古代出雲と神話の世界

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国譲り

オホクニヌシが国造りを終え、しばしの優雅な時を過ごしている頃・・
高天原ではその繁栄を眺めては、何とか奪い取ってやろうと計画が進められていたんです。

それはアマテラス・・ちょっとイメージと違いますかね・・
アマテラスは、繁栄している葦原の中ツ国は自分の子供が治めるべき!として
御子であるアメノオシホミミを下界へ使わそうとします。
しかし、御子は途中の天浮橋から下界を見下ろしたとき、下界で神々が暴れているところを
見てしまい、怖ろしくなって引き返して来てしまいました。

そこでアマテラスはオホクヌヌシと交渉させる為、アメノホヒという神を送り込みました。
でも、このアメノホヒ・・オホクニヌシに懐柔されて向こうの味方になってしまった。
アマテラスは次にアメノワカヒコという神を送ったんですが・・この神
勇んで地上に降り立ったものの、オホクニヌシの娘シタデルヒメに出会った途端・・
一目惚れ!「もう高天原なんかどうでもいいや〜」てなことで、シタデルヒメを妻に娶り
「何なら私がオホクニヌシ様の跡でも継いで・・」みたいな・・
変わり身の早い神だ・・・

アマテラスは「いい加減に、自分の役目を思い出せ!」とキジのナキメを使者に送りました。
ところが、その情報がアメノワカヒコに伝わって逆に弓矢でナキメを射殺してしまいます。
完全な裏切り行為ですね。三国志の世界に似てます。
そのナキメを射抜いた矢は遠く高天原に居るタカミムスヒの元まで飛んでいきました。
タカミムスヒは、血の付いたその矢がアメノワカヒコのものと知ります。

「もし、アメノワカヒコが邪な考えを持っていないのなら当たらず、邪な考えであるなら
当たれ!」と念じてタカミムスヒは高天原から矢を放つんですが、これが見事に寝ていた
アメノワカヒコの胸を差し貫いてしまいます。

さて物語はここから、アメノワカヒコの葬式の場面へと移ります。

この葬儀には高天原からも参列者が出向いたんですが、その参列者の中にアメノワカヒコの
家族も含まれていました。
その家族はびっくりします。
葬儀に来ていたシタデルヒメの兄の顔があまりにもアメノワカヒコにそっくりだったのです。
本当は違うのに、家族と間違われたシタデルヒメの兄アヂシキタカヒコネは怒ってしまいました。
思い切り喪屋を蹴り飛ばした、その喪屋は遥か彼方へ飛んで行き・・・
その喪屋が現在の岐阜県にある「喪山」になったということです。


葦原の中ツ国・・これは説明するまでも無く出雲の地ですね。
何故、出雲がその時代にそんな重要な土地だったのでしょう?
土地も山ばかりで、産業というものも無くおおよそ繁栄という言葉は
似つかわしく無かったと思います。
ここで重要なのが、以前掘り出された大量の銅剣や銅鉾類・・
それまで全国で出土された総数を上回る数が一度に掘り出されました。
これは何を意味するのでしょう?
出雲は祭祀を執り行う最も重要な地域だったのでしょうね。
まるで、世界の中心が出雲であるかのように書かれた「記紀」の世界・・
出雲を恐れて全国に建てられたと言われる神社の数を見ても
これが本当であろうと思わざるをえないのです。

次では、なかなか手に入らないことに腹を立てたアマテラスが武神を送り込みます。

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国造りと子造り

オホクニヌシはスサノヲから国を造るよう命じられました。
古代では国は二人で造るもの・・・と考えられていたようでオホクニヌシは
一緒に国造りをしてくれる神を迎えに行きます。

その神は小さな神でした。
美保関に漂うガガイモ(ガジャイモはとんねるず)という小さな実で出来た
船に乗って来たのはスクナビコナという神です。
小さな船に乗った神・・で思い出されるのは「一寸法師」「桃太郎」など・・
これらの童話は、このスクナビコナの神話を題材に作られたものと考えて良いでしょう。

さて、仲間が出来たオホクニヌシは二人で次々と国を開き、領土を拡大していきます。
ところが、相手のスクナビコナは途中で何故か常世国へと旅立ってしまうんですね。
さあオホクニヌシは困った・・途方に暮れて海を眺めていたら、そこから海を照らして
一人の神が現れます。捨てる神あれば拾う神あり(違)
彼の言うことにゃ、「私を祀って大事にしてくれるなら、共に国造りをしようじゃないか!」

