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涙が潤んだ参観日

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12月4日は、学校の参観日で勇ちゃんのクラスを見て来ました。

5時間目の授業でした。

この日は障害者週間と言うこともあってか、障害を持っているおにいちゃんを弟の目線から

描いた「ぼくのおにいちゃん」という写真絵本を先生は読まれていました。

私は、この本を出された経緯などの後がきのコピーを学校からいただき

読みました。

それを読んで涙がすごく出そうになりました。

まっ直ぐに登っていくように、辰年に生まれた息子に直登(なおと)という名前をつけました。この写真絵本の<おにいちゃん>は、実は私達夫婦の長男なのです。食事やトイレなど、ほとんどの生活に介助が必要な長男は、重度の知的障害、視力障害、てんかんの発作など、にぎやかな肩書きの持ち主です。

 養護学校の中等部になった頃から、長男は私の髪を引っぱったり、物を投げたりすることが多くなりました。お友達と一緒の学校では楽しくしていられるのに、家庭では感情のコントロールがきかず、情緒が不安定になっているようでした。思春期のたいせつな時期を、障害児教育の専門家にお願いしてはどうだろうか。お友達との社会の中に自分のポジションを見つけてくれはしないだろうか。そして、私達も今一度考え、学ぶことができたなら……思いきって全寮制の学園に、長男をお願いすることにしました。

 あれから、7年の月日がたちました。長男も私達も年間5回、毎回1〜2週間の帰省をお互いに首を長くして待っています。私達が想像していた以上に強くたくましくなってくれた長男。こうして学園の先生方に支えられ、頑張ってくれている時間は、私にとって彼から贈られた貴重な時間なのです。


 この時間の中で、1冊の写真絵本が誕生しました。脳性まひの障害をもつ保育園の先生と、園児達との温かな交流を描いた『ぼくたちのコンニャク先生』です。ありのままに生きるコンニャク先生の世界に、私と同じように、多くの人が感動してくださいました。絵本の中で障害を描きたいという夢が、ひとつかないました。そして、更なる夢がふくらんできたのです。

 障害を持った子どもが主人公の写真絵本を作りたいと思いました。何度か取材に伺った統合教育をしている保育園。そこで撮影の許可をお願いしたところ、幼いダウン症児の父親から「そんなに障害児の絵本が作りたいなら、自分の子でやったらいい」といわれてしまいました。先の見えない不安の中にいる、障害を持った幼児の親達。私だって、もし長男が幼かったら、同じことをいっていたかもしれない……。痛いほど心に響いたことばでした。

 考えてもみなかったけれど、もしかしたら<弟の目から見たおにいちゃんのこと>なら表現できるかもしれない、そんな思いがよぎりました。今だからこそ振りかえることができるのではないかと……。

我が家のアルバムを開くのは、何年かぶりのことでした。悲しいことや辛いことがなかったはずがないのに、なぜかどのページにも、そのかけらさえ見当たらないのです。嬉しくて楽しいことだけが、つづられていました。遠い記憶を頼りに、次男の話を聞きながら文を起こしました。写真のセレクトを始めると、カメラマンの夫も黙っていられなくなって参加、夜毎の編集会議はいつしか夜明けを迎え、ワインが何本空いたことでしょうか。これを、客観的な立場でサポートしてくれたのが、フリー編集者の安彦道代さんでした。彼女ともずいぶん、障害について語りましたっけ。

 さりげなく障害をメッセージできたら……それも内側から……なぜって、私達にとって障害は「障害」ではなくなっているからなのです。長男がことばを話さない分、何を考えているのか家族は想像力を働かせ、少しは心が豊かになっているようですし、私が年のわりにスリムでいられるのも、ほとんどの生活に介助が必要な長男のおかげなのですから。

 今年、長男は成人式を迎えました。次男は中学3年生です。背の高さも体重も、何もかも兄を越えてしまっても、やっぱり弟は、弟でした。

 去年の夏のこと、長男の視力障害が進み、片目はすでに失明しているのに、唯一見える目までが網膜剥離になってしまいました。手術の日を待つ間、ほとんど見えなくなっているはずなのに、家族の誰よりも明るく元気でいてくれました。幸い手術は無事終わり、翌日兄を見舞った弟は、1枚の紙を手にして病室に入ってきました。夏休みの英作文の宿題に、兄のことを書いていたのです。

<前文略> He is great because he looks cheerful in this bad condition. He smiles like the Sun. I want to follow his attitude. Hang in there!
(僕は、兄がすごいと思う。いつも元気だからだ。ふつうだと落ち込んでしまうのに、彼はいつもニコニコしている。まるで太陽のようだ。その、めげない気持ちを見習いたい。がんばれ!)

