小説
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島根県の岬の町に住む美花は、茂樹の異母妹である。幼い頃、岬の家に行くのが茂樹は好きだった。いつも二人は焚火を楽しんだ。父が死に、母も他界した後、茂樹は母のノートから「許すという刑罰」との謎のメモを発見する。一方、美花の家には異様な写真が一枚残されていた。「美花は本当に自分の妹だろうか」出生の秘密を探るうち、さらに強まる二人の絆。それは恐ろしいほどの疼きとなった。 異母兄妹の近親相姦の話だが、変に紋切り型の苦悩はそこにはない。 映画『ホテル・ニューハンプシャー』でジョディ・フォスター演じる妹と兄とのセックスがあっけらかんと描かれていることに、突き抜けた爽やかさを感じたことがあったけれど、それとは別の好ましさがあった。 透明なんだけれど湿気を感じるエロスがリアルでした。 なんだか日本人だなぁ。 序盤、母の日記、くり抜かれた写真、大金が振り込まれた預金通帳、、などが出てきて、二人は本当に兄と妹なのか?という疑問が生まれます。謎解きではらはらと読ませるが、でも結局謎は残ったままで終わっちゃう。。。すっきりしません。 京都の花街を背景に呉服商の有能社員として働く美花、生まれ育った島根の岬の村で品の良い旅館業を興す美花。 兄の方はそれほど深みを感じませんでしたが、妹美花はとても魅力的。 彼女の芯の強さに惹かれました。
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雑誌「文学界」三月号にて、川上さんの作品を初めて読む。 |
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ものすごく前評判が悪くて恐る恐る読んだのだけれど。。。。 |
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東京っておされな街だったのねっと、ちょっと嬉しいような恥ずかしいような。 |