オホクニヌシは希望通りに、三輪山の山頂にその神を祀ってあげます。
さあ、国造りを再開だ!・・・で、遂に豊かな国造りを完成させましたとさ・・

で終わっては子造りの話が何だか分からないですね^^;
国造りの最中に、オホクニヌシはあちらこちらで子造りにも勤しんでました^^

最初はヤガミヒメに求婚して、その後スセリビヒメにも求婚して・・
立場的にはヤガミヒメの方が上なんですが、スセリビヒメは嫉妬深かったようで
それを恐れてヤガミヒメは故郷の稲羽へ、子供を置いたまま帰ってしまいます。

オホクニヌシは高志国に美しいヌナカハヒメが居る・・と聞いたものでわざわざ
会いに行くんですが一度は断られます。でもあきらめない!
彼女に求愛の歌を送り、なんと次の晩には結ばれます。

スセリビヒメは嫉妬に狂うんですが、そこで考えた。
「いつも怒ってばかりでは、あの浮気性は直らない。ちょっと戦法を変えてみよう」
ある日、旅立とうとするオホクニヌシに、優しく自分の切ない気持ちを歌に託して
送りました。
オホクニヌシはちょっと驚きましたが「そんなに私を愛しているのか〜」と
その日は二人・・・盃を交し合って甘い世界へ・・・

しかし・・・この出来事の後も各地でオホクニヌシの子供はどんどん増えていきました。


参考  スセリビヒメがオホクニヌシに送った愛の歌

      ヤチホコの神よ わたくしのオホクニヌシ様

      あなた様は殿方様でいますゆえ 歩きめぐる 島のあちこち

      かきめぐる 磯の崎ももらさずに 若くしなやかな妻をお持ちのことでしょう

      あたくしなどは おなごですゆえ あなたの他に殿ごは持てず

      あなたの他に 夫などいない

      綾織り仕切りに ふんわりかこまれ 絹のしとねも やわらかに

      草布しとねも さやさやとして

      淡雪に似た わが若き胸のふくらみ

      真白き綱にも似た わが腕を そっと抱きしめ

      やさしく撫でていとおしみ 

      なめらかなわが手と たくましいその手をさし巻いて

      からめた足ものびやかに 尽きぬ共寝もなさいませ

      さあ おいしいこのお酒 どうぞお召し上がりを



う〜ん・・・書いてて恥ずかしくなってくる素晴らしい歌だ!!

オホナムジはスサノヲの居る根の堅州へと辿りつきました。
そこで、まず出会ったのがスサノヲの娘である「スセリビヒメ」です。
二人が出会ったその日から、恋の花咲く事もある。・・パンチでデート・・

スサノヲはオホナムジに寝室をあてがったんですが、これが「蛇の室」
部屋中ヘビだらけ!
これを見ていたスセリビヒメは影から、蛇を静かにさせる布をそっと渡して
オホナムジを助けてくれました。

次の日に寝室としてあてがわれたのは・・今度は「蜂とムカデの室」
ここでもスセリビヒメが与えてくれた布の力でオホナムジは助かったのでした。
しかし、まだまだスサノヲは試練を与えます。(なんで?)
ある日、スサノヲはオホナムジを草原に連れ出すと鏑矢を遠くに放ち、
「おい!オホナムジはあの矢を拾って来い!」と命じます。
オホナムジが拾いに行った後、なんとスサノヲは草原に火を放ちました。

流石のオホナムジも、この時ばかりは死を覚悟したんですが今度はネズミが助けてくれます。
いつの間にか現れたネズミが「内はホラホラ・・外はスブスブ・・」と呟くのを聞いた
オホナムジはそのネズミが居た場所を踏んでみました。
すると、そこには大きな穴が!
オホナムジはその穴に隠れて迫り来る火から逃れることが出来ました。
おまけにそのネズミは、スサノヲの放った矢まで探して来て渡してくれます。

