いに来てる方でした。



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      小屋の脇には、別のボランティアさんが作った太陽君の情報が貼ってあります。


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      これを見ると、今の健康状態や予防注射を受けた日も書いてあったりしていて

      他のボランティアさん達との連携にも繋がり

      ちゃんとお世話がされている事がわかります。




      そして・・ちょうど「飯舘村見守り隊」の方々も訪れていて

      飼い主さんと情報交換されているようでした。


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      この「見守り隊」というのは・・

      村で盗難などの犯罪を防ぐために震災後に結成されたもので、

      隊員は村が募集しており、その資格は避難している村民であることが要件で

      村へ通勤しながら日夜パトロールし防犯活動の仕事を行っています。

      震災で仕事を失った方々にとっては、

      この仕事があることで助かっている方もいるそうです。


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      防犯については他にも全国から来た警察官も警備をしていて

      この警察とも連携し、情報が共有されて不審者や不審車両がチェックされるようです。


      そして、ペットを残して避難中の住民からの要望により

      見守り隊がパトロールのついでに残された動物たちに給餌・給水もしているとのこと・・。


      この日、車を走らせていると、他でも見守り隊の人々をあちこちで目にしました。



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      このように保護・給餌ボランティアの他に、こういう人達が居ることを知り

      ひどく辛い現場も見る事もあるのではと覚悟していただけに

      少し胸を撫で下ろしました。




     この太陽君のお家の納屋には、猫ちゃんも居るそうですが・・

     残念ながら姿を見る事はできませんでした。


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     飼い主さんも、太陽くんとこの猫ちゃんが一緒に居る事で

     お互いの寂しい気持ちもかなり緩和されているとおっしゃってました。



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     次に向かったお宅は・・
     
     居るはずのワンちゃんが居なくて・・どこへ行ったんだ?っと

     心配が募りましたが・・

     この家で作業する方に聞くと・・

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     今この家は取り壊ししているのではなく、

     家主さんが住むために建て直しているとのことだったので

     きっと・・飼い主さんが、ワンちゃんを今どこかへ連れて行っているんだろうと思われました。


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     この家のように・・再びこの地に住もうと思っている方も居て、

     来春には役場も人が入ることになっており

     避難指示解除を再来年の春までを目標にして除染作業をしているそうです。(4月末の発表)

     しかしその除染作業も予定通りにはなかなか進んでいないようでしたが

     町へ戻る準備が始まっていることも感じることができました。




    しかし・だからといって・・

    全村民が戻るわけではなく、放射能の問題はやはり大きく立ちはだかり・・

    行ったこの日の線量は 0.37 マイクロシーベルト/時あり、(仙台や東京では0.03前後)

    あの黒い塊が積み上げられたこの状況の中、帰村すると言ってる人は12%ほどだそうです。








    そして次のお家へ向かう途中・・歩道にワンちゃん発見!


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     この子は歩道の横の家に住んでるワンちゃんで


     飼い主さんは現在住んではいけないと言われている中

     自己責任の下、住んでいます。


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     この子はとっても平和そうな顔をしていて

     あげるオヤツにほとんど見向きもせず、

     人が寄って来てくれたことに喜んでる子


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     やはりこうやって・・

     この土地では散歩の定義は自由に外で動き回るんだという現実も

     また・・この時垣間見た気がしました。


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     とっても表情もとろぉ〜んっとして穏やかなワンちゃんだったにゃぁ。。






     そして次へ移動している最中に・・

     なんと! 「前の車停まりなさい!」っと警察に職質されるという事態がっ!


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     平山さんの車が他県ナンバーであることで

     不信に思われてしまったのですが、

     実際本当にこうやって停められて・・

     しっかり警備が行われてる事も逆に実感することができました。

     しかも・・この警察官は和歌山から来ているとのこと!

