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5月29日
5月19日が一斉逮捕だったので、毎年このころに集会がある。
5年ぶりに参加。
今年はアレフの荒木さんがゲスト。
開始ぎりぎりに着いて後方の席だったのだが、斜め前の席にいた華奢な男性が荒木さんだった。
荒木さんの講演のテーマは「『狼煙を見よ』を読んで」
松下竜一さんの『狼煙を見よ』をはじめ数冊の著書を読んでのお話。
「結果」からではなく「はじまり」から。
東アジア武装戦線のメンバーのそれぞれの出会い。
そして荒木さんとオウムとの出会い。
反日思想についての解釈は、シンプルでわかりやすい、的を得たものだった。
とてもまじめな、頭のよい人だと思った。
東アジアとオウム事件とは、なぜか今まで私の中では結びつくことはなかった。
結果として無差別に多くの死傷者が出た点では同じなのだけど。
いわゆるオウム新法が制定されるとき、これはオウムにだけ適用されるのだから問題ない、過去の例で言えば東アジアであるというような国会答弁があったという。
そして、事件当時のマスコミの過熱した報道振りも酷似していた。
それから、三菱爆破事件によって、犯罪被害者救済制度ができた。そして、オウムの場合は新法で適用されているのだろうか?
「自分をごまかさない生き方」というのが印象的だった。
その後にドイツ文学者の池田さんの話。
そして、獄中や再審請求の様子。

でもずっと一番気にかかっていたのは大道寺将司さんの病状。
交流紙『キタコブシ』で、大道寺さんの体調が思わしくない、というより深刻な状況にあることを知っていた。でも報告を聞くに、ますます厳しい状況のようだった。当日のパンフレットにも大道寺さんからのメッセージはなかった。
私と大道寺さんの「出会い」といえば、松下竜一さんの『狼煙を見よ』だ。
前の職場で働き始めたとき、ボランティアのお母さん方が松下竜一さんの著書を扱っていて、松下竜一さんを知った。
『狼煙を見よ』において、当時の私と同年代の大道寺さんたちが爆弾闘争に走った経緯が松下さんによって書かれていた。そして、とても共感した(爆弾闘争にではなくて)。
そのころから『キタコブシ』を読み始めたから、もう10年にもなる。

確定死刑囚であるからといって、きちんとした治療が受けられなくてよいのか。
他の確定死刑囚についても、衰弱死を待っているとしか思えないという、配偶者の訴えがあった。どのような治療がなされているのか、なされていないのか、全く情報が出ないという。
確定死刑囚だけではなく、受刑者の医療処遇についても、拘禁が優先され、医療は後回しにされている。
ある受刑者に対して、生命に危険がある重い病気であり、受け入れる病院もあり、その旨の医師の診断があっても、刑の執行停止(482条)が認められないという。
明らかに「刑の執行によって、著しく健康を害するとき、または生命を保つことのできない虞があるとき」(482条1号)にあたると思うのだが。
彼がこれにあたらないのであれば、いったい1号に当たる場合ってどういう場合なんだろう。
骨抜きの受刑者処遇法はこのままであってはならない。

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