 我が家で一番感性が豊かなのは、長男です。ささやかなことに感激して嬉しそうに笑う長男に、私達家族はどれほど励まされていることでしょうか。

 障害がある、なしにかかわらず、人には持ち味というものがあると思います。兄弟でも親子でも人格が違う以上、持ち味は同じではありません。その違うところを認め合いながら、お互いを知りたいと歩み寄る時、自分にないものを見つけて感動したり、また、同じものを見つけて共感したりするのではないでしょうか。

 多くのおとな達は、障害を持った人に出会うと、その人の持ち味を知る前に遠ざかってしまいがちです。でも、子ども達は違います。たくさんの質問を浴びせながらも違いを認め、ごく自然に受け入れていく柔軟性を持っていると思うのです。障害を持った人とふれあうチャンスがあれば……そんなことを考えながら、この写真絵本を作りました。未来を築く子ども達に届けることができたら嬉しいのですが……。


障害の度合いは違いますが、我が家の長男なおちゃんと重なってしまったんです。

なおちゃんは軽度の知的障害と広汎性発達障害を持っています。

参観日でたくさんのお母さんがおられたので、おお泣きすることは出来ませんでしたが、

すごく感動しました。

私も、作者であるお母さんのように子供のことを太陽だ・・感性が豊か・・だと言える日が来たら

いいなあ・・。

皆さんも良かったらこの本子供さんと一緒に読んでください。

閉じる コメント(8)

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すばらしい本ですね。
それを授業に取り入れた先生もすばらしい。
私もぜひ読んでみたいと思いました。

2008/12/8(月) 午後 11:07 [ emirintonton ] 返信する

私もこの記事を読みながら目がウルウルしています・・・
私もこの本を読んでみたいですね^^

そしてこの本を取り上げられ授業にされた先生もスゴイです。
こんな先生なかなかいないと思いますよ。。。

2008/12/9(火) 午前 10:18 みーちゃんまま 返信する

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記事を読みながら自分と重ねあわせてしまいました。私もこの本読んでみたいです。
障害があろうとなかろうと個人を認め合えるような世の中になればいいなと思いました。

2008/12/9(火) 午後 1:36 あちゃもママ 返信する

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情報有難うございました。早速購入致しました^^
我家も弟に読ませたいと思います。

2008/12/9(火) 午後 8:49 翔拓海(*´∀`*) 返信する

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emirinさん参観に行くまでこんないい本があるなんて知りませんでした。この本は3年生全体で授業としてやられていました。
ぜひ読んでみてください。
きっといろんなことを考えさせられると思います。

2008/12/10(水) 午後 7:10 あけぽん 返信する

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みーちゃんママさんうるうるくるでしょ・・?
人がいなかったら、私ものすごい勢いで泣いてしまいそうでした。
この本は3年生全体の授業としてやられていたので、3年生の
先生みんなで相談されて決められたんでしょうね。
機会があれば、この本について先生に感想をお伝えしょうかどうしょうかと考えている最中です。

2008/12/10(水) 午後 7:15 あけぽん 返信する

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あちゃもママどうしても、この手の本を見かけると自分の子のことや
自分のことと重ね合わせてしまうよね。
障害があろうとなかろうと個人を認め合えるような世の中・・。
理想だなあ・・。それが出来たら子供も親も楽になれるんだけどなあ・・。

2008/12/10(水) 午後 7:18 あけぽん 返信する

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syotdkumiさんコメントありがとうございます。
すごくいい写真絵本なので、購入されて損はないと思います。
うちの下の子もこの授業を受けて何かを感じてくれたら・・と
思ったのですが、授業時間が長かった・・文章がたくさんで・・
なんて、こちらが思ってることと違うことを思ったみたいで
苦笑いしてしまいました。
うちも障害を持つ長男がいるので、下の子にはいっぱい感じてほしかったんですがね・・。(;^_^A アセアセ・・・

2008/12/10(水) 午後 7:23 あけぽん 返信する

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