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「古事記」を一通り書き終えた時点で、周囲の環境が一層めまぐるしく変わり出し、
何時書き込めるか分からなくなって来ましたので、かろうじてPCに向かえる現在のうちに
「古事記」と並ぶ神話の世界である「日本書紀」について書いておこうと思います。
「日本書紀」は「古事記」が物語形式で書かれているのと違い、漢文を用いた記録的な色彩の濃いものです。
これは「日本書紀」が海外を意識して国内外の様々な出来事を書き留める資料としての役割も担っていた
ためでしょうが、余りに諸説を入れ込みすぎて文章のつじつまが合わなくなっている部分が多々ありますね。
そのため、本文以外に諸説がその都度記載されているところに特徴があります。
「一書に曰く・・・」というものですね。
中国の陰陽道を用いてこの世のなりたちを説明しようとしている部分から書紀は始まります。
神代の時代
天地開闢のとき、天地は陰陽の区別もつかない混沌の世界でした。
そこに神々が登場します。
最初に生まれたのは国常立(クニノトコタチ)国狭槌(クニノサツチ)豊斟渟(トヨクムネ)の3柱です。
この3柱の神は、陽気を受けながら登場したので純粋な「男神」であるとされています。
その後で、「古事記」にも登場するイザナキ・イザナミが誕生して神生みをするのですが
違いは、最後までこの2柱の神で神を生んだとされているところですね。
古事記ではアマテラスやツクヨミ、スサノヲなどがイザナキ一人の禊によって生まれたとされていました。
でも書紀ではイザナキとイザナミが最後に天下の主を得ようとして2柱で生んだとされています。
天には月の神と日の神が送られました。
古事記と違い書紀では「高天原」とか「黄泉の国」という概念は採用されておらず、黄泉の国の代わりに
「根の国」が登場します。
なので、有名なイザナミが火の神を出産するときに大火傷を負って命を落とした話や、イザナキがその
妻を追って黄泉の世界に向かうといった話は本文に出て来ないんです。
「一書に曰く・・・」の一説として書かれているのみなのでした。
スサノヲが根の国に向かう部分では古事記と一致する部分が出て来ます。
根の国に行くよう命じられたスサノヲは別れの時、そのことを姉の天照大神に伝えようと姉の下へ向かいます。
しかし、大海や山々を震わせながら登って来るスサノヲを見た天照大神は邪な考えがあって登って来るのではないかと
疑うんですね。
スサノヲが男神を生んで身の潔白を証明したところまでは良いんですが、その後で大暴れをしだします。
その時、天照大神は織機で怪我をしてしまいました。
それに怒った天照大神は天岩戸に篭ってしまうんですが、この辺りは古事記と大抵の部分で一致します。
ヤマタノヲロチをスサノヲが退治する部分も大体一緒なので割愛しますが、スサノヲが降り立った場所は
出雲ではなくて安芸国(現在の広島県)となっています。
スサノヲが助けたクシナダヒメとの間にオオアナムジという子供を造ったのですが、この子が後に
「少彦名」と共に天下を造るんですね。
スサノヲは須賀の地に降り立ち、オオアナムジの為に宮を建ててその宮をアシナヅチとテナヅチに任せ
自分は根の国へと向かったのでした。
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やっぱり比較して読み進めると面白いですよね。昔、どうにか二つを読み比べてあれこれ自分なりに解釈した事を思い出します。
2007/5/23(水) 午前 5:50 [ - ]
まるちゃんも幅広いですよね〜日本書紀はどっちかというと対外向けですよね。じっくり読むと矛盾点が多くて、「誰が編纂したんだ〜!」と・・・
2007/5/23(水) 午後 6:54