助かったオホナムジですが、次にスサノヲは「私の頭のシラミを取ってくれ!」
と命令します。しかし、頭に付いていたのはシラミなどでは無くムカデだったんです。
オホナムジが困っていると、そこにスセリビヒメが現れ椋の実と赤土をそっと渡しました。
オホナムジは椋の実を噛み、赤土を口に含んでペッと吐き出します。
見るからにムカデを噛んでは吐き出しているように見せて、この難も逃れることが出来ました。

オホナムジも「このまま此処に留まれば、いつか殺されてしまうだろう」と思い
スセリビヒメとの逃避行を計画します。
まず、スサノヲが寝たのを見計らってオホナムジはスサノヲの髪を束ね、柱に結わい付けます。
次に部屋の入り口を大きな岩で塞ぐと、スサノヲが持っていた宝の琴、生太刀、生弓矢を奪って
スセリビヒメの手をとり、逃げ出しました。
逃げている最中に誤って琴の音をたててしまい、スサノヲに気付かれてしまいますが、
スサノヲは柱に髪を結わい付けられて動けません。
二人は逃避行に成功します。

スサノヲは追いかけて黄泉比良坂まで来ましたが、遂に二人を許すことにします。
「二人で行くことを許すがその代わり、この先に居る八十神をその太刀と弓矢で倒すのだ
そこで、お前達に名を与える。オホクニヌシとウツシクニタマだ」

大国主命の誕生です。
これで、オホナムジはオホクニヌシとして地上を統べる神としての地位とスサノヲの娘の婿
としての地位を手に入れたのですね。

オホクニヌシは結局、八十神を倒しこの出雲を平定して中ツ国の王として君臨することに
なるんですが、八十神とは誰なんでしょう?
多分、この地方に住む豪族だったのでしょう。古代出雲での権力闘争が、この物語の根幹に
あるのではないか・・ということは容易に推察出来ますね。

後に、大黒天とも呼ばれるオホクニヌシは農業と縁結びの神として広く信仰されるように
なっていくのでした。

さて、次は浮気性のオホクニヌシが国造りの最中、各地で子孫を増やし、妻である二人の
神の板ばさみ・・というちょっと困ったお話。

稲羽の白兎

有名な稲羽の白兎です。
余りにも有名なんで割愛しようかとも思ったけど、勢いってことで・・

隠岐の島(沖の島?)に居た兎は本州に渡るために考えたあげく、ワニ(鮫のこと)
を騙すことにしました。
兎が通りかかったワニに「どっちの仲間が多いのか比べようぜ〜」と持ちかけて
ワニの数を数えると称してワニを島から本州の気多まで並ばせて、その背中の上を
渡って行きました。「へっへっへ、あと少しで渡れるぜ」という所まで来たときに
安心したのか、ついうっかり本当のことを喋ってしまいます。
さあワニは怒った!ワニ達は「騙したな〜こんにゃろ!」と兎の皮を剥いでしまいます。

兎は体中が痛くて堪りません。大声で泣いていました・・そこへこの近辺に住んでいる
八十神が通りかかりました。
何故、ここを歩いていたかというと、彼等は稲羽に住むそれは美しいヤガミヒメに結婚の
申し込みに行く途中だったんですね。
この神々、性格がちょっと悪かった。
兎に「よし、いいことを教えてやろう。潮水を浴びて風に吹かれたら治るよ」とウソを
教えたんです。兎は信じてその通り実行したんですが、皮はめくれるわ痛みは強くなるわ
えらいことになってしまった。七転八倒のた打ち回っていると
そこに通りかかったのはオホナムジ。実はオホナムジは先程の八十神とは兄弟の間柄なん
ですが、一人だけ疎外されていたんですね。
袋を担いで登場したことで、使用人のような身分だったことが分かります。

でもオホナムジは優しい神でした。「それではまず、真水で身体を洗ってその後に蒲の穂
にくるまりなさい。そうすれば治る」と優しく教えてあげます。
その通りにして、治った兎がここで予言をします。
「私を騙した悪い八十神達は、絶対にヤガミヒメと結婚することは出来ないであろう」・・と

はたして、ヤガミヒメはその予言通り八十神達の求婚を拒み「私はオホナムジ様と結婚します」
と言われました。八十神達は気分が悪くてしょうがない。
八十神達はオホナムジを山に誘き寄せると、赤い猪に見せかけた真っ赤に焼けた石をオホナムジの
頭上から落として殺してしまいました。

