映画版「双頭の鷲」は、今から30年近く前?に (宝塚で「エリザベート」を上演する前だったと思う) 地上波で夜中に放送していました。 テレビ雑誌を見て放送を知っていたので、録画して観れば良かったですね〜…。 宝塚で上演すると分かっていれば、映画を観たのに! …と雪組で「幕末太陽傳」が上演されたときとまったく同じ感想を抱きつつ、スカステの放送を鑑賞。 http://kageki.hankyu.co.jp/sp/revue/2016/laigleadeuxtetes/info.html 公演解説など、詳細は↑をご覧ください。 主な登場人物だけ書き出しておきますね。 スタニスラス(無政府主義者。王妃暗殺を計画する)…轟悠 王妃(婚礼の日に夫を暗殺されて以来、王宮には寄り付かず旅を続ける。王太后と対立している)…実咲凜音 フェーン伯爵(警察庁官。王妃を陥れようと目論む)…愛月ひかる フェリックス(亡きフレデリック王の友人。今は王妃に仕える)…桜木みなと エディット(王妃の読書係。フェーン伯爵と繋がっている)…美風舞良 ストーリーテラー…和希そら (敬称略) ※以下、ネタバレあり。閲覧注意です。 ジャン・コクトーの戯曲が原作なんですが、ちょっとツッコミどころがありますねぇ。 王が亡くなって10年も経っているのに「王妃」でいられるのは不自然ですよね〜(^^; 普通は、すぐに新しい王が即位するのでは? 男役中心の宝塚なので、スタニスラスが主役になってますが、内容はどう見ても王妃が主役だと思うんですよねぇ。 実咲凜音さんのお母さんとママ友の知り合いがいる友人に、「双頭の鷲」を薦めたい(笑) 王妃のモデルは、オーストリア皇后エリザベートですが、ちょっとルートヴィヒ二世も混ざってると思います。 一人で亡き王を偲ぶ晩餐会をしたり、城を造りまくって浪費するという点がルートヴィヒ二世っぽいですよね〜。 実咲凜音さんは、王妃役は当たり役じゃないでしょうか〜(^^) 王妃役は、実咲さんのクラシカルな美貌に合っていたと思います〜(^^) 実咲さんの退団公演の「王妃の館」は、「サヨナラ公演としては、ちょっとな〜」と思っていたのですが、「双頭の鷲」で大活躍されてるのでトントンといったところでしょうか(^^; 王妃暗殺のためにクランツ城に侵入したスタニスラスは王妃の亡き夫フレデリック王にそっくりで、王妃は亡き夫にそっくりなスタニスラスを愛するようになり、スタニスラスも王妃の真実の姿を知り、愛するようになる。 いや〜、美男美女は、すぐに愛されていいな〜 …と僻んでしまったりしましたが、わずか3日間で人生を懸ける愛を見つけるなんて、ドラマチックですね〜。 現実では、あり得ないことですよね〜。 「双頭の鷲」はドラマチックで美しい作品だと思います。 植田景子先生の美意識が感じられる舞台でした。 植田景子先生は、原作付きだとヒロインの扱いは悪くないんですよね (^^; (「舞音」は、ちょっとアレだったけど) セット転換がないシンプルな舞台。 原作が戯曲だからでしょうかね〜? (「ペール・ギュント」みたいな世界中を巡る戯曲があったりするけど) そのシンプルな舞台をストーリーテラーとパパラッチたちがミュージカルとしての彩りを添えてくれてますね。 スタニスラスは、「ギリシャ彫刻のよう」と轟さんが実際に言われている比喩で美貌を讃えられています。 轟さんのお年を考えるとスタニスラスのような若者を演じられるのは、すごいことですよね〜。 王妃と〇〇歳も年が離れているようには見えませんし。 フェーン伯爵の愛月ひかるさんは、大きな体格を活かして野望を抱く男を好演されていたと思います。 フェリックスの桜木みなとさんは、王妃に忠実で誠実な青年が合っていたと思います。 できれば、バウホールで観たかったですねぇ。 |
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星子さん☆
作品に対する洞察が深いです。
三輪さんの舞台「双頭の鷲」をテレビで観た時はあまりに展開の遅さと単調さに眠くなりました。宝塚バージョンは、なかなか出演者の熱演もあり、面白く観ましたが、所々眠くなりました(笑)
喪服姿のみりおんの美しさと気品、愛ちゃんの冷酷な笑い、轟さんの青さがマッチして、文芸作品の香りがありましたね。
[ 麻里子 ]
2018/2/5(月) 午後 11:14
返信する> 麻里子さん
麻里子さんのコメントのほうが洞察力があると思います(^^)
美輪明宏さんの「双頭の鷲」は展開が遅かったんですか(^^;
梅田景子先生の脚本は、和希そらさんにストーリーテラーをさせて分かりやすく、パパラッチを使ってメリハリがあって良かったですね♪
出演者に当て書きされたかのような作品でしたね(^^)
[ 星子 ]
2018/2/5(月) 午後 11:30
返信する私は当直明けに横浜まで見に行ったのもあって1部寝ましたが、出演者は皆、魅力的でしたね。
桜木みなとと美風舞良が元恋人と言うのが抵抗ありましたが😁
おっしゃる通り、愛月ひかるさんが舞台いっぱい使った演出も素敵でした。ファンなので。
先日、またスカステ見て、台詞の多さには改めてビックリしました。
覚えるの大変では、何て思ってしまいました。
2018/2/7(水) 午前 3:28
返信する> ミーナ・ミ(・_・)さん
当直明けだったら、寝ちゃうのは無理ないですね(^^;
そうそう、桜木みなとさんと美風舞良さんが元恋人役というのには、私も驚きました!(笑)
ミーナさんは愛月ひかるさんのファンなんですね〜(^^)
悪役もカッコ良かったですよね〜(^^)
ジャン・コクトーの戯曲が原作なので、どうしても台詞は多くなるでしょうねぇ。
[ 星子 ]
2018/2/7(水) 午前 11:14
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