     思っているほど見捨てられている土地ではないのかもしれないとも感じました。






     そして向かった次のお家は・・


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     立派な犬舎が4棟ありました。

     この頑丈な犬舎は、某ボランティア団体に寄せられた寄付で作られたそうです。



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     水の確認をすると、たっぷりとあって、

     そんなに汚れている様子もなく


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     カリカリも山盛り入っていました。


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     ただ、ワンちゃんの周りにある大量のウンチが気になり・・


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     取り除いてあげたくなって・・

     辺りを見渡すとスコップを2つ発見!


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     勝手にそれを使って、ウンチを取って遠くへ避けておきました。


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     今この子達にしてあげられる事は何か?っと・・

     こうして周っていると、それを自然に探してしまいます。


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     ほとんどの子達は我々が行くと喜んで抱きついてきて

     撫でて欲しいとせがみ愛情を求めてきます。

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     いっぱい撫でてあげることも・・

     この子達にはとっても必要な事なんだよにゃ。。


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     次の家では・・

     猫ちゃん発見!


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     じぃ〜〜っとこちらを見つめて様子を伺っている感じでした。

     でもガリガリ痩せている様子でもなく、

     毛並みも悪くない猫ちゃんで・・


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     今は、色んなボランティアさんなどがちゃんと見回っていることで

     きっと、ご飯を食べれてるんだろうにゃ。。







     そして日が落ちる前に最後に向かったのは

     ちょっと離れたところにいるラブラドールの女の子



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     張り紙を何度貼っても、未だに飼い主さんと連絡がつかず、

     話をすることも出来ていないそうで・・

     飼い主さんがどの程度のペースで来ているかも不明


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     犬小屋の前の納屋の方には藁が敷かれていて

     そこにカリカリや水もありました。

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     でも!ここの水もあまり汚れている感じはなくて

     ごく最近誰かが訪れている気配がありました。

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     このお家はなかなかボラさんの手も届きにくい離れた場所らしいのですが

     ラブちゃんの身体をみると、けっこうふっくらしています。

     もしかしたら、飼い主さんが今は頻繁に来ているのかもしれませんが・・

     玄関の扉やポストにはだいぶ前の行政からの連絡事項伝達のための紙などが

     挟まれていたりするのを見ると

     どのくらいのペースで来ているのか?それも定かではありません。


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     この子はオヤツをあげても、

     最初は小屋の中に持っていって置いてきてしまい


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     食べ物より人の愛情が欲しくてたまらないという感じで

     喜んでみんなに愛想を振りまいて、撫でて欲しいとせがみます。


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     この日案内されてまわった数軒だけをみると・・

     食べ物より人の手のぬくもりが欲しい子が多い印象でした。


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     平山さんはこのラブは4年に数回ほどしか

     散歩がされていないはずだとおっしゃっていて

     それを聞き一人のボラさんが・・なんとかワイヤーを外そうとしてみると

     「あっ!取れた!」っと意外に簡単に外すことができて

     この子と散歩をすることが叶いました!


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     でもラブは喜んで突っ走るのかと思いきや・・

     そうではなく・・おいで!っと逆に誘導して歩くという感じで

     それがどうしてなのか?とっても不思議でした。


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     散歩中も穏やかな表情は変わらず、こうやってみんなで一緒にいることを

     喜び噛み締めている印象でした。


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     この家の周りにはほとんど民家もなくて

     仲間も居なくて、飼い主さんも居ない・・あまり人も来てくれない・・

     その想像を絶する孤独感に4年以上も耐え続けてきた彼女の精神状態が

     やはり相当参っているのではないかと思ってしまいます。


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     すでに足が弱っている様子も見られ・・

     飼い主さんが住んでいないことで間違いなくこの子は寿命を削り

     これ以上はもう限界なんじゃないか・・っとさえ頭を過ります。

     この冬が・・さらに追い討ちをかけてしまったら・・



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     この穏やかな優しいラブと別れる時には・・

     「やっぱり帰っちゃうんだね」・・っと言ってるような寂しそうな姿に

     どうしようもなく切なくなって、


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     がんばるんだよ!・・元気でいてね・・っと

     強く願わずにはいられませんでした。
     
     
     また明日来るから!っと・・言えない・・この辛さは

     胸を掻きむしられます。



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     また4度目の厳しい冬がやって来ようとしていますが・・

