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今日の産経の「正論」に筆者の考え方にあまりにドンピシャリの論説が載っていたので掲載する。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091030/plc0910300315001-n1.htm
↑全文をお読みいただきたいが、注目すべきは特に以下の引用部分だ。
『 (前略)日米関係が対等であるかどうかは、先方にも言い分がある。アメリカには安全保障のコスト負担において日米が対等でないとの認識が存在する。日本はそのことに若干無頓着である。給油中止や普天間県外移設の議論を進めれば、もっと大きな安全保障上の「役割」と「責任」を日本に期待する声が出てもおかしくない。これに同意すれば日本は今より重い負担をすることになりかねない。逆に反発・拒否すれば、日米同盟基軸からアジア重視へシフトし、米軍基地を嫌い、核の傘からの離脱を望み、核の先制使用禁止を唱え、その一方で世界の安全保障維持のための責任分担は渋る日本というイメージが広がるだろう。(後略)』
この方のお父さんの本はよく読ませてもらったが、文才の遺伝かまた弁護士歴も長い所為か理路整然とミンス連立政権の唱える「日米対等外交」の問題点をまとめている。「対等」の捉え方が真逆の価値観が米国議会や米政府首脳に存在している。つまり日本の戦後高度成長と東アジアの安全保障は米軍が担保してきたからこそ成り立ってきたのだという、ひところ米議会で叫ばれた日本の「安保タダ乗り」論を蒸し返すことになる危険性があるということだ。筆者の言う米国への「思いやり予算」と呼ばれるみかじめ料を払わされている理由が要約されている。
昨日、ライス在日米軍司令官が岡田外相と北澤防衛相が普天間基地移転問題で会談協議した。
『米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)への移設問題で、岡田克也外相と北沢俊美防衛相は29日、外務省でライス在日米軍司令官らと会談した。外相は、自ら提案する米軍嘉手納飛行場(同県嘉手納町など)への統合案について米軍側から説明を受けた。司令官らは運用上の問題などから困難との、従来通りの見解を伝えた。』http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091029-00000156-mai-pol
ライス司令官の考え方が良くわかるインタビュー記事が朝日に載っていた。みかじめ料、つまり日本の負担コストに対する考え方を正直に発言している。
『【同盟の日本側負担】 (日米同盟は)日本にとってものすごいバーゲンだと思う。米国との同盟を通じて日本が手にしている防衛力は、日本の国防支出の何倍にも相当するものだ。それが航空機であれ、艦船であれ、米国は最新鋭のものを日本に前方展開する能力と意思を持っている。たとえばステルス戦闘機F22だ。日本国内に常駐はしていないが、(随時、日本に)前方展開することで、有事の際には日本との同盟のために使えるようにすることを示している。 』http://www.asahi.com/politics/update/1029/TKY200910280426.html
ライス司令官は爆撃機乗りからのたたき上げの空軍出身司令官だ。空軍基地の嘉手納に海兵隊基地の普天間の部隊が一緒になった場合の統合管制運用の難しさは当然理解しているだろう。トップまでたどり着けば横田基地が司令部だが現地レベルでは命令系統が異なる2つの組織が、緊急時の離発着などを管制するのはルーティンが行われなくなるし、それだけ事故に繋がる可能性が大きくなることは素人でも考えればわかる。昨日は司令官はプレゼンボードまで使って、お花畑脳の外相、防衛相に説明したそうだ。岡田外相は在日米軍には4軍の命令系統があることも知らなかった可能性がある。
確かに画像にあるように沖縄の基地面積は異常である。県外に移設ももっともな主張と考える。しかしメディアでは在日米軍基地の7割が集中しているとよく言われるが、実際は3−4割というところだ。佐世保、横須賀、岩国、三沢などの自衛隊との共用基地面積を分母に入れずに発表している。在沖縄の米軍基地問題を補強するための情報操作と言っていいと思う。また基地周辺の商業、基地従業員の雇用、基地地主の賃貸収入の補填をどうするかという移転によって予算が増えたり雇用が失われたりする問題が残ってしまう。JALを一度つぶしてオープンスカイ政策を取り入れ、各国のバジェット航空を乗り入れさせカジノを許可するくらいは最低必要になる。
『一方、民主党の喜納昌吉参院議員ら与党の県関係議員は29日、国会内で防衛相に普天間飛行場の硫黄島への移設を要請した。』http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091029-OYT1T01092.htm
↑このような意見を言う議員もいるが、これは海兵隊のヘリを中心とした前方展開能力を維持するための基地を1000キロ以上下げろという意味なので、中国の台湾武力併合への抑止力を弱めるための要請といっていい。
オバマ大統領来日までに、閣内統一で基地移転問題を落ち着かせることができるのか?
来日キャンセルの話まであるようだ。
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