この事件を知ったオホナムジの母は大層悲しみ、何とかしようと蛤の女神であるウムギヒメと赤貝
の女神のキサガヒヒメに相談しました。
この二人の女神は自分の殻の粉末とウムギヒメが出した乳色の水を混ぜた膏薬をオホナムジの母に
渡します。その膏薬を塗るとオホナムジは息を吹き返しました。

生き返ったオホナムジは母の薦めで木国(和歌山県)へ逃げたんですが、あの悪い八十神達は生き
返ったのを知って追いかけます。しつこいですね〜
今度は大木にオホナムジを挟み込んで殺してしまいました。でも、あの軟膏でまたまた復活!

母は「この先、命を狙われないようにスサノヲの居る根の堅州に逃げなさい」と助言し、
オホナムジもそれがいいと、根の国へ向かったのでした。
でも、そこでも様々な試練が待っているとはオホナムジに分かる筈もありません。


ここまで読んで分かるように「稲羽の白兎」の章は兎では無くオホナムジが主人公なのです。
兎はあくまで、その他の脇役だったんですね。物語の一部分だけが誇張されて現在のような
認識になってしまいました。
東南アジアなどで同じような話がありますが、そちらではバンビが騙すことに成功してうまく
渡ってしまってます。精神性の違いもありますが数多く似た部分もあるので、この話は海外から
の伝播を元にして作られたもの・・という説が一般的になってきています。

ヤマタノヲロチ

前回、アマテラスとした大喧嘩が元でスサノヲは高天原から追われてしまいます。
持ち物は全部没収され、髭や爪の先まで切られて悲惨な格好で歩いていたんですが
さすがにお腹がすいたので、オホゲツヒメを訪ねて何か食べさせてくれるようお願いします。

オホゲツヒメは自分の身体の色んなところから食べ物を出しては調理してあげました。
しかし、その様子を見ていたスサノヲは「穢れた食べ物を出すつもりか!」と怒って
オホゲツヒメを殺してしまいます。ここから五穀の誕生になる訳です。
死んだ姫の頭からは「蚕」両目からは「稲の種」耳から「栗」鼻から「小豆」尻から「大豆」
そして・・大事な部分(?)から「麦」が生まれました。

何故、姫の死によって生きていく為に必要な食べ物が生まれたのかというと、作物は一度
刈り取られても翌年には新芽が芽吹き、新たな食料となる・・という自然界の法則を書き
記したものだと言われています。

その後地上に降り立ったスサノヲは出雲国で、ある親子に出会います。
「怪物のヤマタノヲロチに娘を生贄として差し出さなければならないのです」
この娘がクシナダヒメですね。聞けばヤマタノヲロチは八つの頭と八つの尾を持ち、腹は血が
滲み出て真っ赤にただれ、その大きさは谷と尾根を八つ渡すほどだと言います。
「よし、まかせなさ〜い!」スサノヲはクシナダヒメを櫛に変えて自分の髪に差し、まず両親に
強い酒を沢山作り、八つの門を持つ垣を作らせました。それぞれの門に祭壇を設け、それぞれに
酒樽を置きます。

しばらく待つと、ヤマタノヲロチが酒の匂いに惹かれやって来ました。ヲロチは八つの頭をそれ
ぞれの酒樽に突っ込んでぐいぐいと飲んでいます。
ヲロチが飲みすぎて寝てしまった頃、スサノヲが現れてヲロチの頭や胴体を次々と切り落とし、
遂にヤマタノヲロチを退治してしまいました。このとき、ヲロチの尾から剣を見つけて、後に
アマテラスに献上するんですが、その剣が「草薙剣」(クサナギノツルギ)です。
三種の神器ですね。あと二つは「ヤタノカガミ」と「ヤサカニノマガタマ」です。

スサノヲはクシナダヒメを妻にし、出雲の国に宮殿を作ります。そこで子供を作るんですが
その6代目の孫が、この先の主役になる「オホクニヌシノミコト」となります。

ヤマタノヲロチのモデルは出雲市に流れ込む「斐伊川」だったろうと言われています。
この川は毎年のように氾濫を繰り返し、多くの人命が失われたのでしょう。
また鉄の産地だったので、その水の色は赤かったのだと思います。怪物を連想させるに充分な
存在と言えるでしょうね。

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