     小屋の中には何もなくて、毛布くらい敷いてあげたくなるけど

     毛布は雨や水分などによって凍ってしまい

     氷のようになって毛布の役目を果たさずに、かえって

     小屋の中にいられなくなるそうです。

     やはりその現場には、我々の普通の考えが通用しない

     数々の事情も存在していることも知りました。



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     今この飯舘村には、当初ボランティアで入ったある方が

     くまなく歩き回って作った手書きの貴重な地図があって

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     これが多くのボラさん達を手助けし、

     この地図のもとに、まわってお世話をしてきたそうです。

     
     車が通れないような道なき道をも入っていって

     犬猫達が居るところを突き止めて、作られたその地図は

     この村の多くの命を救ったに違いありません。


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     その沢山のボラさん達の努力のお陰で・・

     残された犬猫達の食事もかなり行き届いている事が

     ワンちゃん達のふっくらした身体や毛並みから感じる事もできました。     


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     だけど・・それは運動不足で健康状態がいいというものではないと思います。

     そしてこれからの氷点下の寒さで、飲み水が凍って摂取できなくなる過酷な日々が待っています。


     中には鬱になってしまった子もいるそうで・・

     人と一緒に住めなくなった彼らにとって

     飼い主さんがいつも居てくれない寂しさは

     心を衰弱させ体も弱らせていって

     なんとか食べ物をもらうことで、命を繋いでいるだけ・・。


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     最近は人の気配が感じられるようになってきたけれど

     それ以前は、生活音が無い静寂の中で繋がれたまま取り残されていて

     その精神状態は想像をはるかに越える淋しさだったはずです。




     仮に沢山置かれた食べ物さえも

     飢えるイノシシやネズミや多くの他の動物達に食べられてしまう

     そんな中を生き抜いて来たこの子達の生命力はものすごい強さだけど・・


     すでに多くの仲間達が命を落としていったその過酷な環境で

     命を削りながら、飼い主さんがひたすら帰ること待ちわび

     4年以上も生きてきた彼らにも・・限界はあります。




     どうかっ!

     早く!一日も早く!飼い主さんと一緒に暮らせる日が来て欲しい

     そしてその日まで、運動不足でちょっと太ったとしても

     それでもなんとか生きていて欲しいと

     今のこの子達を見ていると、唯一それだけでも叶えてあげて欲しい。。





     この4年9ヶ月頑張って耐えてきたこの子達が

     また飼い主さんと一緒に暮らせる日が必ずや訪れてくれますように・・

     心の底から喜べて安堵し穏やかな日が戻ってきてくれますように。。



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     この子達を支えてきた多くのボランティアさん達に

     畏敬の念を抱くとともに、

     また4度目の厳しい冬が巡ってきて

     それは犬達だけじゃなくボランティアさんにとっても厳しい冬であるはずです。




     「福光の家」で頑張っている菅藤さんも

     不足しているボラさんの手が、やはり雪によってさらに少なくなってしまうと

     おっしゃってました。

     このシェルターへ車で来れない方のために

     福島駅からJRバス(川俣高校前行)で終点まで来ていただければ

     送迎もしてくれるそうです。




     マンパワーが少しでも増えてくれますように。。








     もう・・あの日から1週間が経ちましたが・・

     今日は散歩が出来たかなぁ。。

 



     帰って来た翌日は、これまで経験したことのないほどの

     全身の筋肉痛で、動く度に唸っていましたが・・

     その痛みを嬉しいと感じる自分がいました・・



     あの子達が喜んでくれた証だからにゃ。。。


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